紙の本
不毛の探求者たちと咲き誇る花
2021/10/09 14:55
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
食用油の精製に夢中な薬学生や、ピカピカ頭皮の研究に励む教授に笑わされました。クライマックスの舞台となる、くりはま花にも行ってみたくなります。
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育毛を研究する教授の助手にされたかと思ったら
紹介された相手は毛がない人。
そしてさらに出会ったのは、奇妙な思考回路の女子中学生。
油を研究する主人公。
毛の研究をする教授に、頭皮を劇的に光らせる人。
後で何故なのかが分かる、妙な女子中学生。
主人公の彼女…でいいんですよね? は
何だかおまけな感じでした。
こっそりと油を売っているので、それに関する話かと思ったら
全然関係ない所へ…。
それでも出てくる話が頭部の事なので
そっち関係で終了するのか、と
最後まで思っておりました。
全然違いましたけど。
何だかよく分からない状態で終わってしまいました。
正直3分の2くらい読んだ所で飽きてきてしまって
その後は飛ばし読み、な感じでしたが。
結局、主人公が大事にしたいのは球根を渡した彼女なのか
花冠を作ろうとしていた女子中学生なのか…どっち??
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すばる文学賞受賞作品。ライトノベルのような文章とノリで疲れる。これがすばる文学賞を受賞した作品かと目を疑う。それくらい意味がわからない作品。内容・文章共にぶっ飛んでるせいで全く理解が出来ず。
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ファンタジーになるのかもと少し悩んだ。奇想天外の小型版。髪の毛の研究と妄想?と美術につながる蘊蓄が錬金術で括られて、読者を置き去りにしたような話。うーん、意味不明。
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この小説は、絵画的な美を思わせる快楽発生装置である。
作者は美大卒業とのことであり、冒頭の印象的な書き出しがそれを思わせる。この本の帯の書評も、「こんなにもわけがわからないのに、…」となっているのだが、本当に訳がわからない。
それは、この本が巧妙な伏線、伏線回収と、書いてある内容の無駄の無さ、密度の濃さ、そしてビジュアルに美しいことが演出しているのだろう。
とにかく感じることが求められる本であることは間違いない。
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私の頭じゃまったく理解できない話だった。
読み進めるのが苦痛だったけど、どんどん読んでしまった。
摩訶不思議な想像出来ない内容だった。
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空想科学哲学小説。確かな知識に裏打ちされているけれど、それが目指すところは結局は意味不明。事象のひとつひとつが意味ありげだけれど、それが象徴するものはどこまでいっても不可解。あまりに奇天烈な物語なので退屈はしない。退屈はしないが、興味を魅かれることも特にはなかった。
こういう「まず頭の中をぐちゃぐちゃにしておいて、それを再構築するとカタルシスが得られる。」みたいな手法は好きではない。
ただ、「世界との接触の仕方」で何かが変わる、ということはあると思った。
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にゃんく作『プロトタイプ』より
2113年、早川那津子が老衰で亡くなった。その日から、未來雄はコアラ型のミニロボットのラウとともに、当局の追跡を逃れながら暮らしはじめる。
未來雄は自身の正体を周囲のにんげんに悟られてはならない。それは彼の破滅を意味する。
そしてはじめての恋。未來雄は愛する女性を捨て身でまもろうとする。しかし彼にはその体に、逃れようのない詛いのような刻印がきざまれているのだった……。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
『教授と少女と錬金術師』金城孝祐
第37回すばる文学賞受賞作(2013年度)です。
手から水を吹き出す女といえば、演劇、滝の白糸を連想する。
作者は、二十八歳で若いけれど、劇団を主宰しているようですね。滝の白糸しか観ていませんが、唐十郎も、かなり前衛的な作品でしたが、『教授と少女と錬金術師』もそういう意味では前衛的なのかもしれない。
まったく面白くないわけではないけれど、(くすっと笑うようなところは何箇所かあった)たぶん皆さん読めばわかるけど、読み終わった後、? という顔になると思います。作者がおもしろがって書いているところが、あまり伝わってこないというか。選考委員の高橋源一郎さんが評価したのだと思うのですが、作品のテイストみたいなものは高橋さんと似ているのかな。わかんないけど(高橋作品は「さようなら、ギャングたち」くらいしか読んでいない。しかし、『教授と少女と錬金術師』は「さようなら、ギャングたち」の水準には達していないと思うけど)
こういう作品ばかり書いていると、読者はついてこないでしょうね。もうすこし成長が必要だな(上から目線)
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以下のレビューを追記・修正の上、ブログに転載しました。
http://burogu-mircea-blog.blogspot.jp/2015/03/blog-post_16.html
_________
話の筋は面白くないのだけど、不思議と読ませる文体を持っている。ぶっちゃけラノベ的などたばた・コミカルさな状況設定に、おっさん臭さを追加して、化学的な語彙を加味した感じ。
しかし、この全体的なグロテスクさと、時々顔を見せる笑ってしまうような極端な状況、主人公の謎の順応性を前にすると、アニメ・マンガ・ラノベの類に非ラノベ読者が感じているであろう「胡散臭さ」みたいなものが逆照射されて、なんかこう身につまされる?ところがある。
とりあえず、冒頭すぐに「LOVE&JOY」を歌いながら風呂にはいるバー店員が出てくるので、読めばいい。
あと若干Amazonの表紙画像は詐欺が入っている。届いて思わず毛げんな顔をしてしまった。
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初読み作家さんです。
理系かと思ってたら独特のぶっ飛び。
『三つの毛の三位一体』にちなんだのかスピン3本ついてたけど怖くて使えないよ…とツッコミいれてしまいました。
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第37回すばる文学賞受賞作品。
なんというか……人に勧めにくい作品。
マジックリアリズム。ドマジックリアリズム。受賞後の対談でもガルシア・マルケスの名前を出しているので偶然こういう作風になったのではなく、絶対に意図的。そしてそういうマジックリアリズムの手法をただただ芸術方面にだけ使っている。つまり、エンタメ的に面白くするためには欠片も使っていない。ついでにとっても自己完結的。なのでこういう小説手法を知らない人にとっては特に「はあ? わけわからん」本になるだろう。というか知っていても正直、そう言いたくなった(笑)
ちなみに対談では『百年の孤独』のレメディオス(2)に言及していて(多分)、彼女もいきなり昇天して天使になるじゃないかと語っていたが、それとこの作品の教授の対比……言われるまで気づかなかったが、そう比べると面白い気がしなくもない。
でもやっぱりマルケスの小説の方は「わけわからん」とはならなくて、それが何かははっきりはしないけれど何かが確かにこっちに伝わってくる、不思議なことに。決して自己完結的ではない。
全編を通して読んでいて笑うべきなのか真面目な顔して読むべきなのか全くわからなかった。これはシリアスな笑い、なのか……? 勿論ラストは胸が痛んだし、真面目なシーンだとは思うのだが。毛の真理の話とか、え、マジで言ってるの? となる。
ただ荻ちゃんの秘密に対する伏線はよかった。秘密が明かされてからは、荻ちゃんのいままでの発言はただの不思議っ子でも中二病でもなく、ちゃんと意味があるんだということがわかって。
あと表紙。すごく目立つ。ほんとに毛が落ちてるのかと何度も勘違いしてしまった。背景が白地だからこそ起こる目の錯覚、なのだろう。面白い。
次作を出すならあとほんの少しだけ「人に伝える」方面にも力を割いてもらえればなと。そうすればいきなり化けるくらい、面白くなる素質があると思う。
最後に、著者の経歴を読んでこういう作品を書くのもなるほどな、と妙に納得した。芸術爆発! の作風もさることながら、こういう経歴だからこそ荻ちゃんの秘密を重要なものとしてとりあげ、それは孤独を伴う酷く痛ましいものだと描くことができたんだなあと。
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最初は物珍しくて面白かったけれど、途中で雲行きが怪しくなってきて、最終的によく分からないなと思ってしまいました
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栞が三本なのは、三つの毛の三位一体から?
自分にはまだ理解できないと思いながら読了。理解する、というもんじゃないのかも
最初から最後までなんもわからねぇ…だった、まるでサム8みたい