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謎に対して自分の説を立てて
それを論理歴に根拠づけていくってこういうことなんだなぁと単純に実感しました。
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人文学ではなく、地政学から見た日本史検証。 湿地だった関東平野。家康が初めて、江戸〜現在まで続く、水と地形との戦いの歴史。 現在その地に住まう者として、知って置くべき変遷があった。 また、比叡山の京との地政的な守護関係。 『征夷大将軍』の役職が意味する、わが国の農耕民側の狩猟民側への迫害の歴史。 など、立体的に見ると史実もまた印象が違って見える。
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先に【文明・文化篇】を読み、その後に読了。
北海道の話題があった【文明・文化篇】に比べると興味のボルテージが若干低下してしまったのは否めない。
ただ、地形の切り口から考察する手法は面白い。
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地形から考察する日本史という視点が新鮮で面白かった。赤穂浪士のクダリなどはネタとして語るには絶好だろう。
ただ、徐々に強引になるというか、思い込んだらそれしかないという断定的な物言いが鼻についてくる。歴史は”現在”からみた解釈、いろんな見方があっていいんだから。
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養老孟司氏、推薦! 荒俣宏氏、推薦!
河川行政に長年携わり、日本全国の「地形」を熟知する著者が、歴史の専門家にはない独自の視点(=インフラからの視点)で日本史のさまざまな謎を解き明かしていく。
◎なぜ京都が都になったか──都市繁栄の絶対条件
◎元寇が失敗に終わった本当の理由とは何か──日本の危機を救った「泥の土地」
◎なぜ信長は比叡山延暦寺を焼き討ちしたか──地形が示すその本当の理由
◎関ヶ原勝利後、なぜ家康はすぐ江戸に戻ったか──巨大な敵とのもう一つの戦い
◎赤穂浪士の討ち入りはなぜ成功したか──徳川幕府百年の復讐
◎なぜ吉原遊郭は移転したのか──ある江戸治水物語
◎なぜ江戸無血開城が実現したか──船が形成した日本人の一体感「地形」を見直すと、まったく新しい歴史が見えてくる!
歴史に対する固定観念がひっくり返る知的興奮と、ミステリーの謎解きのような快感を同時に味わえる1冊。
『土地の文明』『幸運な文明』を改題し、再編集。
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著者は土木の専門家です。
この土木という歴史学とは離れた専門知識を持って、日本史に斬り込んでいくという視点がとても面白かったです。
この視点はとても良かったのですが、根拠が薄い部分や論理がおかしな所などもあり、内容は玉石混合ではあります。
とはいえ、「徳川家康の江戸遷都を地形や土木の視点で迫った章」や「都市の汚染と遷都を説明する部分」、「広重の絵を写真としてみて江戸の土木や発展をみること」などなど、新しいけど納得出来る説を読むことが出来ます。
歴史を本当に解明するには、その当時の状況を想像することが必要なんだなと改めて感じました。
「逆説の日本史」もこのことに気がつかせてくれた本ですが、これからも色んな視点で歴史を解明する本を期待しています。
個人的に、本書と逆説のそれぞれの次の視点はマッチしそうだなと思いました。
・「都市の汚染」と「怨霊・ケガレ信仰」
・「日本の稲作文明」と「和の思想」
著者同士で対談してみてほしいなぁ。
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新しいアプローチによる歴史読本。著者は長年土木事業に携わってきた竹村公太郎氏。現代土木技術の視点から、日本史の謎をロジカルに解き明かすプロセスが秀逸。他の歴史書や歴史読本にはない、新しい視界が広がります。
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久々に歴史系ノンフィクションで知的アドベンチャー!
歴史上の謎を解くきっかけのエピソードや全体の構成もとても魅力的。あつかっているテーマも誰でも一度はかんがえてみるような身近な「謎」ばかり、それに地政学的な見地からあざやかな結論を提示してくれる。
さいごの一行まで楽しませてくれる大満足の逸品でした!
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個人的には大変興味深く読ませてもらいました。
こういう視点で歴史を見ることもできるんだなあ、と新鮮な気持ちです。
実際、これまでの通説と合致する、しないと意見が分かれるのかもしれませんが、従来とは異なる視点で歴史を見ることで、違った解釈を楽しむことができるというのも歴史のおもしろさだと思います。
<目次>
関ヶ原勝利後、なぜ家康はすぐ江戸に戻ったか―巨大な敵とのもう一つの戦い
なぜ信長は比叡山延暦寺を焼き討ちしたか―地形が示すその本当の理由
なぜ頼朝は鎌倉に幕府を開いたか―日本史上最も狭く小さな首都
元寇が失敗に終わった本当の理由とは何か―日本の危機を救った「泥」の土地
半蔵門は本当に裏門だったのか―徳川幕府百年の復讐1
赤穂浪士の討ち入りはなぜ成功したか―徳川幕府百年の復讐2
なぜ徳川幕府は吉良家を抹殺したか―徳川幕府百年の復讐3
四十七士はなぜ泉岳寺に埋葬されたか―徳川幕府百年の復讐4
なぜ家康は江戸入り直後に小名木川を造ったか―関東制圧作戦とアウトバーン
江戸100万人の飲み水をなぜ確保できたか―忘れられたダム「溜池」
なぜ吉原遊郭は移転したのか―ある江戸治水物語
実質的な最後の「征夷大将軍」は誰か―最後の“狩猟する人々”
なぜ江戸無血開戦が実現したか―船が形成した日本人の一体感
なぜ京都が都になったか―都市繁栄の絶対条件
日本文明を生んだ奈良は、なぜ衰退したか―交流軸と都市の盛衰
なぜ大阪には緑の空間が少ないか―権力者の町と庶民の町
脆弱な土地・福岡はなぜ巨大都市となったか
「二つの遷都」はなぜ行われたか―首都移転が避けられない時
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日本史の専門家から見ると異説なのかもしれないが、筆者の主張は地形を手掛かりに一定の合理性はありそう。結論、と言いつつ推論止まりであるのが惜しい。
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久しぶりに素晴らしく面白い歴史本に巡りあえた。地形から歴史を考えると、歴史学者の状況推測以上に説得力がある。
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建設省でダム・河川事業を担当してきた著者が、地形から歴史を解いていく本。難攻不落の石山本願寺の制圧に信長が苦労したのは上町台地の地形、つまり周囲が湿地帯であることに要因があった。その地理的条件を選んで秀吉は大阪城を建設した。地形上、日比谷側の二重橋や大手門が江戸城の正門であるはずがない。安全な甲州街道と江戸城を結ぶ門が半蔵門であった。主に著者の推論からなるので賛否両論あるが、歴史学者でもなく分野が全く違う著者が地理的に歴史を語るのがとても新鮮でおもしろかった。
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筆者は土木工学の専門家
江戸時代以前の平野は非常に少ない
毛利の領地は平地が少なく、海に勢力を伸ばした。
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家康はなぜ江戸に幕府を開いた?、大阪に緑が少ないのはなぜ?、など歴史的背景を地理的側面からアプローチしている。
ただ歴史しか見ていなければ気づかない視点に気づかさせてくれる書。
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噂に違わず面白かった。読みやすいけど読み応えのある一冊と言える。
かなり真実みを帯びている内容だけれども、この本だけ読んでいて、実際のところや通説的なところが、どこまでこの本の内容に近いのか、近くないのか、それとも近づくことになったのか。その辺のこと、通説的な見解との相違についてもはっきりと書かれていると、一読者としてはうれしいように思う。著者のただの推測だけ書きましたというような作りになっているところが残念。