投稿元:
レビューを見る
人間ってややこしくて、脆い。だけどそれが切なくて愛しくて素敵なものだなと思える。
各章の題名に入った石の名前が印象的。
本文に出てくる石の知識もなかなか面白くて興味をひかれました。
投稿元:
レビューを見る
ふんわりやわらか、心温まる小説
仙台で石を売るアルバイトをするしょうねんとそれを取り巻く人間模様。
みんな過去に辛い体験をかかえながらも生きている。
もう恋はしないと思った主人公は雪衣という自分のことを話さない女の子に恋する。
女の子の彼は、蛍石を採掘しようとし、なくなった。。
火事になってしまい、オーナーがやる気がなくなっちゃたり。。
その大事な場所を持ちながら、そこに留まらず世界を広げていこうとする姿勢、生き様がよかった。
投稿元:
レビューを見る
「許す」というのは難しい。
でも、許す相手が自分だったらどうなんだろう?
もっと難しいかもしれない。
昔の恋人を許すこともできず、忘れることもできない修二。
そして、自分のことを許すことができない雪衣。
本当に落ち込んだことがあるから。
立ち直れないようなことを経験したから。
「許せないこと」を知っているから。
だからこその優しさを感じることができる話だった。
投稿元:
レビューを見る
再読。
雪がそっと舞い落ちて溶けていくようにつらい過去も溶けていく。
あたたかくて透明感のある作品。
投稿元:
レビューを見る
盛岡の情景やイベントの描写が髄所に盛り込まれていて、盛岡に住む身としてはあたかも実際に盛岡での出来事であるかのように感じつつ読める所が面白かった。が、話自体としてはうーん、私には薄い内容に感じた。小説として成り立つような物語である為には、もちろんなにかしらの事件というか事故というか、イベントは必要だと思うのだが、淡々と淡い恋路、淡い思い出が書き綴られて行く中で、それぞれのイベント発生があまりに突然で、現実的なんだか非現実的なんだかがよく分らなくなってしまった。淡い恋路&思い出で胸がキューンとすればまだ良いものの、そういうわけでもなく。イマイチのめり込めず。
いや、盛岡の情景はよく描写されて入るんですけどね・・・。
投稿元:
レビューを見る
好きな男性作家に出会えてしまったという感じ。一貫して静かで上品な世界観がとっても素敵です。マニアックなのにオタクさを感じさせない石マニアの描き方もとっても新鮮でした。これからも読ませていただきます。
投稿元:
レビューを見る
読み終わった時、キラキラした爽やかさがありました。
かわいらしい恋愛だけど、謎めいた感じありでとてもよかったです。
投稿元:
レビューを見る
読後感がすごく爽やか。
とても現実的な、静かな話だなという印象。
登場人物達の会話がリアルで、人を好きになるとこんなにも人は頑張れるのか、と思ってしまった。
投稿元:
レビューを見る
よい意味で軽く読める恋愛小説だと感じた。みんななんらかの重たい恋愛に関する過去を背負っていて、彼らが交差することで、ひかりがそそがれる。恋愛に限らず、あたしたちは日常の中でなんらかの弱さを携えている。そのようなものも、きっとこの小説のように、誰かが自分の世界に関係することで、よいものに変わっていくに違いないと思えた。この本を読んだ後にパワーストーンのお店にいそいそと出向いたのは、あたしだけではないはず。
投稿元:
レビューを見る
前読んだとき(2〜3年前?)は「あんまり面白くないなぁ」って思ったんだけど、今回読んだら良かった。
こういうことがあるから読書って面白い。
雪衣の物語と3つの章のそれぞれの物語が進んでいって…希望のあるラストにつながります。
投稿元:
レビューを見る
最近小説分が不足している。友人が辻仁成さんの本を借りて読んでいるというので、そうだ青春恋愛小説でも読んでみようと思ってジュンク堂を徘徊した末決めた一冊。
全体を通したテーマは石なんですけど、人間の死がやっぱり人を縛るってことをよく使ってる気がします。雪衣ちゃんにしても店長にしても。
店長の変わりっぷりにはビックリしましたけど、どうなんでしょうね。あんな風にいきなり変わっちゃうんでしょうか。
なんにしたって雪衣ちゃんに萌えればいいですよ(*´ω`*)
現実には絶対いないわwフィクションだからできそうなカワイイヒロインさんでした。
投稿元:
レビューを見る
想像していたのとちょっと違った。
色んな経験をして、また数年後に読んでみようと思う。
きっと別の気持ちになれると思うので。
投稿元:
レビューを見る
少し、感情移入がしにくい本でした。
石について語るところは面白かったけれど、話の筋も見えてしまうかんじでちょっとうすっぺらなところもありました。例えば雪衣が近づいてきた理由も最初の方で見当がついてしまったところが少し残念。
投稿元:
レビューを見る
この上なく美しく、清清しい。そんな感じだ。
人の再生をやさしく、やさしく描く。
読んでいて、せつなく、暖かくなる。
投稿元:
レビューを見る
とても素敵な小説。
解説の最初の一文に「この、読後感の心地よさはなんなのだろう」とあるのだが、まさにその通りだと感じた。久しぶりに続きが気になって早く読みたいと思えた作品。
主人公をはじめ、登場人物それぞれが過去の恋愛の古傷のようなものを負っていて、それぞれがそのことを乗り越えていくさまに勇気を貰えた。また恋がしたいと思わせてくれた作品。
余談だが、主人公と元カノの話は若干自分のことと重なるようなところがあって感傷に浸った。