健康で文化的な最低限度の生活以上に・・・
2018/09/09 19:20
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投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
数年前に読んだ本をあらためて読み直しました。我が家も生活保護を受けていました。弟が小さかった時は、知事や市長の名で、お年玉をもらえましたし、私は、大学の授業料を払わなくてよくなったうえに、奨学金ももらえました。あれから、数十年、21世紀には自己責任なるいやなことばが使われて、まるで、生活保護をもらうことはよくないことのようになってしまい、若い人は誤解したり、実態を知らなかったりしているのではないでしょうか?この本は、そういった偏見を解くためにも大きな力を持っています。もう一度、はやってほしい、読まれてほしい1冊ですね。
生活保護がよくわかる
2016/12/23 12:42
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投稿者:カス - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎月のように受給者が増えている生活保護ですが、何かと批判が多いのも事実です。本書はある一家がちょっとしたことがきっかけで生活保護を受けるようになり、現実にはこのようにはいかないかもしれませんが、まわりの非難を受けながらもそこから抜け出していく姿を描いたものです。もし自分が生活保護を受けるようになった時、受けている人を理解するためにも良い本でしょう。不正受給を理由にしぶる役人相手の場面は傑作です。
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成年コミックなので、1時間で一気に読める。生活保護への差別が、あからさまにされている。現代社会の中では、だれもが生存を脅かされる可能性があるのに、なぜ偏見があるのかを問うコミック。生活保護受給者が、税金で食っているとか、怠けていろとか、平和ボケ、現代のエゴイズムを描いている。
戦後間もなく日本人が、新憲法で最も歓迎したのは、25条である。焼け跡、闇市の中のだれもが最低限の生活を送れなかったからだ。
現代の中では「戦争」と「平和」という二元論はもう古い。一見「平和」に見えても、餓死や、自死が絶えない現代の実態を、見つめる必要があると思う。
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勤務校の教諭に薦められ個人的に借り、読了。
日本国憲法第25条では、健康で文化的な最低限度の生活を営むこと、いわゆる生存権を保障している。その最後の砦的制度として生活保護が存在する。しかし今日、正しい理解が浸透しているとは言い難い。非正規雇用が拡大しているこの現代社会、誰しも生活が困窮し、生存を脅かされる状況にありうる。ましてや、世間では生活保護の受給をスティグマだとして認識している方が大半なのが現状。
本書は、生活保護の実態をテーマにしたマンガ。
夫、妻、娘、息子の4人家族がささやかながらも、幸せに暮らしていた。しかし、夫が勤務中に倒れ、2ヶ月入院している間に不当に解雇されてしまう。妻は、病気の夫の介護をしながら、パートの掛け持ちを増やし、自らも心身を害し、家計は火の車となっていくところから、この本ははじまる。
このマンガのよい点は、制度を受ける人、支える人、周囲の人の多様な視点で描かれているところである。 普通の人があっけなく生活が困窮に陥る状況にあること、生活保護の問題点や受給後の注意点など様々なことがマンガでわかるようになっている。
一見「平和」に見えても、餓死や、自死が絶えない現代の実態、見つめる必要があると思う。本書はそのきっかけを与えてくれる作品。
ひとりでも多くの人が正しく制度のことを理解し、誤解やスティグマが消え、生活保護制度を利用するにあたり、誰もが不要な罪悪感を持たずにすむよう、不安のない生活を送れる環境になればと切に願う。
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生活保護は他人事ですか?
突然、収入が断たれた時、あなたなら…!?
誤解が多い生活保護のことがよくわかる!
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偏見よくないってことに尽きる。働けなくなったらどうしようってのは、実際に起こりうるから困る。しかし、生活保護申請するのって、結構大変なのね。所得隠し、資産隠しとか、悪いことするやつがいるから、こういうコストが増えるんだろうな。
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漫画新書から。これは思ったより良かった。月並みな話ではあるんだけど、生活保護に対する偏見を打ち砕く一助には、充分なり得る。適切に運用されれば、かなり優れた制度だと思うし、偏見のせいで受給すべき人が受給出来ていないというのは、実際問題としてあるのだろう。恥ずかしながら、いわゆる”不正受給”として糾弾されるものの実態が、ほんの些細な場合もあるっていうのを、ここで初めて知ったし。いつの間にか植え付けられるイメージって、危ないな。事実関係確認の重要性を、あらためて思い知らされた次第。
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生活保護は他人事ですか?
突然、収入が断たれた時、あなたなら…!?
誤解が多い生活保護のことがよくわかる!描き下ろし作品『屋根のない家~陽のあたる家 Spinoff~』を加えて待望の単行本化! !『フォアミセス』掲載時から大反響! 新聞各紙でも取り上げられた話題作!
ささやかだけれど、幸せな生活を送っていた沢田一家。
ところがある日、夫が突然の病に倒れ、収入が激減。窮地に立たされた沢田一家は…!?
パートを掛け持ちしてやりくりしても無責任な自己責任論などが、沢田一家を追い詰める。
パート先の友人に勧められて生活保護を申請しても、保護科ではケースワーカーの就労指導「身体壊してももっと努力しなさい」という名の窓際戦術が立ちふさがる。
NPOの手助けによって生活保護を受給しても、周りの人間の偏見と立ち向かう。
生活保護を受給しているのは、不正受給が多いという嘘(全体の99.6%はまっとうな受給(厚生省の調査より))。
働いた収入があると、生活保護受給は出来ないという嘘(生活保護は収入が最低生活費を下回っていたら、足りない分が支給される)。
不正受給の実態は、臨時の収入を申告し忘れたり、子供が内緒でアルバイトしているのを知らすに申告し忘れたりというだけのこと。
そういった生活保護に関する偏見や嘘を暴き、誰もが穴に落ちる時に生活保護というセーフティーネットが必要だということを理解出来る漫画です。