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2011/5/13 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2022/10/8〜10/14
本格ミステリ・ベスト10の2009年度No.1に輝いた刀城言耶シリーズ第4長編。忌み山の1軒家で続発する謎と麓の村で起こる童謡になぞらえた見立て連続殺人。最後のどんでん返しにつぐ、どんでん返しは見事。
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また久々読みました。この禍々しい雰囲気のミステリー。
この刀城言耶シリーズ、前回の「首無~」が面白かったので、文庫本になるのを待ってました。
相変わらずの怒涛の謎解きが醍醐味ですね。
ただちょっと今回、禍々しい雰囲気が活かしきれてなかったような気がしました。
それでも最後は一気読みで、電車乗り過ごしましたよ。
また次もこんなミステリー読める事を期待します。
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2011/5/29読了。トリックや事件も凝っているし面白いと思うが、どうも京極の百鬼夜行シリーズのようには好きになれない。これまで通り戦後すぐの田舎が舞台で、原日本的な装飾も多分に出てくるのだが、それがどうにも嘘っぽい。空気感がないというか。キャラクターも味がなく、特に主人公探偵の刀城言耶に魅力がないのが致命的。自分がキャラ小説を読みすぎた反動か、とも思えるが、こういう作品はキャラが立ってなんぼだと感じる。
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最後に二転三転するのがお決まりだが、本当にこれで正解なのか?もやっとした読後感が残る。そうは言っても面白く読めた。
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最後のどんでん返しは流石と思いましたが、二作目の方が衝撃的だったかな。少し予想はついてしまったので…
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登場人物に魅力がないせいか、解決編まで長くて読むのが辛い。謎解きと動機はこじつけだな、と思わせるような突飛な部分があったけれど、なかなかだつた。
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私の評価基準
☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
☆☆ 普通 時間があれば
☆ つまらない もしくは趣味が合わない
2011.7.10読了
刀城言耶シリーズ第四作、ホラーと本格ミステリーと多少、強引などんでん返し
ホラーでミステリーなんだけど、いつもと同じパターンに出逢う、安心感。
実際、面白いし、趣味の問題だけど、好きになれば、すごく好きになるかも
最後の謎解き部分も、探偵自ら、最初の推理を否定して、それでも、きっとそれもひっくり返るんだよね、という予想を裏切らない安心感。いいです。
ただ本作は、以前の作品に比べると、無理矢理なホラー感が、少し薄れていて、残念です。普通に近くなってしまいました。
作品としては、多少破綻していたとしても、それで不気味な感じが出ているほうが好きです。まるで作者が本当に?、みたいに感じるほうがいいな。評価は低くなるけど。
本作は、誰が読んでもそれなりに。
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粗筋(アマゾンから引用)
忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸の“成人参り”で、恐るべき禁忌の地に迷い込んだ人物の怪異と恐怖の体験が綴られていた。
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相変わらず後半に怒涛の展開が待ち受けてます。
全部が解決したようで、実はそうでないってところも
相変わらずです。
一体真犯人は何処に行っちゃったんだか。
最後に出てくるあの手は何だったのか
気になりまくりのところです。
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今までの発売された文庫の中で一番の傑作。最後の最後のもうひとひねりが美味しい。
いや~、久しぶりに満足させていただいた1冊でした。
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ミステリとホラーが融合した世界を堪能。夏にピッタリだね。
お馴染み、終盤の怒濤のどんでん返しも見事。ガマの油云々のくだりは『エジプト十字架』あたりを意識したのかな。
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んー、面白いには面白いんだけども、探偵が自己の思考過程を辿りながら(再現しながら)謎を紐解いていくのは…個人的な感想としてはうーんというところ。快刀乱麻を断つ如く!…という探偵が好みならば、あまりスッキリしないかもしれません。
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やはり刀城言耶シリーズは長編の方が面白いなーとつくづく。最初の手記で続きが気になり、かなりぐいぐいと読み進みました。でも山の中での怪異の謎解きは現実的すぎていまいちな気も。逆にそれが当たり前なのかもしれませんが。
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刀城言耶シリーズとして読んだのは3作目になります。
相変わらずの前半の引き込みと怖さでどんどん読み進める事が出来ました。
民俗学や土地の古めかしい風習などが扱われるのにこの読みやすさはすごいと思います。苦になりません。
今回は忌み山に現れる山魔の謎や一軒家からの一家消失と見立て連続殺人になるのですが、ラストの二転三転は相変わらず楽しめました。
ただ親戚だらけとはいえ、入れ替わりや似た人多すぎな気も…笑
そのあたりで★ひとつ減ですが、最後の余韻も素晴らしかったです。
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またややこしい舞台が魅力的だ!
あらすじ;小さな集落の旧家・郷木家の四男・靖美はずっと敬遠していた成人の参りをするため、郷里へ戻ってきた。話しかけられても返事をするな――そんな言葉をかけられ、一人三山へ出発するが、疑心暗鬼からか忌山に迷い込んでしまう。そこで見たのは存在しないはずの一軒家だった。住人である一家に許しを請い、一泊した翌日目撃したのは――。消えた一家。六地蔵さまのと不気味な童謡をなぞらえたかのような、殺人事件に刀城言耶が挑む。
「厭魅」や「首無」よりもはるかに読みやすい。理由は多分いちいち名前の読み方や誰が何家の人かなどを確認せずに済んだからだろう。六地蔵様とその不気味な同様をなぞらえた殺人事件という、王道を突き進みつつ作者の非凡なる才能により新しく重厚な物語を構築してしまっているのだ。他の作家とは確実に一線を画す格式ある文体がくせになる。また恐怖に面した際の人間の心理描写が秀逸。
見せ場たる謎解き部分はやはりいつもの何重ものどんでん返しの連続なのだが、それでも今回は読者が既に見抜いているであろう謎の比重が今回は高く、さほど混乱せずに読めた。三津田さんの真骨頂たるこの謎解き部分の焦りがあまり好きじゃないけど、それに眼を瞑ってでも手に取り、読みふけってしまう名作。
今回もあまり怖くないです。