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作家になるためには、作品を書くには、という
本気で作家になりたい人のための講座内容。
関係ない所では、受講生の偽名はどういう付け方なのか、が気になります。
一体何を書きにして書くべきか。
何を書かずに、何を書くべきか。
小説を書く点において、気を付けなければならない点は山の様。
ものすごく頭を使う職業です。
昔やった人生ゲーム(PS)で、どうしてこれほど頭脳がいるのか謎でしたが
ものすごく納得、でした。
…多分注目点が違いますがw
当然やっている人間が『作家』なので、全てにおいて
納得以外の何物でもないです。
小説を読む事、追い込む事、仕事を選ばない事。
最後のひとつは、なってから、の話ですが。
編集者も出てきたりで、ものすごくためになる内容でした。
本気で作家を目指しているならば、読むと何かを掴めるかも知れません。
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小説の書き方を講義形式で説明して行くハウツー本。
ネットでも話題だったので書店で見つけて即購入。
作家さんがどういうことを考えて小説を書いてるのかということをわかりやすく説明していて、今までとは違う視点で本を読めるようになりそうです。
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小説家も大変なのねぇ~と単純に思える。でも、これって小説家だけのことじゃないのではとハタと気づく。結局、何をするにしても仕事ってこうだよね・・・と。
目の前のことを淡々と片付けることもあるけれど、相手があっての仕事なのであって、そう考えると相手のためにどうするかが仕事なのだと。
小説を読み書きするのにも役立つ(?)かもしれないが、考え方の根底は仕事に対する取り組み方のような気がした。そういう意味で、本書の受講生たちがまだまだプロとは言えないという著者の言葉にとても納得できた。
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作家が決して楽をして文章を紡いでいるとは思っていませんが、この本を読むといかに大変かが良く分かります。作家であり続けることがいかに大変かを。
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現在、さして売れていない作家がこんな題名の本を書くべきではないし、仮にも作家の立場から「この本を読んで、何度か投稿して芽が出なかったら作家をあきらめろ」なんてことを言ってほしくなかった(売れるまで苦労している人だからそういう部分、もっと応援的かと思っていたのに……)。しかも、そんな画期的な内容ではないし、全般的に古い。これをそのまま実行しても、今の読者は振り向いてくれない。これを騒ぎ立てて取り上げている作家志望者や編集者には、明るい未来はないと思う。デビューできても、たぶん売れないでしょう。そしてこの本をそのまま真に受けて、作家をあきらめる人がたくさん出てきたら、それは出版界にとって大きなマイナスじゃないでしょうか。ただでさえ、あんまり明るい業界ではなくなってきているんだから、もっと前向きになれるようなメッセージを発信してほしかったな。
そういうわけで、私は作家志望者にこの本を薦めません。これは『売れる作家の全技術』ではなく、『売れた作家の全技術』です。
私は作家志望者であり、すでにこの作者のいう「作家をあきらめなければならないライン」に到達していますが、これに反論するためにこれから作家になりたいと思います。
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中級者向けの小説作法の本。
基礎的な部分はあまり書かれていないが、それだけに実践的で参考に
なるところが多い。キャラ造形の仕方、描写のふくらまし方、デビューしてからの振舞い方など、付箋で本にたてがみが生えた。
兼業よりは専業の方がやはりいいものが書けるとしながらも、このご時世では厳しいので、10冊本を出す、何かの賞をとるなどの目標を決めて専業に移った方がよいというのは、聞きたくても誰も教えてくれないところだった。
講義の受講者(つまり読者)に対し、「これだけ教えて新人賞に3回挑戦してダメだったら根本的に才能がないと思った方がいい」とのことだったが、非常に厳しい現実だ。
著者は常にすべてのアイデアと能力を傾注してひとつの作品を仕上げろと強調している。小説を書くことにそれだけの情熱があり、厳しい現実にもかかわらず立ち向かいかつ才能のある人だけが、作家として生活できるのだ。
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大沢在昌すごいwwww
なんというか、防衛線を張りまくりなところはあるんだけれど(売れる本を俺が書いてます!と胸は張りにくいよね、確かに)、今まで手書きで原稿を仕上げてきた人のみが持つであろう気概を感じる。
うん。
手書きだと物理的に書くのが大変だから、書き続けるためのハードルは上がるし、筆が乗らない時の重さもハンパ無い。だからだろうか。
正直、最近の新宿鮫にはおいて行かれて居た気持だったが、また読もうかと思いました。
この門下生のみなさんがデビューするとしたら楽しみだ。
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ここまで作家のノウハウが公開されている本も珍しいです。
作家とはこんなふうに考え、これほどの覚悟と命を削って書いているのかと思うと、本当に頭が下がります。
「面白い」とは何か?を真剣に考えさせられる内容に加え、最低限これだけはマスターするべき、小説作成技術が学べます。
プロ作家として生きる事の難しさと、著者自身の情熱がひしひしと伝わってきます。
そして、僕自身「何かをゼロから創りだするとは?」を真剣に考えさせられた本でした。
すべての作家志望者と、クリエイティブな現場に関わる人に読んでもらいたい本ですね。
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TVに出る作家は買いても儲からない作家というのはわかっていたが、映画化時のイベント協力しない作家が売れてる作家の証というのはナルホドなあと。
作家は儲からないというのはわかっていたし、これからは職業作家は減って書きたい人が書くんだろうが、良作が増えるか否かというのは別問題かな?とは思う。そもそもエンタメだけが文学じゃないし。
神視点ってのは翻訳モノに多いというのがちょっとイガイだったが、日本ではそんなに書き難いものなのか?翻訳は苦手だけど、一人称も鳥瞰的ではなく、面白味に欠ける。神視点で書ける日本人作家というのは超優秀という事か?
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作家に成りたい人は直ぐ読め、皆読め、読んで大作家になれ。
安倍蚤糞がどう奇怪な幻想を振り撒こうと相変わらず不景気が進行しているけたくそ悪い状況にめげず、初志貫徹をめざすえりすぐりの作家志望者を集めてかの「新宿鮫」の流行作家が角川書店で敢行した即席作家養成指南講座がこれであるぞよ。
作家に成りたい人は直ぐ読め、皆読め、読んで大作家になれ。
しかしながら、晴れて新人作家になったとしても想像を超える冷徹な現実が諸君を待ち構えている。超ラッキーな君が1年掛けて書きおろした1冊1800円初版4000部の本の収入は印税10%でたったの72万円。よほどの幸運が訪れない限りこれっきりでジ・エンド。コンビニのバイトのほうがよほど実入りがよろしい。
1800円の65%が出版社、35%が取り次ぎと書店の取り分になるが、出版社は作家の印税、制作費、宣伝費、社員の給料、紙代、印刷代、製本代などを支払わなければならない。出版社が儲かるためには初版4万部くらい刷れる作家でないとダメだが、現在わが国にそおゆう作家は20人!くらいしかいないんだそうである。
直木賞受賞者でも初版1万部程度が沢山いるそうだが、これが純文学になると3000.4000等のもっとお寒い状況にならざるを得ないから、大方は教員とかテレビ出演などのアルバイトで食いつながざるを得ず、そうなると作品の質と量にも大きな影響が出てくる。映画を撮らない、撮れないあのチョビ髭オヤジ映画監督のように、書かない作家とか書けない作家も出てくるという訳だ。
このように市場はますます厳しく、プロでも喰うや喰わずの貧民がウジャウジュしているのに、それでも小説が死ぬほど好きで作家に成りたい人にとってこれほど具体的に役に立つ指南書はないだろう。
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色々小説を読んでいると、これくらいの話なら自分でも書けるわ、と生意気なことを思ってしまう(笑
しかし、現実は当然そんなに甘くない。
作家で飯食ってる人ってほんの一握りだ。
大沢氏の生徒への鋭い突っ込みがよかった。
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作家って大変なのねってつくづく思いました。
おかげで楽しませてもらっとるわけやけど、産みの苦しみってのが、良くわかりました。
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デビュー作だけで消えていく作家、今でも最前線で活躍する作家、作家の技術について書いてはあるけど、それ以上に作家として生きていく生き様について読ませてもらった気がします。でも、作者の本を少ししか読んでいないので、これから他の本も読むことにしようと思います。
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こんなにふせんを張りまくった本は、久しぶりだろう。
本、文章術、作家論、全てのジャンルを網羅している素晴らしい一冊。
のっけから、初版4000部、定価1700円、印税10%とした場合の
手取り額68万円という事実が出される。
いくら力作を書いてもこの程度と言う現実、そして
本書で語られているように、プロはそれでも書き続けて”売れる”
作品を出すことが条件ということ。
作家としてデビューすることは簡単、ただしプロとして
続けていくことは別物、は本書を読んで納得した。
「本を一冊出すために、どれだけ多くの人が労力を使ったかを
感じなければならない」
「本書を手に取ってくれるかもしれない、見えない読者のことを考えて
決して疎かな作品を作らない」
安易に作家デビューを考えてしまいがちだが、
売れている作家はすごいんだ、ということを実感させられた。
本書は講義形式で、プロ志望の方々の作品も解説、批評しながら
進んで行くが、読む限りおそらくこの中からはデビューできた人は
いないんじゃないかと思った。
やっぱり、それくらいプロとそれ以外の差は大きい。
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<印象的な箇所のクリッピング>
・白い紙に白い星を書くより、白い星を書いた後、周りを黒く塗りつぶした方が、星の輝きがひきたつ。
・惨めさを書くには、惨めな人の周りを黒く塗りつぶしていって、惨めな人の惨めさを引き立たせる。
・作家である自分専用の劇団を持つ。小説の中で、自分の劇団の役者にいろんな役者をやらせる。
・「喪失と獲得」何かを失った人間が何かを得ることで物語になる。
・80枚の新人賞なら60枚のストーリーを作る。残り20枚は艶出しに使う。
・まっすぐのプロットはつまらない。ぶらす幅を持たせる。
・ストーリーやプロットで読者を楽しませるのではない「何か」は年齢や経験で出てくる。
・「感情的な文章」と「感情を刺激する文章」は別。
・対象年齢低目の作品でも、自分より年上が読むと言うつもりで小説を書く。
・年上の読者を想定するからといって、古いことを書けばいいということではない。年配の読者はむしろ新しいことを求めている。
・クライマックスは2つ用意する。1つ目の謎の次に2つ目の謎を用意する。小説ははみ出したところから面白くなる。
・登場人物は書かれていない時も、生活していることを意識する。
・強いタイトルを作る。
・打席に立つときのイチローみたく、何かしら執筆前の儀式を決めて、自分の意欲やトーンを維持する。
・プロの作家にたまたまはない。ある一定の水準の作品を毎回出せるのがプロ。
・プロの世界はみなさんよりさらに上のレベルの人たちが、さらに上を目指そうとしてしのぎを削っている世界。
・作家と編集者の相性がいいからといって、いい担当になるとは限らない。
・仕事の依頼は断るな。締切も守る。
・50人の新人作家がいて、1人売れれば、残り49人だめでも黒字になるのが編集者。だから、編集者の甘い言葉を信じてはいけない。
・新人賞受賞後の次の作品が作家の運命を決める。
・自分を抑制して読者をじらせる。
・どんなに恥ずかしい話やみっともない話を書いたって、作家がひどい人だとは思われない。小説は作り物だから。小説は作り物だということを事あるごとに自分に言い聞かせる。そうすればどんどん話が広がるし、逸脱することができる。
<レビュー>
森博嗣の「小説家という職業」と一緒に読むと、考え方違う部分たくさんあり、重なる部分も若干あり、ためになる。大沢さんは若くして専業作家デビュー、森さんは年を取ってから大学教授しつつ兼業作家デビュー。いろんな形がある。