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私自身は小説を書いたことも書く気も今のところ無い.
角川の優待でなんとなくこの本をもらった.
作家がどのような意識で物語を作り構成するとよいかが書かれている.
今後小説を読むときに意識して,作家が何を考えて文を作っているかも想像しながら読んでみたいと思った.読むのはラノベばっかりですけどね.
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小説書くのってこんなに大変なんだということが分かった。でも、ここまでのノウハウを開示してくれた著者に感謝します。
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読むことによって、読者の気持ちに変化を与えることが小説の目的だと感じた。①作者が地の文で説明するのでなく、登場人物の会話から想像し感じてもらうこと。②登場人物にはインパクトのある特徴を持たせること。③主役には様々な逆境を与えること。④謎を二重に用意すること。⑤伏線を張ること。⑤誰も思いつかないようなアイデアを考え抜くこと。⑥誰の視点で書いているのかを意識すること。⑦周りの環境(気象条件や匂いなど)を忘れないこと。
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著者が講師となり数人の生徒に教える形で書かれた、創作に関するノウハウを纏められた本。 これから本を書こうという初心者には濃すぎて難しいと思うし、かといってある程度書けるっていう人には、キャラを大事にするなんて当たり前のことだと思う。ともあれ、参考になる部分もあったけれど(笑)とか使われるとちょっと興冷めです。作家は大変だな、というのは理解できた。
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小説を書くに当たって心得ておきたいことや、陥りやすい落とし穴などが書かれていてとても勉強になった。
出版業界の縮小に伴い激化していく作家社会でどうやって生き残るか。結局はインプットとアウトプット(特にインプット)、そして無から有を悩んで悩んでひねり出す努力というところに尽きるようだ。
ただ作家になるのではなく、「生き残る」作家に私もなりたい。
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新宿鮫でお馴染みの作者、大沢在昌氏の小説創作指南。
具体的かつ、分かりやすく、しかもこのような本にありがちな「退屈さ」を感じさせない秀逸な内容。
氏のエンターテイメントに対する意識の高さが講座自体にも滲み出ている。
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そんなに全てを明らかにはしていないような…普通にたくさん小説を読んでいる人ならわかりそうなことばかり。確かによくまとまっているとは思うけど…そこは別にいいんじゃないだろうか。読者をなめてるんだろうか、それともプロの作家というのはたいしたことないのだろうか。
才能は教えられないと書いてあったけど、この本を手に取った人が一番知りたいのはその部分で、彼の中にあるその才能の部分をできる限り語ってほしかった。それは言葉で説明できないかもしれないけど、出来る限り試みてほしかった、全部語ると言うのなら。もうなんかアイデアの出し方的なものでもいいから。ひらめいたときのこととか。
まぁタイトルが全技術だからね、小説の大事なものって技術じゃないんだろうなぁ。
ただ、エンタメ小説が何を考えて、何を目指して書いているか、少しわかった気がした。分からなかった人に分からせる本って、すごいことなんじゃないだろうか。というわけて、
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小説を書くための技術が一冊の本に凝縮できるのならば小説家の仕事はそうたいしたものではないと考えるか、この内容をもってしても本来売れる小説家になるためには足りず+αは自分の才能だと思えるか。まあどちらに関してもそう考えていたら売れるレベルには到達しないだろう。
それよりも大沢在昌という小説家の存在技術をこの生徒たちが証明したのかどうか知りたい。デビューできた人たちがいるのかいないのか?
一人称の書き方
強いキャラクターのつくり方
会話文の秘密
プロットのつくり方
小説には「トゲ」が必要
文章と描写を磨け
強い感情を描く
課題
一人称で書く 原稿用紙30
ラストで「ひっくり返す」物語を書く 原稿用紙40
自分の書きたい世界を書く 原稿用紙50
テーマ競作 「バラ」と「古い建物」を入れた物語を書く 原稿用紙40
テーマ競作 「恐怖」の感情を書く
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2015年5月27日読了。大沢在昌が雑誌上で連載した小説講座の書籍化、12人の生徒たちの課題作品を講評し、小説の細かい技術はもとより「この世界で生き残っていく」ための心構えや覚悟について伝える。一番大切なこと、「オリジナリティを持つ」「アイデアが枯渇してもとにかく書く」などのことは結局誰にも教えられないことなのだろうが、推敲の重要性や視点の統一などの技法の解説は参考になるし、各文学賞の位置づけや編集者との付き合い方など「小説を書いた」「デビューした」先を見据えた講座内容には、なんというか大沢氏の誠実さのようなものを感じる。「元・野球選手などはいても、元・作家はいない」というコメントは重い。そういう仕事なのだろう…。
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これまで沢山のシナリオの入門書などを読んできたが、これは読み物としてもとても面白かった。
そもそもエンタメ小説のトップ作家が、入門書を出すこと自体、めったにないことだがこの本はあらゆる人が読んでも楽しめる良書だろう。
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文章の良し悪しを具体的に説明する事が出来なかった為に、読んでみました。
あくまで「小説の作り方」についてなので、文章の良し悪しはあまり詳細にはわかりませんでした。
解説はありましたが、メインは先読みの出来ない物語の展開の仕方、アイデアの生かし方、書きたいテーマにどう貪欲に頭をひねるかという事です。
受講生のあらすじの物語や一文を元に、大沢先生が解説していくのが、面白かったです。
文章に対して敏感になることは勿論ですが、基盤として文章の表現力・展開・アイデアを作る事以上にもっと根本的に経験を重ね、感性を研ぎすませる事が結局は重要との事でした。
あまり小説を書くことに関わる事がなくっても、良い本だと思います。
言葉を使う人間として、どう思っている事や考えている事を表現するかということは、日常生活にも必要なので、トーク力に当てはまる事も出来る気がしました。
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凄く面白かった。久しぶりに続きをどんどん読みたくなる本に出会った。エンタメ小説を書きたい人は必読で、読むのが好きな人も楽しめるだろう。文庫化熱望。日本推理作家協会「ミステリーの書き方」と合わせて、何回も読みたい。
特に日本文学・海外文学の文章表現の違いなどは実に興味深かった。神視点・視点の乱れの問題もとても分かりやすく書かれている。
思ったのは、受講生のレベルが結構低いということ。だから講座として成立するわけだが、彼らの小説のあらすじや一部分を読んでいると、これで大丈夫なの?作家を目指してもいいの?と少なからず思ってしまったのも事実。不倫・死・復讐と、なんだか発想がとても陳腐。中にはおっというポイントがある作品もあるものの、「第二部 受講生作品講評」は少しだけ退屈かな~と思った次第。
作家になる人はそもそも読書量が圧倒的で、大沢氏も年間500~1000冊読むそうだ。とにかく読書して吸収。
ところどころ森博嗣と対極にあるなぁ、と思った。大沢氏の「読むのが好きすぎて読みすぎて書く方に転換した人間のみ作家になれる」という考えはとても正統派で好きだ。だけど、「いきなり文庫化」の効用はやはり森博嗣の方が数字に強いだけあって具体的かな。
ここに書かれた方法や例がすべてのプロ作家にあてはまるわけではもちろんない。「そんな動機で殺人までするかなぁ」という動機ばかりを出してくるプロ作家の石持浅海がいるし、神視点を使う恩田陸だっている。要はやはりオリジナリティ・発想なのだろう。
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小説の書き方をアマチュアにレクチャーした連載をまとめたものだが、読み手を引き付ける文章を書くという点でも有益だろう。プロット、キャラ立て、具体的描写、正しい正確な日本語、語彙の重要性が印象に残る。特に、正確な語彙・日本語という意味で説かれる辞書の重要性は、著者も強調。辞書自体を眺めることは意義深いようだが、過日読破した「取材学」でも類似の指摘があったことからみても、印象深い指摘。なお、アマチュアが小説を書こうとする場合、まず、神の視点を否定し、難しいけれども一人称語りに徹することを説く。
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作家という職業がいかに厳しいものかよくわかりました。
読んでも読んでもそれでも飽き足らず、それ以上は自分で書くしかない
情熱のある人がなる。今の自分の職業(作家ではなく普通のサラリーマン)
はそう感じているものではないので、考えさせられました。
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小説の書き方はその人の持っている語彙力や観察力からくる引き出し次第。
基本的なことは本を読んでいれば身についている。
文章を書くことをしていこうと思ったので読んでみたが、とりあえず書いてみろ!
と最もなことを言われた感じだった。