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第一部
デカンショとは、デカルト、カント、ショウペンハウエルの略だ。
デカンショ節は、学生時代に歌ったなぁ。
デカルトは、宇宙を哲学の対象とした先駆者であり、ニュートンにつながる。
カントは、認識論の集大成のようなところがある。
ショウペンハウエルは、悲観哲学。
大なる悲観は大なる楽観に一致する。
「読書とは、自分で考える代わりに他の誰かにものを考えてもらうこと」
ショウペンハウエルは、オランダ系の名前、祖父も祖母も、オランダで生まれた。
オランダは、デカルトやスピノザがいた。
ショウペンハウエルは、ロンドンで生まれた。9歳の時、フランスに。15歳の時は、ロンドン。
「この世は夢が作られているのと同じ材料でできている」そして、ヨーロッパをまわる。
17歳の時に、父親がうつ病で、自殺する。しかし、遺産を残したので好きな研究ができる。
ショウペンハウエルは、「生に対する盲目的意志」が時間と空間を通じて、われわれに認識される。
快楽を追求することが虚しいことだと悟る。
ショウペンハウエルの哲学は認識論であり、カントを重んじる。
『意思と表象としての世界』
ヘーゲル哲学から、ショウペンハウエルの哲学に代わっていった。
ショウペンハウエルは、ニーチェ、ベルグソン、フロイト、ユング、マーフィらに影響を与えた。
第二部
読書については、切り抜きだった。ふーむ。こんな手法もあるのだ。
本を読めばバカになるという論調が、ショウペンハウエルにあったのだ。
ちょっと、がっかりである。
「読書中のわたしたちの頭の中は人の思考の遊び場であるに過ぎない」
「紙の上に書かれた思考とは、決して砂の上の足あと以上のものではない」
「私たち読者の側に関して言えば、非読書術が極めて重要である」
「読者は印刷されたてのものばかり読みたがる。
つとめて古典を読め。まぎれもない本物の古典を」
「本物の文学と、うわべだけの文学が存在する」
「思想は世界を動かす。それゆえ哲学は本来、正しく理解されれば、最強の実利的な力となる」
ふーむ。ショウペンハウエルはいうだろう。「この本は悪書であり、読むべきではない」と