紙の本
零戦ものは、結構好きでよく読んでいます
2008/09/07 18:21
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
零戦ものは、結構好きでよく読んでいます。新刊なのでチェックしてみました。
内容は、日中戦争から太平洋戦争まで日本海軍航空隊のエースとして活躍した坂井三郎とその愛機でもあった零戦についての本です。
零戦の話は、日本軍が負けるべくして負けた太平洋戦争の象徴として語られています。デビュー当時は最新鋭の機種として、その性能により連戦連勝。しかし、急激な技術革新を実現した米軍の前にあえなく敗れるという流れです。本書でも同様です。
「巨鯨といえども魂持たず」
精神論は大切ですが、それだけだと空しい響きしか残りません。
「標準化」
兵器の標準化は、近代戦に勝つためには必要不可欠。工業生産という視点から戦争を考えることは日本民族は苦手なのでしょうか?
また、坂井三郎についてはサムライというイメージがありますが、本書ではその凄い部分は部下をうまくマネジメントすることができた人と紹介されています。サムライというととても情緒的ですが、冷静に戦争の中で自分のやるべきことを実行していた人ということでととても現代的なイメージがあります。
本書では、やや事実関係に関しての考察が弱い気がします。これは零戦をあまりよく知らない初学者向けに書かれているためでしょう。そのわりにメカニックについてのデータが多いです。これは著者が工学出身ということも関係しているでしょう。
読者の一部の層には受けるかもしれませんが、いま一つ物足りなさを感じるのは私だけでしょうか・・・
http://blog.livedoor.jp/c12484000/
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Zero戦のお話 まあ普通か これと同じことが車や他の工業製品で起こらないよう教訓としてちゃんと学ばなければいけないと思った次第
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[ 内容 ]
日本海軍航空部隊のエース、坂井三郎の自伝の翻訳版は百万部を超えている。
彼の大和魂は、国境や時代を越えて人を感動させるのだ。
三〇機前後の撃墜数もさることながら、列機を全て守り切った技術、航法距離計を自分で作った創意工夫、戦場で部下を鍛える余裕、瀕死の状態でも巡洋艦に助けを求めなかった犠牲精神、徹底的な自己管理……。
そして零戦は、一時期世界のトップの性能を誇った名機である。
アメリカ、イギリスで編纂された辞書にも「ZERO」は登場する。
しかし零戦の最大の長所である長大な航続力が、逆に戦力の弱体化を招くなど、悲しい運命に彩られた戦闘機でもあった。
本書は坂井三郎の戦歴、凄さ、「怒りと怨念」と、零戦の戦歴、開発者の横顔などを、ベストセラー『日本軍の小失敗の研究』の著者が語る。
あの戦争を考える上で必読の一冊。
[ 目次 ]
第1章 エースになるまでの坂井三郎
第2章 坂井三郎の戦歴
第3章 零戦の設計者 堀越二郎
第4章 世界最高の戦闘機 零戦
第5章 坂井三郎の戦果
第6章 坂井三郎・零戦の強敵たち
第7章 坂井三郎の凄さ
第8章 坂井三郎の怒りと怨念
第9章 零戦の戦い
第10章 20ミリ機関銃VS.AN・M2?機関銃・砲について
第11章 零戦の悲しき皮肉
第12章 零戦のタイプいろいろ
第13章 現在も日本、世界に残る零戦
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艱難辛苦ばかりがクローズアップされ、実際そこを見誤ってはいけないのですが、戦争下には英雄も登場します。そういうのも闇に葬らずに、すべてを見て判断したいですね。
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坂井三郎と零戦の基本情報を得られる。不思議な魅力を持つ零戦。永遠の0でより興味を持った。
アングロサクソンに対抗し、超越できた工業製品としての魅力を知りたいと思って手に取った。
・海軍の零戦と陸軍の隼とで共通化できなかった、という仕組みの失敗
・坂井三郎が激戦下においても部下を育てようという教育の面があったこと、自分と同じ苦労をさせずに自信をつけさせることで育てようとしたこと
が興味深い。
全体的に基本情報なので、サラサラと読む感じになる。
大空のサムライを読んでみようと思う。
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零戦を語る部分と、坂井三郎を語る部分と、そのほかを語る部分が、独立してる感じ。
本としてはイマイチかな。