投稿元:
レビューを見る
シリーズのこれまでの作品と違い、かなりコンピュータ寄りの内容。
コンピュータの数学を、そうでない数学と分け隔てて考えてしまう私はまだまだ研鑽が足りないのでしょうか。(この「そうでない数学」を補集合的な言葉を使わずに表現できないあたり、やはり理解がまだまだということなのでしょうが)
つまり、個人的にはテーマが気に入らなかったというかなんというか。
解説自体はわかりやすいし、シリーズ通しての良さはもちろんありますが。
投稿元:
レビューを見る
ただのアルゴリズムの話かと思ったらオーダーの話がメインで面白かった。モンテカルロ法はたまに使ってたけど、ちゃんと計算量が下がることを解析できることに感心。確率論の概念的な入門としもおすすめ。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第4作。高校生の「僕」が同級下級の少女たちと数学する物語。ストーリーはかなりこっぱずかしい(萌える?)のだが,数学の内容は確か。確率・統計とアルゴリズムについてしっかり学べる。
思えば著者と同姓ということで読みはじめたのだった。そしたら,新登場の少女が何とうちの長女と同名だった。
「乱択アルゴリズム」は「randomized argorithms」の訳だけど,「ランダムに選択する」んだから日本語の名の方が体をよくあらわしてるな。
投稿元:
レビューを見る
きっかけを掴むのにちょうどよい。
高校数学で唯一点が取れた記憶のある、
行列の深さを知り、興味がわいた。
通勤に持ち歩くには重い。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第4弾。
今までの内容とはちょっと離れてる感じ。自分がその分野に疎いからなのか、今までのテーマと比べると少しスケールが小さいような気もする。
続編は出るんでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
数学なんてなくても必要だと言う人はきっといるだろう。でも、音楽好きな人に音楽がなくても別に構わないというと怒るように、野球に打ち込んだ人に野球なんかなくてもいいと言うと反発するように、数学好きにとっては数学は必要なのだ。
難しい問題が解けたときの快感、新しい発見をしたときの神にでもなったかのような高揚感、本気で考えたのに分からなかったときの挫折と絶望。
一言でいうと、数学が楽しくて仕方ない。
それを読むたびに思い出させてくれる、そんな本。
投稿元:
レビューを見る
数学ガールの第4弾です。5弾も出たようなので、読んでみました。
今回は、順列・組み合わせ・確率からコンピュータのアルゴリズム系のテーマだったので、今までの3冊よりは、理解できましたが、最後の方は、ついていけませんでした。
このシリーズを読むと、数学の奥深さを知ることができ(理解できないけど)、もう一度勉強したくなります。
投稿元:
レビューを見る
何も考えずに読んだら4作目だった。
アルゴリズムは業務でも馴染みがあるので、1冊目の数学がっつりよりも読みやすかった。
ソートとか、こういう考え方もあるのね。
行列についても書いてあって良かった。
行列は社会人になって急に必要になって勉強したので曖昧だったんだけど、良い復習になりました。
で、キャラはやっぱり女子が増えてた(笑)
投稿元:
レビューを見る
タイトルから数学ガールが計算機ガールになったのかと思ったが,読んでみるとランダムアルゴリズムを理解するために必要な数学が全部書いてある.場合の数,確率,期待値,マルコフ連鎖と行列の対角化,漸近解析など.それに加えて,アルゴリズムの解析やサーチ,ソートなどの基礎的なアルゴリズムの理論.大学だと1,2年生で習うことかな.これだけ書くと,読むのが大変そうなのだが,記述は繰り返しをいとわず,飛躍もなく丁寧なので(何といっても450ページ以上のボリューム),ある程度の知識と根気強さがあればすべての数学を追うことができる.そういう意味では,フェルマーの最終定理の巻よりもこちらの方が楽しめる人も多いのでは.私としても,大理論ばかりを追いかけないで,地道なこういう路線を今後も期待したい.数学の好きな高校生や大学にはいって数学の勉強を始めたばかりの人には特におすすめ.
投稿元:
レビューを見る
先日の入試でまっっったく歯が立たなかった問題、これの行列の問題に酷似してました。前もってこれ読んでいたとしてもたぶんやっぱ解けなかったに違いないので何とか立ち直りました。
てっきり今作で終幕かと思いきや、まだ続くみたい(第五作があるらしい)。
込み入った数学の話は今回も全くついてゆけませんでした――自分の勉強不足/やる気の無さです――が、確率論が中心だったためかある程度は納得。あと高校で履修しなかったくだんの行列の仕組みが多少分かりました。本編の核心「乱択アルゴリズム」に関してはイミフでしたorz
……前3作と一緒にまた後日読み直します。
投稿元:
レビューを見る
読んだ人を分かった気にさせる。
これがいかに難しいことか。
高校生のレベルから、教養ではやらないやや最先端の話まで満遍なく含めて、幅広い読者層に知的満足感を与える。
数学ガールたちの会話とか面倒だから読み飛ばした。
乱数を用いることで計算量を減らすことができる。
タイトルにも入っている乱択アルゴリズム。
ランダムを与えると正しい答えに早く近づく。
アルゴリズムの不思議である。
以下の問題が興味深かった。高校のときにやってそうで、やっていないかったと思う。
問
すべての目が出るまで、サイコロを繰り返して投げる。
このとき、投げる回数の期待値を求めよ。
投稿元:
レビューを見る
確率、順列、組合せ、O記法、行列と、本当に丁寧に分かりやすく書かれていました。
難度のインフレーションについては、今回はさほどではなかったものの、第8章あたりから手ごわくなって第9章はストーリーを追ってしまい、数式は後回しの状況です(そのうち読み返すかなぁ)。
そうそう。『ソフトウェアの品質評価法』という本の確率の定義のところですが、数学ガールではこんな風になります(公理1の部分だけ書きますね。後は本を読んでね)。
確率の公理
Ωを集合とし、A, BをΩの部分集合とする。
PrをΩの部分集合から実数への関数とする。
関数Prが以下の公理P1, P2, P3を満たすとしよう。
公理P1 0≦Pr(A)≦1
公理P2 Pr(Ω)=1
公理P3 A∩B={}ならばPr(A∪B)=Pr(A)+Pr(B)
このとき、
・ 集合Ωを標本空間と呼び、
・ Ωの部分集合を事象と呼び、
・ 関数Prを確率分布と呼び、
・ 実数Pr(A)をAが起きる確率と呼ぶ。
「この不等式は何を表現しているかな」とミルカさんが言った。
0≦Pr(A)≦1
「ええと、この不等式は≪事象Aの確率は0以上で1以下≫ということですね」とテトラちゃんが答えた。「でも……あの、どうして、関数Prはこの不等式を満たすんでしょうか」
「テトラ、その質問は無意味だ」とミルカさんが言った。「私たちは≪関数Prはこの不等式を満たす≫といいたいのではない。≪関数Prを確率分布と呼ぶためには、この不等式を満たさなければならない≫といいたいのだ」
「はあ……」
「数式を使って≪関数Prはこれを満たさなければならない≫と定める。それはつまり、関数Prに対して制約を課したことになる。そして≪このような関数を確率分布と呼ぶ≫という。これが、公理的定義の常套手段なのだ」
「……この制約を満たすことが、確率分布の条件ということですか」
「そう。公理P1が条件の一つ目だ」とミルカさんは頷いた。
こんな形で、コルモゴロフによる確率の公理を説明していっていきます。
素晴らしいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
ほんとに丁寧な本。丁寧でも難しいものは難しいので、手を動かさないと全く付いて行けなくなる。そうやって積み上げて行くのが本書の醍醐味。
投稿元:
レビューを見る
今まで数学といえば公式を覚えて計算するだけしかしていなかったが、本書は例を用いて数式の意味を考えながら解いていく感じだったので参考になる部分が多かった。アルゴリズム、行列、確率など情報科の大学生が入門として読む分に向いてる本だと思う。
投稿元:
レビューを見る
最終的に乱択アルゴリズムを理解するために必要な知識を学生の対話形式にてわかり易く解説しています。
450ページくらいありますが、物語風で書かれていることもあり、思ったほどのボリュームは感じずに一通り読むことが出来ました。
(もっとも、出てくる数式を一つ一つ自分で手書きで書き起こして検証しようと思ったら結構な時間はかかると思いますが)
数学ガールシリーズを読んだのは始めててすが、丁寧に解説されているので文系卒の私でも概要については十分理解出来ました。
実はもともと知りたかった内容とは別だったのですが、それを加味しても読んで面白かったと思える1冊でした。