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豪華絢爛な文章の旅行記です。あまりにも豪華な文章は合わないという個人的趣向がはっきりわかった本です。写真が沢山でそれを眺めている方が好きでした。
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初開高健。面白い。軽妙なテーマと雰囲気、しかし密度の濃い硬骨な文体が妙にマッチしている。
作品のせいではないが文章と写真の構成が悪く読みづらい。また高橋曻氏の写真は迫力があり素晴らしいのだが気色の悪いエグい写真も多く、ライトな内容の本の割には喫茶店や電車など人混みのなかでは読みづらい。
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連載のために用意された旅行がベースとなっているため熱量はあまり感じないが、それでも十分に面白い。著者が限られた期間での旅行だと認めた上で書いているので、嫌味がないところもいい。活き活きと釣りを楽しむ一方、ブラジルの首都の成り立ちを冷静な目線で論じるところもあって全く侮れない。
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アマゾンでの釣果紀行。釣れないことを書いた文章がまたいいです。
各章には小説の作品名が付けられています。ページをくれば、愉快な体験がそこかしこに散りばめられています。篠山紀信門下の高橋曻さんの迫力ある写真は飽きされません。
開高健の密度の濃い文章とよくマッチしています
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世代の違いなのか、上手く言えませんが、沢木耕太郎の方が文体含めてスッと入ってくるのは否定できないけれども、まぁ何と言うか生命を感じるという意味ではこっちの方に分があるかな。
釣りが本題だったのかもしれないけれども、それはたまたまの手段で、まさに全てに「喰らいつく」感じ。写真がその猥雑さというか、生命力をさらに際立たせて、とにかく凄いの一言。
有名な本なんでしょうが、一読の価値ありです。ってほんと、当方レベルが言う話ではないんでしょうが。
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PLAY BOYで連載されていたためか写真の多い釣り紀行。開高健が書いているので、当然ながら活き活きとした臨場感で、自分もそこにいてその風景を見てきたかのような錯覚に陥る。”深夜特急”や"日本の川を旅する"を読んだときのように、あー旅に出たいと思わなかったのは多分に年をとってしまったせいかと自嘲的に思う。今の僕と同年代の頃にこんな旅をこんなに楽しそうにする作者を尊敬と憧憬の眼差しで、あるいは嫉妬に駆られた目で見てしまう。続編読むかなぁ、読んじゃうかなぁ。
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写真が大量で、非常に興味深く読む進めることができる。開高さんの文章は不思議と引き込まれる。魚に対する熱意は並大抵なるものを感じたが、虫に関する記載も、例えばムクインなんかはこっちもかゆくなってきそうな感じの書き方で、非常に印象深かった。1970年代のアマゾン(今も変わらないかもしれないが)には絶対行きたくないと思った…
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一大ドラマ。
旅行して、そこで暮らし、そこの飯を食べる。それだけで十分。
本当に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。
その時の記憶を文字とともに残す。
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昭和53年2月号から半年間PLAYBOY誌に連載された、開高健の70日間アマゾン釣行旅行記。文庫化される前は3,000円近い価格にも関わらず10万部を超える売れ行きを記録。この文庫版も30刷を超える版を重ねている。
類義語や形容詞を反芻し、対義語を組み合わせる開高健ならではの独特の文体は健在。日本語を自在に操ると言い換えても良い、他に類を見ない文章は病みつきになる。
出版不況と言われる今となっては、オーパシリーズのような取材費を掛けた作家の大名旅行はもう無理だろうなと思わせる。
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川魚が好きで本書を読んたが、アマゾンの魚達は全く趣きを異にしている。ピラニア、ドラド、カショーロ、なんと個性的で魅力のあることか。
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初めて読む開高健の本。この旅は何と1977年に行われている模様。それなのにアマゾンの環境破壊について、地元の人もかなり嘆いていて魚が昔ならここで取れたのに、上流に行かないといないと言った記述が多い。この時点でそうなのであれば、今はどんなになっているのだろうと思う。相当自然は後退しているのだろう。しかし川の水を飲んだり現地の生活に溶け込んで生活していて、良く身体壊さないなとか思う。でも本は最高。文章も引き込まれる。他の本も読んでみたくなった。旅の本は擬似体験が出来て良い。羨ましいと思った。
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物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
東大OPACには登録されていません。
貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください
返却:物性研図書室へ返却してください
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「怠惰の芸術」に、まったくもって僕も憧れてしまう。実際の僕も、半ばこのような感じなのだけれど。ぜひ「芸術」域を目指したいものです。
旅に出ようか。行く先はアマゾンとまでは言わないけれど。先月、地元の仙台から山形まで映画を観に出かけた。僕のスケール感では、これでもじゅうぶんな旅だった。いま、僕の感受性をグラグラに揺るがしている誰かのことを考えて考えて、日常だろうと旅先だろうと、始終そんな感じだから、気の休まることなどないだろうと思いつつも、初めての街の空気や風景などは、一服の清涼感を僕の身体のどこかにもたらしてくれた。そんな実体験は、ささやか過ぎるけれど、いまの僕にはじゅうぶん貴重な体験でした。
『オーパ!』さらなる旅の目論見を!
やる気をもたらしてくれる読後感でした。
あとがきの日付を見ると1978年と。日本を取り巻く安全保障の話題もあって、その危惧や情勢は45年前と1ミリも変わりないことに気付く。近年の緊張感の高まり?もしかしたら、それは誰かの希望なのかもしれない。そのほうが都合のいい誰かの。誰かの意見に惑わされることなく、確固たる自分自身の意見を、意思を持ちたい。
先に読んだ『フィッシュ・オン』でも記述があった環境問題について。熱帯雨林の環境破壊の話題など最近では、あまり見聞きしない、いや、単純に僕が知らないだけなのかもしれないけれど、時の経過とともに破壊が拡大していることは想像に難くないでしょう。45年を経て、と考えると暗澹たる気持ちになってしまう。
『オーパ!』を読んで、当時のことに思いを馳せるのならば、ぜひ環境問題にも目を向けたい。まずは現状を知ろう。僕の問題として、少しでも何かを知ろうと思った。
パンタナルの「無辺限」の風景。そうだな。確かに憧れる。現地でも生きてゆけるタフな心身を見習わなければ、と。