弟から見たゴッホ
2017/03/23 15:52
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
そんな賞 取るほどの作品かな?というのが正直な感想ですね。
浅いというか、これだったら架空の人物でやった方が良かったんでは。
1巻とは打って変わって
2017/11/04 03:36
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投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1,2巻ですが、前後編といった方が合っているように感じます。
後半になっての怒涛のこじつけ。「テオ」を過大評価しているように感じます。
資料は数多あれど、実在の人物でここまでいじる必要があるのか?と思います。
そういう意味で、浅い。
そもそもテオの死は描いてないし、配偶者についても情報なし。
あくまでゴッホ兄弟しか描けていないところが人並み以上には
美術史をある程度かじってきているものにとって
突っ込みどころ満載の浅はかなシナリオでイラっときました。
テオが天才画商? 違いますよ。
商才は、彼の妻の方が有った。つまり、世に出したのはテオでもない。
この作品とどこかリンクしますか?
でも、これが史実。
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兄に憧れた弟というのは…
果たして 兄の死後も生き続けられるものか…と
まさかの2巻完結。
ゴッホの人生をなぞるように描かれると思っていたが、
全く違う展開で驚いた。
大抵の漫画は架空の物語であるが、
世間一般に知られているゴッホ自体をフィクションとし、
ノンフィクションのゴッホを描いたというと言い得て妙である。
しかしテオの感情はどちらの世界でも同じである。
自分もゴッホの人生とともにある者として、
「兄に憧れた弟」として自分の物語さえも彩る。
兄は弟の、弟は兄のソルシエだったのだろうと思う。
幼い頃から 兄さんはずっと 俺の…
俺の人生の全てだった
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途中まで読んだところで、「あれ?ゴッホの生涯ってこんなだったっけ?」と思ったんだけど、そんなオチだったとは!
ゴッホ兄弟の物語としては、短いから物足りない部分はあるにせよ、描ききったかなと思う。
テオ達と交流のある画家たちとの絡みや、アカデミーとの対決ももっと細かく描いたらより壮大な物語になったかなーと惜しい気持ちもあるけど、そこまで話の世界観を拡げるには、まだ経験とキャリア、画力が足りなかったかという印象。
経験を積んでからまた違う題材で、壮大な物語に挑戦して欲しい。
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才能も何もかも二人でひとつだった兄弟の愛憎のすべて。
読んでいる間ずっと泣きっぱなしでした。
嫉妬と愛情は紙一重なんだなと、改めて教えてもらった気がします。
兄弟の間にある深い愛情を感じました。
感動しました。
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ただただ、衝撃的だった
絶句、と言い換えてもいい
穂積先生の、ストーリーを生み出し、それを漫画って表現の形にする能力に、戦慄すら覚える、そんな心臓そのものを握り潰さんばかりに迫ってくる、単純なパワーが全体的に溢れている作品
本編は白黒であるにも関わらず、線一本に激しさが満たされているからか、豊かな彩りを感じてしまうほど
人間らしい感情を、ここまで鮮明に、眩しい生気を感じさせるほどにパワフルに描ける少女漫画家は確実に限られるだろう
内容はここに綴れない
ネタバレにレ点を入れれば、書いても構わないと頭で判っていても、いざ、どんな内容か、を声を大きくして書こうとすると、手が止まる
自分の実力不足ってのも当然ながらあるのだが、何よりも、この『さよならソルシエ』の漫画としてのレベルがあまりにもズバ抜けて高すぎ、魅力以前に内容すら説明できなくなる
褒め言葉として使うが・・・どう言う神経をしていたら、こんな漫画が描けてしまうのか、不思議を通り越して怖くすらある
妬み、憎しみ、恨めしさ、そんな負の感情、お世辞にも綺麗とは言えないモノで繋がっていたからこそ、この兄弟は深い部分まで繋がれていたのかも知れません
“持つ”故に苦しめられた者と、“持たざる”からこそ苦しめた者の、互いを傷つけるような、同時に、慈しむような葛藤の日々
ハッキリ言って、他の漫画家には描けない漫画。仮に、台詞も展開も全て同じであったとしても、穂積先生のこの画でなかったら、感動は半減だろう
穂積先生が描いているからこその、『さよならソルシエ』なのだ
魔法使いはテオドルスだけじゃない、って事ですよ
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世界のすべてを愛した兄とすべてを憎んだ弟。終わりは悲しく、それでも夢は叶ったのが救われた気持ちになった。
世界を変えた兄弟。人生において良かった部分だけをみて楽しんでいた芸術を人生すべてに置き換える芸術にした。それを描く人間フィンセントとそれを世に広めたテオドルスの夢を見せてくれました。魔法使いという名は2人が担ってこそと思えるほどのシナリオ運びで、冷静沈着だったテオは嘆き悲しみ、フィンセントは激昂しながらも笑顔を絶やさないところがキャラの表情を描ききっていました。その果ては史実どおりテオドルスを残して逝ってしまったフィンセントでしたが、それでも夢を弟に残していたのが良かったです。そして、世界中を幸せにしたい画家を見事世界に伝え兄弟の夢を叶えたソルシエの魔法。このシナリオ上では2人揃ってのゴッホだったのではないかと思いました。本当の意味でこの兄弟が世界を変えていたのがなんとも救いのある話でした。
ゴーギャンなんか文字だけだし、妹もテオの奥さんもまったく出ませんでしたけど、いい創作物としてすごい感動できました。この兄弟に焦点をあてて話を展開するとこんな話になるのかと面白くもありました。特にテオがフィンセントを失った後の嘆きなんかはとても強烈でした。また穂積先生の次回作が楽しみになるそんな作品でした。面白かった。
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予想外の展開!
兄弟が対峙するシーンの作画がかっこよすぎて鼻血ものでした(^q^)
芸術の才能を持つ兄に、ストーリーを構築して必死に広める弟…どっちも狂気的でした。
これからの穂積さん作品も楽しみ!
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星が足りない、震えた。ゴッホ兄弟について、いっさいの無駄を削ぎ落とした超創作。画商の弟の命がけのプロモーション戦略であったと、仮説で描ききった勇気にプルプルした。
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作者の掌で踊らされた感じ。ピースがはまっていき、おお~こう来るか!と。
ゴッホの生涯はなんとなく知っていて、かなり違う話になってるな~と思ったのだけれど、こういう展開だとは!
テオの愛が胸に染みた。才能(ギフト)って、なんなんだろうね。
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評価をされている方々には申し訳ないが、テーマに対しての作者の力不足を感じます。
特に二点。
ひとつは、当時のパリの風景を書き切れていないこと。「兄弟が幼い時を過ごした」田園と、大都市の対比はこの作品にとって不可欠なはずですが、描写が説明的で雰囲気が立ち上がってこない。
例えばバルザックを読まれれば、紙の上に都市を立ち上げるということが、如何に大事業かわかるはずです。
もうひとつは、ふたりの性格設定と感情の流れが単調で陰影に欠けること。
天才の兄を持つ弟の感情というのは、こんなに単純なものでしょうか?相手はゴッホなんですよ?
この程度の設定なら、ゴッホ兄弟である必要はないと思います。
全体的に『式の前日』で見られたような細やかさが失われてしまっているように感じます。
残念ながら、取り上げるのが早かったのでは。次回作に期待です。オムニバス形式の短編とか読みたいです。
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あれ?2巻で完結?って…。もっと読みたかったな…テオとフィンセントが対峙する場面、フィンセントが怒りを表すところはすごかった。ゴッホ兄弟の事は詳しく知らなかったからこの作品読んで興味を持ったのは事実。ゴッホの絵って「ひまわり」くらいしか知らない(^^;;
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画家と絵画商のゴッホ兄弟の話、2巻完結。「式の前日」の人なんだけど、相変わらずうまい…まだまだうまくなりそう…。きれいだからヨーロッパものまた書いてほしい
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まさかまさかの新解釈、コペルニクス的新発想!このマンガに描かれるゴッホのキャラと一般のイメージとの乖離をこんな風に結びつけるなんて、ビックリしました。もしかしたらそういう事もあり得るかも知れないと、つい思ってしまいます。まさにソルシエ。しかし、ゴーギャンの扱いはあれでいいのか?笑いました。何て言って話をつけたんだろ?ww
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人は己が持っている物に関しては、有り難みを感じない。
目が見えて当たり前、耳が聞こえて当たり前、そこに、有り難みを感じようとするならば、一度不便になる事だ。
才能に対して妬み嫉みを持つ事は己の向上心の現れだから、喜ばしい事なのにそれを恥じる人が多い。
実際はそのような気持ちを持った後に他者の足を引っ張った時にだけ恥ればよい。
兄弟という、切っても切れない縁の中でどう生きたのか是非読んでもらいたい。