紙の本
コンビニ店員候補生物語
2010/08/28 10:33
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京でコンビニの雇われ店長になる予定だった牧水良平は、大手コンビニの本部と対立したオーナーが過労で倒れたことで、その将来を失ってしまう。
失意のままの帰郷。やる気をなくしてぶらぶらする彼の目に映ったのは、経営不振にあえぐ実家の商店と、近隣に進出してくることになった、良平の将来を奪った大手コンビニ。再び闘争心に火をつけられた良平は、実家をコンビニに改装することを決心する。
渋る母親を説得し、加盟するコンビニチェーンも決めた良平だが、若者がほとんどいない地元のため、バイト面接は難航する。ようやく決まったのは、本部からの斡旋で来た1人の経験者と、4人の高校生たち。彼らのコンビニ開店の奮闘が始まる。
大学生によるコンビニ立ち上げ物語なんだけれど、主にはバイト候補生たちの人間物語という雰囲気になっている。問題がある子を立ち直らせていったり、頑なな子を解きほぐしていったり、ようやくまとまってきたかなと思ったところで起きるカタルシス。
大手コンビニ本部に対する不満や、それを平然と受け入れる周囲に対するやるせなさみたいなものが当初にはあったはずなのだが、その感情はいつの間にか薄れていき、開店のための作業に忙殺されていく。それはとても現実的な反応だとは思いつつも、物語の構成としては尻すぼみ的な印象も受けた。この解決の代わりとなる出来事が盛り込まれるのだけれど、ある程度そのことは予想しつつも、流れから言うと唐突な印象を受けた。
もし続編があるのならば、今回積み残した部分に言及するような展開があっても良いと思う。
前作についても思ったけれど、クライマックス近辺まで一定の傾斜が続いて、突然最後でまとめに入るようなストーリー展開スタイルの気がする。
紙の本
起業ものなのに中途半端
2015/12/19 17:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:泉野麻二 - この投稿者のレビュー一覧を見る
コンビニが本当に好きで経営したいと思う学生が実家の店を改装して開業するっていう展開は燃えますが、結局起業して初日の営業日くらいしか描写がない。
つまりはコンビニオーナーを志すまでの過程を楽しむ作品なのねと思ったのが率直な感想です。
むしろ、コンビニのオーナーとして客の苦情や経営の苦労、従業員の教育や関係での苦労を描いた方が面白いと思うのですが。
ネタバレなので具体的なことを書きませんが、終盤の大事件を起こす某人の行動に至った経緯が不明瞭というより描写が不十分でタイミングも遅すぎるなど、いかにもアクシデントを起こすためにいましたという感じがしました。
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バイト先を就職先にしようとした矢先夢が潰えた主人公。実家の商店をコンビニにするために奔走する。ライバル社との駆け引き、採用した高校生たちの教育様々な出来事を経て主人公も一癖ある高校生たちも成長していく。手軽に読める上に後半は引き込まれ一気に読んだ。
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あ...うん。やっぱりそういうお話しの作品
ですよね...。
大学卒業と共に卒業後の就職ビジョンが崩れ、
故郷へあてもなく戻ってきた主人公「良平」。
実家の古くから続く経営の厳しい個人商店を
コンビニに変えて、自分の「店」を立ち上げる決意をする。
バイトは全員高校生だし、大型ライバル店の相次ぐ
出店や、様々な困難とトラブルが良平達に降り掛かる。
その困難を彼等は乗り越え、無事に「彼等の店」を
立ち上げる事ができるのか...?
粗筋から想像出来る範囲のストーリーでそれ以上も
それ以下もない本当に鉄板のストーリー...です。
うん。
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競合店との駆け引きとか、アルバイトの研修とか、本店とのつながりとか、コンビニの裏を見れたので、あ~、ただ突っ立ているだけではないんだなっと、そういや同じチェーン店でも雰囲気が違うのはやっぱり、そこの店長であり、アルバイトの違いなんだなと改めて思った。
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読みやすい文章で、サクサク読めました。
主人公がどうやって店をやっていくかにドキドキしたり。
ただ、ちょっと都合いいような展開だったかなー
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カバー裏のあらすじを読んでイメージするとおりの本。
些細なことで,コンビに店長となる夢を放棄して実家に帰ってきた主人公が,実家の小さい商店をコンビニとして再出発を図るという物語。。。。
コンビに業界の一通りのことが書かれているが,貴志祐介ほどに精緻なわけではないし,なんとなくコミカルに書かれているが,荻原浩ほどに笑えるというわけでもないように思う・・・というわけで結果的になんとなく普通な感じのライトノベルが出来た感じだ。
なんですかな・・・別に面白くないわけじゃないんですよ。読みたい人にはそれなりにお勧め。でもまぁそれほど読みたくない人には,スルーしてもよし,といってしまいそう。(いい加減で無責任な書評で申し訳ない。)
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コンビニバイト経験を思い出して楽しく読めた。けど、最後に「人は信用できない」を持ってくるのはどうかなと。
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おもしろかったです。
主人公たちの成長が良かったです。
コンビニバイト経験者だとなお、おもしろいのではないかと思いました。
あ、続編が出てるみたいなので……買いに行かなくては。
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さくっと読めて面白かった。
読後感もスッキリします。仲間の頑張りにこっちまで勇気を貰えたような気がします。次巻が早く読みたい!
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コンビニの店長となった主人公と、その仲間達が成長していく物語。ごく一般的な感じだけど、元気の出る話し。
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終盤での失速、盛り上がりの欠如が改善されていない。
くわえて今回は人物の描写も少し甘かった。
掘り下げやすい設定があるはずなのに、わざとなのかそこをはずしてくる。
最後まで書ききればOKだった時代ではない。
さらなる成長を期待。
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東京で夢を失った主人公が実家に戻ってからコンビニを始めるまでの物語。
アルバイトの高校生4人がすごくいい。
彼らが傷つかないことをハラハラしながら祈ってしまう。
とにかくピュアだから、心配で心配で‥。
コンビニのアルバイトは大変だろうなぁ。
むしろ本当の戦いはこれから。
彼らが傷つかないことをやはりハラハラしながら祈る。
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コンビニの実情が描かれています。皆さんコンビニは、たとえばローソンならローソンでどこも同じに見ているでしょうが、各店舗で違う店なんです。店名はあくまでブランドイメージ。
3年以上コンビニで働いてて、店長職を私も勧められているので、この話はすごく考えさせられた。
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コンビニを一から経営していく話です。お店の経営には数多くの苦労があり、さまざまな問題に対して立ち向かう主人公の姿が読んでいて良いと思います。