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生きていると、きっとたくさんの罪を犯してしまう。それが人間というもの。犯さないようにすることが大事なのかな?それとも罪を罪だときづければいいのかな?いちいち謝罪したり償ったりすればいいのかな?よく分からないけれど、無神経に生きたくはないと思った。
「ニワトリ」が一番好き。 20006.11
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こういった類の、ささやかなワンシーンに人生の一片を映してみました小説を量産する作家は多い。山本文緒はとくに好ましく感じられるひとり。文章は端整で、作劇は容赦ないようでそこはかとなく甘い。
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心あったまるねぇ。
自分のことを認められなくても、
人とふれあって、心が素直になる時がある。そんなとき、泣きたくなるんだよ。
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軽犯罪にまつわる短編集。
一つ一つの話が本当に短いのだけれど、だからといってさらりと流せてしまう程軽くもない。
適度な重みを持った物語たち。
「ニワトリ」という話が、印象深かった。
本人に悪気はないが、ないからこそ腹立たしい。そんな女の典型。
妹とのやり取りが、妙に面白い。
全体的に、なかなか◎。
終わり方もそれぞれに良い。
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いろんな「罪」についてつづった短編集。
日常生活に罪は必ずあるもので、法的のものではない罪などあふれているのかもしれない。
罪と罪でないの境がふとわからなくなった。
個人的には「ニワトリ」がよかった。
これは、身の回りに、人のものがいっぱいあることを発覚する姉の物語。その自己嫌悪の様子がまざまざと思い浮かんだ。
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短編集。第二話『百年の恋』は同棲してる男女の話。彼女は、彼には清潔感があると思っていたのに清潔じゃないから嫌だ、百年の恋も冷めたと言う、しかし彼女はキセルをしてしまい、彼にそのことがばれる、泣いて謝る彼女、それをなぐさめる彼。第四話『ママ・ドント・クライ』は、久しぶりに手をにぎってもらったというだけで、演歌歌手のとりこになるママ、ついには娘の貯金にまで手をつけておっかけをして、家にいなくなる。ママを見つけ、一緒に、2人で住もうという娘。父親のお世話にはなりたくないという。第五話『少女趣味』はDVの話。第八話『ニワトリ』はニワトリ並みに?物忘れの激しい女の子の話。延滞しててレンタルビデオ屋に怒られ、そのことをいうと、一緒に住む妹にそれも当然だといい、過去に貸して姉に返してもらってないものの話をしだす。彼との付き合った記念日は忘れ、別れを切り出される。そして、妹に謝り、彼と別れたことを言うと、あの男のためにこういうことをやってきた、こういうことされた、と妹は自分のように怒ってくれた。すべて軽犯罪の話。
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山本文緒さんにはまったきっかけだったような。
大分むかしむかしによんだ。もう一度よみたい。
とにかくすき。
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誰でも、一つや二つは必ず“やましいこと”を持ってる。
そのことにライトを当てて、少しずつ書いている作品。
あ〜、わかるかも… って思ってしまうのは、
登場人物達の抱えるやましいことそのものに対してではなくて、
彼らがそれに対してどういう気持ちを持っているか、って部分。
二話目の『百年の恋』に出てくる彼女とかね。
まったくちがうけど、共感できるかも。
眠りにつく彼女の横でギターを弾いて歌ってあげる、
っていうのも、なんだか場面がきれいでいいなぁ、って思った。
山本文緒は初めてなんだけど、
どうしても読みたくなって、ためしに何冊か買ってみた。
最初の1冊。なかなかよかった。
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10話からなる短編集。「罪」をテーマにした短編小説。
ふとした弾みで誰でもしてしまう小さな罪、不道徳な行いが、さりげなく、しかし印象的に描かれている。
子どもの頃の万引、キセル乗車、人にものを借りて返さなかった、人の気持ちを踏みにじった等々・・・
「百年の恋」「寿」は、色々思うところがあったな〜;;
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郵便局の棚にあったので、軽く読むととまらなくなって、持って返ってきました。(あとで返しにいきます)
うまい、と思いました。華やかな部分もあり、ブラックな部分もあり。ちょっとした悪を描くのがうまいです。
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すごく面白かった!
この面白さは山本さんの描写だからなのかな。
この作品を読んで山本さん好きになりました。
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歌手の小松未歩さんのエッセイで紹介されていたので読んだ。あとがきにもあるように、“罪”をテーマにした短編集。誰の心にもありそうな小さな罪をリアルに、抉り出すように描いていて、ところどころで胸が痛むような感覚を覚える。ひとの罪深さというのは、それを測る客観的な尺度というものが曖昧だから、罪悪感の強さや、どれほどひとを傷つけたかによって感じられ方が変わるものだ。だからこそ取るに足らないような小さな罪であっても、長い間ひとを捕えて離してくれないのだな。
タイトルになっている「ブラック・ティー」は花の名前らしい。知らなかった。
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何か読んだかなーと思ったんだけど、3年位前、ブクログ始める前に読んだかも。
すごい短い短編集。
皆それぞれどこかしら秘密とか、罪とか持ってる。
罪っていってもすっごい大きいわけでもなく。
あ、私もって感じの
どれが印象的って訳でもないけど、人間そんなに馬鹿正直に生きなくても、ちょっと肩の力抜いてもいいんだって思わせてくれる話たちでした。
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大したことないけど、ちっちゃな罪。
・・・を犯してしまうこと。
心の中のちょっとした暗闇にターゲットをあてたもの。
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色んな軽犯罪をそれぞれのテーマにした短編集。単にマナー違反の範疇かなと思うものから、それはアウトだろ!ってものまで。
個人的に「ニワトリ」が面白かった。物を返し忘れるのはあまりないけど、人の言ったことを忘れるのはホント良くあることなので・・・身につまされましたw
あと「少女趣味」。この主人公に怒りを感じる夫の気持ちはわからなくもないけど、もっと他に伝え方は無いのかと思った。