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『人間とは何か』の内容を分かり易く物語化した作品。
この本に登場するサタンは、『人間とは何か』の老人の役を担っています。
マーク・トウェインはサタンに人間の本質、世の中のしくみの本質、そして真実とは何かを語らせます。
コレを読み終わるとどぅしよぅもなぃ孤独感に支配されます;
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16世紀のオーストリアの小村に、ある日忽然と美少年が現われた。名をサタンといった。村の3人の少年は、彼の巧みな語り口にのせられて不思議な世界へ入りこむ…。アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれる作者が、人間不信とペシミズムに陥りながらも、それをのりこえようと苦闘した晩年の傑作。
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岩波文庫のものは原作者がニセモノとのこと。
でも、そんなこと関係なく大好きな本。
I'm here. I'm glad you are there. の別の形、と思ってる。
限りなく人間への愛情です。
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マーク・トゥウェイン本人が書いたとされる『不思議な少年第44号』よりこっちが好きだ。大人になる前に読んだらちょっとおかしくなるかもしれない。
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何で読んだのか覚えてません、トム・ソーヤのあの御方のシニカル短編集。こっちが本領なのか…ちょっと病んでます。
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人間の愚かな面を徹底的に描いた残酷寓話。救いがないけど、奇妙にテンポがよく一気に読んでしまう。変に心に残る一冊。
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読んでいる自分もサタンに夢中になってしまう。何故ならば彼は上からものを見ていて確かに正しいのだから、それ故に悲しくもあり認めてほしくもあるのだ。最後は息が詰まる。
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少年たちはある日不思議な少年、サタンと出会う。サタンは天使で、人間たちをまるで昆虫観察するかのように見に来たのだった。社会に満ちた偽善を濃厚に描いたマーク・トウェイン晩年の作品。
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16世紀のオーストリアの小村に、ある日忽然と美少年が現われた。名をサタンといった。村の3人の少年は、彼の巧みな語り口にのせられて不思議な世界へ入りこむ…。アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれる作者が、人間不信とペシミズムに陥りながらも、それをのりこえようと苦闘した晩年の傑作。
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トム・ソーヤやハックルベリー・フィンよりも、こちらのマーク・トウェインが好きです。サタンの目を通して見る人間社会のバカバカしさ。
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魅力的な全知全能の神がかり的な不思議な少年、サタン、彼はすべてお見通しの運命論者。16,000歳という年齢。
晩年のマークトウェインはペシミスティックに陥って、このような小説を書かせた云々なる解説がよく書かれるが、そんなことよりも中野が解説にチョコッと書いているように、この原作にはいろいろな「版」があった。その後の研究で、当時の編集者が勝手に加筆修正した箇所が多々あり、「原作のオリジナリティーって、なんやねん!」なる論議が起こってくる事しきり、ぷっつりと終わってしまう本作よりもこっちのほうが後日談としては面白い。いずれにせよ、世紀を超えた冒険譚に我々21世紀少年を導いてくれることだけは保証できる、この面白さ!
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【2008/04/18】
トム・ソーヤの冒険で知られるマーク・トウェインの作品中で目立つ暗い作品。ハッとさせられる一言が多い。モーニングの漫画の原作だろうか?
作者は、人間のくだらなさを悪意なく、ただそういうものだとありありと見せつける。全知全能な者の視点で見れば、たしかに人間はくだらない存在なのだろう。感情に左右され、エゴに満ち、欲を追求し、運命に翻弄される。常に少数の支配者が他の大多数の上に君臨しているという現状もずっと変わらない。
だがその後で、一つの解決作を提示する。「笑い」である。我々はほんとにくだらないなぁと笑い飛ばすことだけが、すべての人間のつまらなさを克服できる、人間の持っている唯一の特技だという。
・「なに、そんなことはない。あれこそが人間のやり口なんだよ。獣みたいだなんて、とんでもない言葉のはきちがいだな。あんなことは、獣はしやしない。」
・「残忍なことをやるのは、良心なんてものを持っている人間だけなんだ。 〜 この良心なんてものがあるおかげで、下劣も下劣、あらゆる生物の最下等にまで堕落しきってるってわけさ。」
・「この人間ってやつは、いわば苦痛の機械と、幸福の機械を一つに組み合わせたようなものなんだ。そして、この二つの機能は、いわばギブ・アンド・テイクの関係というか、その上にたって、実に正確に、緻密に、ある調和をもってはたらくんだね。」
・「煉瓦をずっと数インチおきに並べる。そして、誰かが端の一つを倒すと、ついでに隣の煉瓦も倒れる。そんなふうにして、次々と倒れて行って、最後には全部が倒れてしまうというやつだよ。これが人生ってものなんだな。 〜 つまりまず最初の行為が、次の行為を決定し、さらにそのあと、すべての行為を決定してしまうわけだな。 〜 ただの一つだって輪が抜けるなんてことはけっしてないー一度だってあったためしはないんだよ。」
・「もちろん人類最大の野心というのは人間を殺すことであり、現に人間の歴史はまず殺人をもってはじまってるわけだしー 〜 その意味で誇るに足る勝利を記録したのは、キリスト教文明ただ一つってことさね。もう二、三世紀もすれば、もっとも有能な殺し屋というのはキリスト教徒だけってことになるんじゃないかな。」
・「ぼくは人間ってものをよく知ってる。羊と同じなんだ。いつも少数者に支配される。 〜 感情も信念も抑えて、とにかくいちばん声の大きなひと握りの人間について行く。」
・「君主制も、貴族制も、宗教も、みんな君たち人間のもつ大きな性格上の欠陥、つまり、みんながその隣人を信頼せず、安全のためか、気休めのためか、それは知らんが、とにかく他人によく思われたいという欲望、それだけを根拠に成り立ってるんだよ。」
・「正気で、しかも幸福だなんてことが、絶対にありえないってことくらい、君にもわからないのかねえ?つまり、正気の人間にとっちゃ、当然人生は現実なんだ。」
・「権力、金銭、説得、哀願、迫害ーそういったものにも、巨大な嘘に対して起ち上り、 〜 たったひと吹きで、それらを粉微塵に吹きとばしてしまうことのできるのは、この笑いってやつだけだな。笑いに��る攻撃に立ち向えるものはなんにもない。」
・「人生そのものが単なる幻じゃないかね。夢だよ、ただの。 〜 神もなければ、宇宙もない、人類もなければ、この地上の生活もない。天国もない、地獄もない。みんな夢ーそれも奇怪きわまる馬鹿げた夢ばかりなんだ。存在するのはただ君ひとりだけ。しかも、その君というのが、ただ一片の思惟、そして、これまた根なし草のようなはかない思惟、空しい永遠の中をただひとり永劫にさまよい歩く流浪の思惟にすぎないんだよ。」
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内容(「BOOK」データベースより)
16世紀のオーストリアの小村に、ある日忽然と美少年が現われた。名をサタンといった。村の3人の少年は、彼の巧みな語り口にのせられて不思議な世界へ入りこむ…。アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれる作者が、人間不信とペシミズムに陥りながらも、それをのりこえようと苦闘した晩年の傑作。
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中学生のときに見つけて読んだのですが、
ペシミズムという概念が当時まったく周囲になかった
私には衝撃が強すぎた作品です。
今では、ラストの突き放した感が後味が悪くなくて
気に入っている作品。
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再読。一番最初は小学6年だったのを衝撃とともに覚えている。トム・ソーヤーの人がッ?みたいな。その頃ラブクラフトにハマりまくっていた私にはツボすぎて、何度読んだかしれないが、ここ数年手に取っていなかったので、ダラダラしながら読む。嗚呼。この1冊でマーク・トゥエインが大好きになった。