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不思議な少年 みんなのレビュー

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みんなのレビュー61件

みんなの評価4.1

評価内訳

59 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

人間の存在が「夢」なのか、神の存在が「幻」なのか

2023/11/26 20:50

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:永遠のチャレンジャー - この投稿者のレビュー一覧を見る

「嘘ばかりついて、ありもしない道徳なんてものをふりかざしたがる」人間を嘲笑し、「残忍なことをやるのは、良心なんてものを持っている人間だけなんだ」(87頁)と糞みそに虚仮降ろす謎の美少年。

サタン(悪魔)を名乗る者と出遭えば誰もが十字を切って避けるか逃げ去る筈が、同じ年頃の少年三人組はお喋りを愉しむ仲となる。欲しいと願う果物、菓子、パンを何でも取り出し、粘土で造ったリスや犬や小鳥が本物同様に動き廻る「奇跡」に魅了されたからだ。

君は誰だいとの質問に、「天使だよ」と答える(26頁)。キリスト教の教義では、神に背いた堕天使を悪魔(サタン)と呼ぶらしい。「悪霊(デーモン)のお頭」たるサタンは、「天使のお頭」大天使聖ミカエルと張り合う構図のようだ。

人間を軽視する「サタンを改心させ」たい語り手「わたし」の「もっと思いやりを持って、人々を不幸にすることだけはやめてほしいと頼んでみた」試み(129頁)は、不発に終わる。

天使の愛は「天使同士だけに限られ」「天使がもし人間を愛した」なら、「たちまちその人間は灰になって燃えつきてしまう」から、「幸運と不運との区別がつかない」人間には「ただ冷淡、無関心であること」が必要との反駁(136頁)に遭ったためだ。

サタンに仲間の未来を無造作に変えられ、親友の寿命を縮められてしまった少年二人は、焦燥の二週間を過ごす。「人生のことは、その人間が生れてする最初の行為のときからすでに決っている」(168頁)との避け難い因果律が彼らを苦しめる。

「人生そのものが単なる幻じゃないかね。夢だよ、ただの」(229頁)と告げ、サタンは姿を消す。呆然と立ちつくす「わたし」に、別れ際の言葉が響き亘る。人間の存在が「夢」なのか、神の存在が「幻」なのか…。作家はきっと両方だと示したいらしい。

正義や慈悲を口にしながら地獄をつくり出し、創った人間の行動責任を人間だけに押し付け、自分はなんの責任もとらない「神」。すべては想像の産物でしかない(232頁)と。人間は「根なし草のようなはかない思惟」「永劫にさまよい歩く流浪の思惟にすぎない」(233頁)のだ、と。

楽天主義の作風で知られる作家マーク・トウェインが、実生活での不幸を切っ掛けに悲観主義(ペシミズム)溢れる人間観、人生観に陥り、「人間の境遇と環境」が機械的・運命的に決定されるとの想念と格闘し続ける毎日だったとは、なんとも驚かされた。

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紙の本

良心

2022/06/07 15:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る

オーストリアのある村にふらりと現れたサタン少年は、良心が悪をもたらしていることを「わたし」と仲間の少年に懇切丁寧に説明するのだが、「わたし」の理解が得られない。「なんとも機嫌のとりにくいやつらだねえ、人間ってやつは。」と言ってついに怒る。その気持ちは少しわかる。彼なりに工夫して「真実」を伝えようと頑張っている彼の努力を評価してやりたい。

ハックルベリーフィンの冒険にも良心の話が少しでてくるのだが、マーク・トウェインは良心について考え続けたひとなんだなぁと思った。難しいよね、良心。

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紙の本

目に浮かぶストーリー展開

2018/09/16 00:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きょん - この投稿者のレビュー一覧を見る

マーク・トウェインと言えばハックルベリーがすぐに思い浮かぶが、この「不思議な少年」はそれとは全く違って、日常にフラッと現れた少年の不思議の物語。時空を操るかと思えば現実世界に不思議を起こさせ、上手に出来事を運んでしまう…世界観が面白いストーリーです。

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2006/12/26 10:50

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2005/05/16 00:20

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2005/05/30 16:19

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2005/06/03 07:47

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2005/10/31 10:38

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2006/08/15 21:37

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2006/12/05 00:20

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2007/01/17 12:04

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2007/05/24 02:27

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2007/10/14 11:25

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2008/03/18 10:28

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2008/04/22 09:59

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