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この作者の作品はすべて☆4つ以上だったんだけど、初の☆3つ。
いつもと変わらず、心のひだを丁寧に描いているのだけど、具合悪く気分が落ちてるときに読んだせいか、気持ち悪くなっちゃった(^_^;A 特に最初の一編。それだけ描けているってことかも。
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宝塚歌劇100周年の特番で、ファンクラブの出待ちを観たけど、統制の表と裏を見せてもらった感じ。
情報入手という形としては良かったけど、それ止まりかな?
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連作中編3編。1話目の読み始めで嫌な予感がしたものの読後感はさわやか。残りの2話も期待して読み進めたんですが、バッド・エンディングとまではいかないけど、なんだか釈然としない結末で不満が残りました。
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ミュージカル女優のファンクラブまとめ役という地位にしがみついている美知代。地味で冴えないむつ美。かつての栄光は見る影もない女優のつかさ。待ってたって、「革命」なんて起きないから。私の人生を動かしてくれるのは、誰?
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どんなに成功しているように見える人でも、自分というものに完璧に満足してはいないのだろう。こうなりたいと思う理想の自分、他者からこういう人だと見られる自分、自分だけが知っている本当の自分。三つの自分の間でもがきながら、努力したり諦めたり妥協したりして生きているのが人間なのかもしれない。持って生まれたものを超えた何者かになることは難しすぎて、三人の女性のもどかしさややり切れなさに、我が事のように胸が痛む。ただ、どの女性についても、尻切れトンボのような印象もあり、――それが狙いなのかもしれないが――それぞれをもっと書ききってほしかったという思いもある。誰でも同じなんだよ、というのが慰めになるかどうかは判らないが、少し救われた心地にもなる一冊である。
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女性の心の奥がしっかりと描かれています。朝井リョウという男性作家が描いたとは思えず、新しい朝井リョウの世界を見つけた感じ。
物語は、大きな出来事がドーンとあるわけではない、というか、大きな出来事も淡々と描かれている。つまり、日常的な中のおこる、リアルにある感情が描かれています。
誰もが感じたことのあるコンプレックスであったり、孤独感であったり。
3つの物語から成り立っている作品。三人の女性の姿が描かれていて、どの女性も読んでいるとイメージがわいてきます。
時間さえあれば、一気読みしたくなる作品でした。
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ダークな朝井リョウという謳い文句通り、女のダークな内面を見事に綴った連作中編。
分かりやすい終わり方じゃなくて、どれも続きが気になるというか、空白を埋めたくなるカンジ。
すっきりとした読後感を求める人には向かないかも。
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ダークな朝井リョウ、という謳い文句。桐島〜を読んだ時も感じたが、この作者は女性の生態を本当によく理解している。すごい洞察力。
でもやっぱり、ドロドロの女性の物語よりも若者を爽やかに描く朝井リョウが好き。
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女同士の嫉妬や見栄、コンプレックス、自己否定や自己肯定…女でもこのどろどろが何かわからないのに、男性がなぜこんなにもリアルにグサグサと書けるのか。朝井リョウはやはりすごい。人をよく見てるんだろうな。
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よみやすい。ラストも気になる。つながってるようで、つながってないような。ラストも最終ラストってかんじよりその章のラストてきな。
一話目がいい。嫉妬というか。の感情につき動かしながら「アキ」もまた違う人だったというのもなかなか。二話目もまあまあ。三話目は少し現実離れしているというか、みんなから憧れている人であってもそれぞれに悩みや葛藤がある的なかんじになってる。でも、そこまで普通いけないよね。
ので、一番目と二番目がぼくには身近に感じれたかな。
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第1章の美知代の話しが、一番面白かっただけに、終わりが中途半端な気がした。
あとは、読者に委ねるってことか…。
アキも途中まですっかりあの亜季だと思っていたし。
ファミリアも最初、なんのこっちゃと思って読み進めてたし。これはある意味、著者が読者に挑戦している小説だと思った。
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学生時代に関わりがあった3人の女性の今を描く連作。
特にファンクラブのリーダーを生きがいとしている女性の造形が巧み。
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朝井さんは、小さい頃から人間観察に長けていて、人の内面を読む感受性の鋭い繊細な方なのだと思う。そうでなければ、このような作品は生まれないのでは。なんで女の気持ちとかこなにわかるの?
朝井さんでなければ書けない作品かな。
でも、紅白をツイッターで実況するようなおちゃめな方でもある。
作品の感想になってないかな。(^_^;)
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やっぱりこの人の意地悪な話が好き。何者に近い感じがした。何者は衝撃受けたし、大好きなのでどんどんこっち路線で書いてほしい。
kindleにないから本で買ったけど、読み終わったとたんkindleで予約始まったのが悲しい。
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ダークな朝井リョウ、とはいえ、いいぞもっとやれ!とはならず、もっとやれんだろ!という感じかな。女子特有のヒエラルキーや自意識は書きやすいだろうけど、登場人物はやっぱり若干ステレオタイプかな。確かに学年に一人はいるけどね。男子のこういうのが読みたい。
書き下ろしでなく連載していた小説ということもあって、章ごとに若干のずれを感じてしまったのが残念でした。
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内容紹介
朝井さんは、女子でもないのに、どうして女子の人生がこんなにも岐路の連続だということを知っているんだろう。―辻村深月氏
まるで、万華鏡です。読み進めるうちに変化する風景は、マジシャンの帽子に迷い込んだような気分になります。―はやみねかおる氏
ミュージカル女優、つかさのファンクラブ「ファミリア」を束ねている美知代。大手化粧品会社で働いていると周りには言っているものの、実際は関連会社の事務に過ぎない彼女が優越感を覚えられるのは、ファンクラブの仕事でだけ。ある日、美知代の小学校時代のクラスメイトが「ファミリア」に加盟する。あっという間に注目を集めた彼女の登場によって、美知代の立場は危うくなっていく。美知代を脅かす彼女には、ある目的があった。
華やかなつかさに憧れを抱く、地味で冴えないむつ美。かつて夢組のスターとして人気を誇っていたが、最近は仕事のオファーが減る一方のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差し、動き出す。
待っているだけではなにも変わらない。私の人生は私だけのもの。直木賞作家朝井リョウが、初めて社会人を主人公に描く野心作!
内容(「BOOK」データベースより)
ミュージカル女優のファンクラブまとめ役という地位にしがみついている美知代。地味で冴えないむつ美。かつての栄光は見る影もない女優のつかさ。待ってたって、「革命」なんて起きないから。私の人生を動かしてくれるのは、誰?