なりゆき斎王の入内 ~この婚姻、陰謀なりけり~ みんなのレビュー
- 著者:小田 菜摘, イラスト:凪 かすみ
- 税込価格:616円(5pt)
- 出版社:KADOKAWA
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もっと恋話して欲しかった
2014/08/12 21:11
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:レイローズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
血筋は皇族の塔子は、父の命令でいきなり斎王になったが、父高槻親王と異母姉梅壺女御が呪詛の咎で失脚し、斎王の任を解かれる。
塔子は、これで大好きな叔父のいる熊野に帰れると思っていたら、とんでもない勅命が下りる。失脚後、流行病で亡くなった父と異母姉の怨霊を慰めるため、東宮への入内である。
癇癪を起して投げた墨が偶然庭にいた下級武官、平暁に当たってしまう。暁は初め塔子のことを女房だと勘違いして気安く声をかけてきたが、元斎王の塔子女王と知ってからも態度を変えることなく接してくれた。
客人としてやって来た亡き父の政敵、摂関家の三男左近衛大将が父と異母姉は東宮にはめられたのだ言い出し、東宮とは不仲になり一年後の入内を取り消すよう無責任に言ってきた。塔子は怪しい話ながらも熊野に帰りたい一心で、左近衛大将が勧める東宮の勘気に触れるよう努める事を約束したのだが、父の失脚した事件には更なる事件や思惑が絡んでいて----。
ちょっとミステリー風味なお話が面白かったです。
下級武官暁さんの正体は、誰もが想像するとおりでした(笑)でも、恋愛成分はかなり薄いです。モヤモヤした三角関係をすっきりさせるためにも続きが読みたいです。
キャラが魅力的
2016/05/17 05:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
身分だけは高い主人公の塔子女王が身内の不祥事から突然斎王の任を解かれるところから話が始まるので、なぜタイトルに「斎王の入内」が含まれているのかいまいち腑に落ちないところですが、明るく破天荒だけど妙に冷静でシニカルなキャラは魅力的。塔子が投げた墨に偶然当たってしまい「運命的?」に出会ってしまった平暁こと暁規親王(東宮)。塔子に正体を隠しているため、彼女から散々自分の悪口を聞く羽目になるのが気の毒。
今後が楽しみ。
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