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紙の本
バルセロナの特殊性を秘数「3」と「4」で解説した興味深い書です。
2020/03/24 08:46
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、我が国の宗教史学者として知られる中沢新一氏による一冊です。中沢氏は、クロード・レヴィ・ストロースやフィリップ・デスコーラ、ジャック・ラカン、ジル・ドゥルーズなどの影響を受けた現代人類学と、南方熊楠、折口信夫、田邊元、網野善彦などによる日本列島の民俗学・思想・歴史研究、それらに加えて自身の長期的な修行体験に基づくチベット仏教の思想研究などを総合した独自の学問「対称性人類学」を提唱したことで有名な方で、多くの著作があります。同書は、「3」と「4」といった数字中心にして、前者は、結婚とエロティシズムの数であり世界を作る数であるとして、バルセロナの秘数とし、後者は、3が作り出した世界に正義と真理と均衡を与えるというキリスト教正統派の数としています。そして、この二つの数が執拗な反復による進行と最後の転調で異質な原理の「統一場」が出現し、悦びが溢れ出すと説いています。バルセロナの特殊性を展開した興味深い内容となっています。
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