紙の本
どうしても
2023/04/18 04:03
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
月のこおりの主人公が、先生と哲生のどちらもを手にしてるように思えてしまってどうしても好きになれなかった…哲生もクズだけど、あおいがかわいそう。
自分のなかでいくら葛藤があったとしても、友達を傷つけたことは事実だし、やっぱりきれいな物語として受け取ることはできない。
表題作とつばさは純粋な感じがよかったです。
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表題の「冷蔵庫を壊す」と「月のこおり」という2作入っています。このなかで「月のこおり」は本当に大好き。何度も読み返しました。
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彼女の作品の中で一番好きなのがコレ。彼女の小説第一作が表題作の「冷蔵庫を壊す」なんだけど、これは小学五年生のミキモト君が転校生の女の子に一目ぼれしてしまう、という話。書き下ろし短編小説を含めて全3篇で構成されてるんだけど、表題作は当然のことながら、短編の「つばさ」も素晴らしいです。この「つばさ」は「月のこおり」というストーリーの中で出てくる絵本という設定。天使の男の子の素直さが痛々しく、悲しくて、美しい。そんな作品です。
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タイトルに惹かれて読んだのだけど
デビュー作ということもあってか
いまいち。句読点のリズムなんかがしっくりこなかった。きっと今はすてきな恋愛小説を書いていることだろう、と今度、彼女の作品を見たら読んでみたいと思う。
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冷蔵庫の鳴る、その寂しい音。数年前に読んだ作品だけど、今もその音が残ってる気がする。狗飼作品の中でも特に好きな作品☆
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初めて出会った、狗飼 恭子さんの本です。友達に中学生の頃に借りて読みました。それまでも本は読んでたのですが、狗飼 恭子さんの本に出会ってから、本の中の世界にのめりこんでいったような気がします。
内容をあまり覚えていないのでもう一度読みたいなと思います。所有していないので、機会があったら買いたいです。
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初めて読みましたー!すごくすごく奇麗で、繊細な文章を書かれる方です。ひとつのことをじっくり観察して、感じて、自分のものにする。その素晴らしさを、実感できる気がします。
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冷蔵庫を壊す、という意味が意外であり、すごく巧い表現だなぁ、と思う。
ミキモトさんがとにかく魅力的。
素敵な女の子。
人を恋する気持ちって、なんて偉大で、
そしてなんて、もろいんだろう。
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分かんねえなあ、女ってのは・・・って気持ちになった小説だった。
表題作は男の子視点であるが、なんだか消化不良感がある。
男の子の話にしては繊細すぎるし、サクライだって主人公とある意味同じなのに結構おざなりだったし・・・
その後の話をきちんと書いてほしいと思った。冷蔵庫はまだ壊されていない。
月のこおりはラストの立ち直り方がよくわからなかった。きっとまた許してくれるとはどんな期待だろうか。
なんだか自己啓発みたいで、もっとなんらかの要因があるような・・・先生のくだりも、先生は最後に必要としてくれたのだから、
そこに安住する資格はあったはずなのにどうして?好きだと気付くプロセスがよく分かんないし、野暮だなといわれたらそれまでだけど、
許す、許さないは、はたして主人公が勝手に決めていいものなのかにも疑問があるし。
ここまで書いてなんだけど、悪くないんです。多分読む側の立場にもよると思う作品です。
だからグッとくる人がいても全然おかしくないと思います。
恋ってむずかしいな。
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『冷蔵庫を壊す』『月のこおり』『つばさ』
この短編集で、私の犬飼さんへの気持ちはだいぶ変わった。
今までより好きになった!(o^-^o)
『冷蔵庫を壊す』は、犬飼さんが20歳の時のデビュー作☆
〝小学生の恋〟っていうと〝可愛い〟イメージなんだけど、
それだけで終わっていないのがいい!
10歳の〝僕〟が〝こどく〟を知って、〝恋〟をする。
なんだかとても分かる気がした。瑞々しぃ小説。
(2007.04メモ→2010.04ブクログ)
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・空を飛ぶのに翼はいらない。少しだけ良い夢を見ればいい。
・初めからさだめられていた出会いより、神様さえ思いもつかなかった偶然の方が、ずっと素敵だと私は思う。
・涙の一粒でもほろりと流せば、私は可愛い女の子でいられたのにね。でもそれじゃ、彼女と同じ。おんなじものは、2つもいらない。
・嘘は罪なんかじゃない。自分を守る盾だわ。
違う。嘘は盾じゃなく、両刃の剣だ。
・誰かを本気で好きになると、人はすごく残酷になれる。
・君がどこにいても。そばにいても離れていても。君が誰かを見つめていても。君がこの世界のどこかに生きていてくれさえすれば、僕も生きていけるんです。
・忘れられないこと以外のすべては、どうせ忘れてもよいこと。
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13年前に読んだものをもう一度。
中学生が読むには少し背伸びし過ぎだったのかも。
短編が三作、中でも「月のこおり」が好き。
「冷蔵庫を壊す」と「月のこおり」。
狗飼恭子さんの初期の作品なのだけれど、
最近のものより主人公達が尖っていると感じた。
綿矢りささんの書く主人公達と少し似ている気がする。
私はこういう主人公が好きで、
きっと自分もそういうところがあるんだろうな、と思った。
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さすが狗飼さん。
『オレンジが歯にしみたから』で見せた、キラッキラの美しい詩のような表現が、今作品にもたくさん。
冷蔵庫を壊す。
いいね!小学生が主人公だから、はたして感情移入できるのかなあと思っていたのも杞憂に終わり、ヤマギシさんの美しさに魅了され始めたミッキーの行方が気になって仕方がない!
◯ お父さん「いい男ってのは、女のために何をしてあげられるかでも決まるんだ」
◯「何げなく首をかしげた彼女の肩から三つ編みが落ち、とん、と軽く僕の心を叩いた」
◯ ミッキー「まったく彼女は、僕の想像力を活発に走り回せる」