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とてもおもしろい。
報酬をもらった途端にやる気を無くしてしまうことや、つい先延ばしにしてしまうこと、無意識に周囲の選択に影響されてしまっていることなど、今までの生活でも思い当たることが多い。
気になるところに付箋を貼りながら読んでいたら、本が付箋だらけになってしまった。もう一度読み返そう。
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比べるものがあるから買っちゃうし、比べるものがあるからいい方を選んでしまう。
無料!の魔力
お金がからむと市場規範となる。
お金が絡まない方がパフォーマンス良い。
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経済学は人間が合理的だという前提のもとにある。行動経済学は予想どおりに不合理だという前提のもとにある。
絶対的ではなく、相対的にしか判断できない
Aを選ばせるためにはA劣化版とBを用意する。
価格は一番最初の価格に影響を受け続ける。最初に見た金額ではなく、最初に買おうとした金額。
人が並んでいると魅力的に見える群衆行動。
それは自分にも当てはまる。一度高くてもスタバのコーヒーを飲んだ自分。その後ろに並ぶ次回の自分。その後ろに並んでさらに高いフラペチーノを買う自分。どんどんコーヒーに支払うベースが高くなる。
スタバは、上質な空間を提供するという全く違う切り口で展開することによって、新たにアンカリングした。
無料は損でも選びたくなる。ノーリスクだと勘違いさせる。ゼロと1円は全く別物。
人が動くのは市場規範ではなく、社会規範。
やる意義があると思うことで人は動く。そんな時にお金での報酬を与えると逆に動かない。
市場規範と社会規範は同居しない。どちらかが当てはめられる。
プレゼントはお金より社会規範。プレゼントの値段を言うだけで市場規範に適用される。
愛や向学心は金では買えない。
どんな大義につながっているかを伝えるべきた。
レポート〆切別の成績は、強制→意思表明→完全自由の順。
人間は先延ばしにする。意思表明させるだけでも違う。
定率強化より変率強化の方が中毒性がある。
変率強化とはセールスマンが車を何台売ればボーナスがもらえるかわからないこと。
人な得る喜びより失う悲しみが大きくなりやすい。オークションはそれをうまく利用して、一度所有意識を持たせる。
人は選択肢を捨てられない。
両側の干し草を迷って餓死するロバのように。
デジカメに迷いすぎてシャッターチャンスを逃すように。
高級な雰囲気のコーヒーは値段を高く払う。おいしく感じる。知識は先につけさせるべき。
「おいしい」と「ブランド」を認知する脳の部分は違う。ブランド力のあるおいしいものは二ヶ所を刺激するため、脳の快楽が大きい。
自分自身の行動も先入観で変わる。
数学のテストの事前アンケートで
アジア人を意識させられると良い。
女性を意識させられると悪い。
共有地の悲劇
みんなで牧草地を分け合い、家畜を育てる
1人が貪欲に多くとると、全ての家畜が栄養失調となり、全員が損をする
人間はごまかすチャンスがあれば少しだけごまかす。しかし宣誓、署名で正直であることを思い出させればごまかさない。
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第1章
おもしろすぎる。相対性は他の事例で言うと運動会マジックもそうやな。あまりにも一部の人と密になりすぎて他にもいっぱい異性がおることも忘れてその人しか見えんくなる。恋愛において相対性は働いてくれんと困るし、素敵やけどね笑
第3章
無料が売り手にとって切り札となるって観念は僕とって初めてやった。そうか、無料の裏には必ず思惑があるんやな。そして社会科学の「出費の痛み」を持ち出して会計一人持ちの有益さへつなげる。めちゃくちゃ人間的なところに合理的な説明を持ち出してくるのがこの本の面白いところ。
第4章
社会規範と市場規範を区別することの大切さを雇用関係や恋愛を例に示す。そしてプレゼントの意義。これ読むとプレゼントが苦手な人も合理的な感覚でできるようになるのかも、でもそれって社会規範に見せかけた市場規範になりそうな感もしなくもない、かなり紙一重なところやね。
第8章
仮想の所有意識を利用したビジネスの存在がわかった。私が特に実感するのは競馬かな笑 これが当たれば何円になるってイメージが先行しすぎて馬券を外してるんやとしたらまんまと養分にされてるんやろな。
第9章
二択で決断できないのは決断しないことによる影響を考えることができていないから。なんとなく野ブタ。第1話で修二が言った「お前さ、決められないってことは、どっちも欲しくないってことなんじゃないの」ってのを思い出した。優柔不断を解決する糸口になりそう。
総じて面白かった。日本はもっとアメリカを参考にするべき。
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たまたま、ニーナ・メイザーの論文を読んだことから行き着いて、衝動買いした3冊のうちの1冊目。
以前、行動経済学に非常に興味を持ったもののそれっきりになっていたことを思い出した。
ちょっと実験心理学っぽいところもあるのだろうけど、偏見かも知れないがこちらの方がある意味科学的とも思える。
難しいことはさておき、人間ってこういうもんだなと単純に面白さを感じられる。
娯楽という視点で読んでもいいのかなとも思う。
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市場価格は需要と供給の関係性だけで説明できると思っていた。人間が、自分自身の不合理さにこれほど左右されて判断しているとは驚きだ。アリエリー教授たちのその独創性あふれる実験の数々が非常に面白い。特に、相対性の真相、アンカリング、社会規範と市場規範の二重社会、高価な所有意識、予測の効果などの教訓は、価格設定やプロモーションに役立つに違いない。米国の個人負債社会はまさにマーケティングに応用した結果なのだろう。
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経済学(本書では「ふつうの経済学」)は、人を常に合理的に行動するものであるとの前提がありますが、果たして本当にそうだろうか?人の行動には合理的ではない部分が相当程度あるのではないか?ということで、従来の経済学の前提への批判から、行動経済学が生まれることとなります。
本書は米国の研究者が主として大学生を対象に行った各種の実験結果から、私たちの普段の行動は、経済学でいうところの合理的なものでは必ずしもないことが明かされていきます。例えば、ズルをしようと思えばお金をもらえる実験では、経済学的に合理的な人なら、ズルをしてお金をたくさんもらうはずですが、そこまでズルをする人はいないだとか、社会規範を意識することでズルをする人が減少するだとか、そうした結果が明らかになっているとのことでした。
自分自身、様々なものに影響されることも多々ですし、仕事の上では、非常に非合理的な慣行があったりするなど、経済学の合理性が我々の日常社会に浸透しているとは思えない面もあります。ただし、だからといって経済学の考え方そのものが間違っていると本書は指摘しているわけではありません。あくまで人はいつなんどきも合理的であるという仮定は修正する必要があるとの問題提起にとどまります。
我々は、日ごろの非合理的なことから、一体何を学び、将来に生かしているのでしょうか・・・このあたりはかなり不安ですね。
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行動経済学の面白い実験をを一般向けに紹介した本。言われてみればなるほど、ってなる人間の不合理さがとても面白い。
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行動経済学のベストセラー。私たちが、従来の経済学の見方からすると、いかに不合理な行動や決断をするのかという、様々な実験や考察が書かれていて、とても面白い。
でも、著者によるとその不合理さには規則性があり、予想ができるとのこと。
自分の行動一つ取っても、まさに不合理だなと思うことが多々あり、日々の何気ないことがちょっと新鮮。
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行動経済学の名著、経済学の文脈において「十分に賢く、合理的である」はずの我々が、いかにに不合理(しかも法則性が存在する)であるか、筆者の実施した実験を元に語られている。筆者は(いい意味で)とっても趣味が悪く、本書もユーモア溢れる文体で書かれているのでので読み物としても十分に楽しめる。
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アメリカでベストセラーになった行動経済学を扱った一冊、らしい。たしかに2016年11月下旬現在のアマゾン・ジャパンでも、本書は「経済思想・経済学説」部門ランキングで第一位となっており、おまけにベストセラーの札も付いている。普段経済書など読まないわたしは、とりあえず前ならえで本書をお買い物カートに入れた。すばらしい!わたしはこの場面で、本書の第一・二章のとおりの行動をとったようだ。すなわち、経済学に明るくないためにどんな本を読むべきかの判断基準を持たないわたしは、相対的に評価の良い本書にハーディングした(群れた)。わたしはなんと「予想どおりに不合理」なのだろう。
本書で扱われいる事柄は、誰しもが薄々感づいていることなのかもしれない。不必要な消費とわかっていて、それが企業の思惑と知っていても、損でないならその手にのる。自分の癖は百も承知で、同じ失敗を繰り返す。人間とはじつにじつにおもしろい生き物である。しかしながら、著者やその研究仲間によるさまざまな実験によってその不合理性が明らかにされてはじめて、わかっていてもみないことにしていた事柄をより客観的に評価できる。ヘタな自己啓発本よりよほど示唆的である。相対的な選択も今回は当たりである。
個人的に教訓を得たのは、第九章である。本章の副題には、「なぜ選択の自由のせいで本来の目的からそれてしまうのか」とある。著者は実験によって、的を絞ったほうがより良く利益を得られることが明らかな場合でも、人は選択肢を残して力を配ることを証明する。結果的に不利とわかっていて、自らその道を選ぶとはどういうことなのか。著者は選択肢を残すことはなにかを手放していると指摘する。残しておけば失うものはなにもない一安心ということはなく、その代償になにかを必ず失っている。それがどうでもいいことならいいのだが、往々にして気づかぬうちに重要なことを捨ててしまう。人は普通、経験則としてこのことを知っている。しかし、実証は語る。行動経済学は人に冷静な判断などないことをよく理解させる。
「経済」と聞くと、わたしなんかは悪寒がする。小さいころからの理数への劣等感がわたしに経済学を嫌悪させるのだが、社会や人を理解したいと思えば思うほど、経済を抜きにしてはそれは不可能であることを渋々認めざるをえない。しかし本書は、わたしの背中を寒くはさせず、むしろ何度も笑わせた。それは彼の語り口がアメリカンなユーモアに満ちていたから(著者はイスラエル人ではあるが)というのもあるが、なによりこの学問がおもしろいと思えたからである。数字の羅列ではなく、だれもが身に覚えのある違和感が問題となっている。わたしにもあなたにもなにがしかの収穫があるだろうし、わたしは自分の関心のある分野に行動経済学の知見を活かせるのではないかと、読中読後わくわくしている。もう少しこの分野に足を突っ込んでみようと思う。
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最近経済学を学びはじめたところで、経済学に対して違和感を感じていたところだが、この本を読んで、その違和感を行動経済学で示すことができる気がした。
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行動経済学の入門書。分かりやすい事例が多用され、とても身近な出来事をもとに学ぶことができる。この視点があるだけで生活も仕事も大きく変わる。
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著者は実在の人間がもつ合理性を、多くのエピソード・実験を元に示している。読み進めるにつれ、従来の伝統的経済学が想定する「合理的な個人」がいかに不合理な産物かわかってくる。そりゃそうだ。多くの人はお金を使うときにラグランジュ未定常数法を解いたりしない。 それでは、かくも不合理な従来の経済学に肯定的な意味はあるのだろうか。大竹氏の解説がヒントになるだろう。伝統的経済学を基準点とし、私たちの意志決定がそこからどれだけズレているかを知ることで、より満足度の高い生活を享受できる。とのこと。参照点としての他者だ。
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行動経済学を知りたくて購入。
アメリカ文化との違いから実験内容に共感しにくいところもあったが非常にわかりやすい。独特な口調にも時期に慣れるからまずは一章だけでも読んでみてほしい。
個人的にはコカコーラとペプシの実験の話が面白かった。