救急の裏側を見れる一冊
2017/03/25 14:32
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投稿者:UG7729 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京に渦巻く、救急事情を赤裸々にスピーディーに描いた作品。救急が現在抱える問題をストーリーの中で読ませてくれる。医療的な知識がなくても充分に楽しめる内容。
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ホントにノンストップでスピード感があり、最後まで退屈させない作品だった!
救急車がジャックさるという事件がどれだけ作品を引っ張れるのかと思っていたが、事件性も人間関係もしっかりと読ませるストーリーが練り込まれているし、過去の作品同様、救急隊員という職業についても掘り下げられている。
『鎮火報』『埋み火』からのスピンオフということで、生田に馴染はあったものの、今までのサブで培ったキャラを損なわず主役格としても十分な存在感を発揮していた。
…奥さんが元警察官だとは思わんかった。。。
物語的にも『鎮火報』『埋み火』のスタイルを踏襲しているのか、エンターテイメント性を表に出しながらも、その軸には救急病院による受け入れ拒否や、救急士が医療行為を行えないといった救急に関する社会問題を提示していっている。その問題に対しても、救急隊員の日常や業務について細かく書かれているからこそ、彼らの抱える葛藤も良く伝わってくる。
これもシリーズの特徴なのかもしれないが、大山雄大がそうであったように、生田も決して生真面目な熱血救急隊員ではない。
元々ヤンキー出身で、本曰くマイナスからのスタートのキャラクターだからこその説得力であったり、その想いが伝わりやすく構成されてたんじゃないだろうか。。。
生真面目と言えば、意外なトコで星野が登場してきたが、こちらも相変わらずのキャラでうまくストーリーに絡んでくれたかと。。。
その意味では、雄大を話題等で触れるレベルに留め、本人を登場させなかったのも程良いバランスだったように思う。
そして、これでとうとう日明恩作品は全て既読してしまったのか、、、、と思いつつ解説に目を通したら、久々の新作があるんじゃないの!!
『やがて、警官は微睡る』って、こっちも久々の続編で武本・潮田コンビが読める!!
…ま、文庫化までは当分待たされそーだが。。。。
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スピード救急車版、とでも呼べばいいのかな。
今までのFire's outシリーズの読者さん向けのお話……だと思う。おそらく。
個人的には星野さんが出てきて嬉しい。
が……………私の読み落しかもしれないけど、最後の搬送は、本当に必要だったんだろうか…………。
もっと、困っている人は居たのでは? と思えてしまう。
(それまでの話の展開から)
良い話で大団円になってしまったので、うーん。
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おもしろかった。まさにノンストップな構成で、一気に読まされてしまう小説。仕事がなければ1日で一気に読んでしまったかもしれないです。
消防という組織と、その中での救急隊の活動について丁寧に書かれていて、キャラクターの性格や考え方に厚みがあります。救急医療の問題点、法律による制限、その中で葛藤しながらも出来る限りをしようとする隊員の姿が印象的です。
物語の主人公の生田に引っ張られるように、終盤にかけてまさにノンストップに展開していきます。一気に走りきった後の余韻もまた気持ちよかったです。
映像化向きなお話だと思うけど、いろいろとハードルが高いかな?でも映画化して欲しい。
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一気読み。
自分のことばっかり考えちゃうよね。
きっと、自分さえよければ、とまでは思わないけど、
巻き込まれたくない、とか、
自分がこんなに大変なのに、
自分はこうしたいのに、とかって
自分優先で考えちゃうんだよね。
身近なところでいくと、満員電車とかでも、
自分のスペース確保とか、
自分が降りることが最優先で、
まわりにまで気がまわらないのと同じだな。
残念だけど、それが人間、ってかんじもする。
でも、まわりを見れることが、
優先順位を自分以外にする人が、
損をする世の中は嫌だな。
そんなんばっかりだけど。
そういう人の格好良さを、
たくさんの人が、損得抜きで見習えたら、
素敵ですね。
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元暴走族という過去を持つ消防隊員、生田は、周囲も認めるベテランの運転手。だが、二ヶ月前に異動してからは、なれない救急車のハンドルも握らなければいけなくなり、今は勉強の日々。そんなある日、路上で倒れていた男を車内に収容したところ、突然、その男、悠木がナイフを手に仲間の救急隊員を人質にとる。同じ頃、警察とテレビ局に謎の男から犯行声明が入った。男は、悠木の家族を人質にしていること、悠木に爆弾を持たせていることを告げ、ゲームの開始を宣言する。生田は加熱するマスコミに追われながら、犯人が設定したタイムリミットを目指して救急車を走らせ続ける。
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お仕事ものだけど、ハラハラ感もあって、一気に読了。実在病院がたくさんでてくるんだけど、大丈夫だったんでしょうか?
最後のくだりは私は必要なかったと思います…でも、面白かったです?スピンオフらしいので、別作品にも興味が湧きました♪
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救急車がジャックされるという話。たまには軽めの小説を読もうと手にとったが、予想以上に文章もしっかりしていてどんどん読み進められる。ただ族あがりの主人公「生田」の言葉づかいが、なんだか最後まで小説の中で違和感がある。そして唯一の女性隊員の感情的なこと。。男性から見ると女性はこうも冷静さに欠けるのか、と少しがっかり。
犯行理由と何か!?本来、盛り上がるはずの小説後半が、前半に比べ残念な感じ。へぇ、そんなことのために。。と思わず感じてしまう。なんだかしらけた気分で読了。まぁ面白いけど、特に読み終わっての感動はない。
あとがきを読んだら、随分前に同作者の「鎮火報」を読んだことを思いだした。あれはなかなかおもしろかった記憶。
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救急車がジャックされるとゆー、斬新な事件!
アンビランスジャック!
すっごく面白くてすらすら読めた!
けーどーもー。
なんか最後の方、生田が調子乗っててウザかった。
森とふざけ合ったり、笑いあったりして楽しんでるような感じが。
悠木さんたちがどんな思いでこの事件を起こしたと思ってるんだ。
病院たらい回しは一体どこに問題があるんだろう。
病院?
是非、多くの命を救えるように改善していただきたい!
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最初ちょっとだけとっつきにくいかと思ったけど
すぐにぐいぐい引き込まれて、途中でやめられない面白さだった。
救急車・救急隊員に対する見方もすごく変わったし。
むやみやたらに頼りすぎちゃいけない。
どうにかしたくても、どうしようもないこともある。
何でもそうだけど、現場を知らずに好き勝手言っちゃいけないよね。
ただ、ラストちょっと
やりすぎた感が否めない。
もちろん、それを補ってあまりある面白さではあるけど。
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消防士シリーズの脇役で、機関員の生田が主役。
異動により、消防車だけでなく救急車も運転することになった生田。
救急隊員としての仕事に戸惑いながらもがむしゃらに頑張っていた。
そんな彼と仲間たちが出動後、帰署しようとしたところ、
偶然にも路上で倒れている男を発見し、救急車に乗せるのだが、
怪我を偽装していた男に救急車ジャックされてしまう。
犯人の要求によりタイムリミットを設けられて、各地の病院に向かう救急車。
「ゲーム」に失敗すれば殺される人質、そして救急車には爆弾も…
犯行声明により、警察、マスコミ、消防各署に公にされたこの窮地。
果たして生田は乗り越えることができるのか。
そして、犯人の目的とは!?
ノンストップ・ミステリ。
そんなイメージを持って手にした本でしたが、うーん、ちょっと残念。
難しい専門用語とそれを説明しようとする文章と、
無線傍受する女の子のくだり(これを挟んだが為に、同じ事を2回ずつ
描写している部分もあって)のせいで、
せっかくの勢いが半減しちゃってる感じを受けた。
日明恩さんのこの真面目な感じは好きなんだけど、
武本・潮崎の警察シリーズに比べると見劣りしちゃったかな。
面白いのは面白かったんだけど、真相もだいたい読めたしなぁ。
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救急、消防、最高!
是非「鎮火報」「埋み火」を読了してから読んでほしい。
というか救急すげーかっけー。泣く。
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2日程で読了。スピーディーな展開、軽妙な文体のお陰か。
犯行の根源は、現在抱える救急医療制度にあるだけに、
考えさせられること大。ただし、ミステリーとして読んでいただけに
オチが今一つといった感じ。
残念とまでは言わないが「警官シリーズ」には及ばずか。
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前に読んだ「ギフト」がなかなか良かったし、『前代未聞の劇場型犯罪!救急車がジャックされた!!』という帯にも惹かれて買ってきた。
のはいいけど、事件が起こるまでが長い。救急医療の説明ばかりで少しイライラ。
救急車がジャックされてからは漸く話が転がりだすけど、色んな謎や絡む人たちも序盤にテンコ盛りされた割には、何となく事件の背景が読めてしまうこともあって、オチは今ひとつ。
最後の搬送は無いと話が締まらないんだろうけど、一気に劇画チックになってしまって、それまでの主張とも矛盾するようで、聊か疑問。
とは言え、全体的には色んなエピソードも詰まって面白いは面白いし、一気呵成に読めたのは確か。何だか微妙な読後感。
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本屋で何気なく買ってみたが、当たりだった‼救急車に一緒に乗ってる感じで一気に最後まで読了。『鎮火報』『埋み火』をぜひ読みたい。