紙の本
バッタに『スター・ウオーズ』を観せたり、ネコのダニを自分の耳にいれたりする、本気の研究者たち
2008/12/01 10:16
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:半久 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「裏ノーベル賞」ともいわれる、イグ・ノーベル賞についての入門編。より正確には、この賞の創設者マーク・エイブラハムズの筆による、『イグ・ノーベル賞 大真面目で奇妙キテレツな研究に拍手!』(2004年)と、『もっと!イグ・ノーベル賞 世の常識を覆す珍妙な研究に栄誉を!』(2005年)に続く、最新情報&補完本になる。
紹介する受賞作は、できるだけ前2作で取りあげなかったものを集めたとのことだ。「傾向と対策」については、実用性を求めない一般読者であってもユーモアチックに楽しめるようになっている。
まだこの賞を詳しくご存じない方は、まずは本書に触れて、それでも満足できなければ前2作を紐解くことをおすすめしたい。
なにしろ、エイブラハムズ本は2冊合わせると800ページ近くになる。その点、本書は200ページ足らずで、ページあたりの文字数も少ない。そのなかで、受賞作の要点を的確にまとめて紹介してくれているので、短時間でさらっと読める。時間に余裕のない方は、これだけでも受賞作の奇妙奇天烈さかげんを堪能できる。
エイブラハムズ本もたしかに面白いが、個人的には本書だけでも腹八分目は満たせることができた。
投稿元:
レビューを見る
馬鹿げた研究を本気でやるのも悪くないか。
いかに役に立つか、どれだけ儲かるのかといった尺度で
測られるのとは正反対の子供の好奇心を追求する。
ストレス社会の一服の清涼剤になるか。
イグノーベル賞をめざそうかな。
投稿元:
レビューを見る
しょーもない賞があったんですね(笑)
しょーもない研究に全力で取り組んでいる大人がいるということに笑えます。
ただ意味不明なものも多い
子供のときの
「不思議なことを不思議と感じる感性」
は
やはり大切なものなんだね
なかみが軽すぎたので星2つ
投稿元:
レビューを見る
[日販MARCより]
世界でいちばん奇妙な発見・発明に挑戦。「世間を笑わせ、考えさせた」人に与えられる、イグ・ノーベル賞。本書では、今人気のイグ・ノーベル賞ノミネートのための傾向と対策を伝授する。
[BOOKデータベースより]
「シロップのなかは速く泳げるのか」「フロントガラスに衝突した虫の収集」「ジッパーにペニスがはさまったら」「思春期における鼻くそほじりについて」「もしもバッタが『スター・ウォーズ』を見たら」世界でいちばん奇妙な発見発明に挑戦!?これを読めばあなたも発明王になれる!かも。
そもそもイグ・ノーベル賞とは何か?;
日本の受賞者は意外と多い;
傾向と対策1 だれでも疑問に思うのにあえて調べないこと;
傾向と対策2 根気があればできる研究;
傾向と対策3 意外と下ネタが多い;
傾向と対策4 アンケートの実施だけでいけるものもある;
傾向と対策5 トンデモ学説はけっこうウケる;
傾向と対策6 鳥を対象にした研究が多い;
傾向と対策7 意味不明の研究;
傾向と対策8 常人の思いつかない発明;
傾向と対策9 あまりお勧めできない研究;
まだまだある!イグ・ノーベル賞;
私的エグ・ノーベル賞
投稿元:
レビューを見る
著者が分類した傾向ごとに受賞内容をいくつか紹介している。
「黒板をひっかく音がいやな理由」「キツツキはなぜ頭痛がしないのか」「へそのゴマに関する統計調査」「131種のカエルの匂いをかぎわけた」「ブラックホールで地獄の位置が特定できる」などなど、へーっと思えるトリビアから、わけがわからんトンデモ説まで色々。くだらなさに脱力。
投稿元:
レビューを見る
ざっと知るにはちょうどいいと思いますが、もう少し詳しく知りたい気がする。となると、作者の進めているすでに出ているイグ・ノーベル本を読むに限るのだろう。
投稿元:
レビューを見る
こんな、ただただ下らなくバカバカしい賞があるなんて知らなかった。
しょうもなすぎて面白く読んでしまった。
投稿元:
レビューを見る
「世間を笑わせ、考えさせた」人に与えられる、イグ・ノーベル賞。受賞した研究は、だれでも疑問に思うのにあえて調べないこと(黒板をひっかく音が嫌な理由)や、根気があればできる研究(34年間食事の写真を撮り続ける)など、風変わりなものばかり。直接人類の発展にそんなには役立たないかもしれないが、真剣にやっている人が間近で見られる。
投稿元:
レビューを見る
内容は、軽い紹介なので、それ自体の深みは無いが、
この賞のさわりを感じるには適当かと。
ほんと、どうでも良い事をやってる人と、
なるほどーと思う事を成し遂げた人と、
ざっくり2パターンいるな
投稿元:
レビューを見る
【ひとことポイント】
人間の探究心もまた無限だと思える一冊。
イグノーベル賞とは、本家ノーベル賞にあやかって創設された、ユニークな研究や業績に対して贈られる国際的な賞です。
創設者のマーク・エイブラムスが言うとおり「人々を笑わせ、そして考えさせた」人や研究を対象としています。もちろん最初は、無名のイベントの一つに過ぎなかったわけですが、年を追うごとに知名度や規模が大きくなりまして、現在ではメディアで取り上げられることもあり、特に日本には多数の受賞者が存在するので、もしかしたらテレビ等で目にしたことがあるかもしれません。
あの有名な「バウリンガル」も『種の間の平和と調和を促進させた』として受賞していますし(開発者と販売元であるタカラの社長は喜んで授賞式に出席した)、「たまごっち」も同様です。他にも「兼六園の銅像をハトが嫌う理由」や「ハトにピカソとモネの絵画を識別させる訓練」(大学生との比較実験も行ったがハトの成績のほうが良かった)など、ユーモアを感じさせるものばかりです。
あなたも科学の懐の広さを体験してみてはいかがでしょうか?
<健康栄養学 K・K>
企画コーナー「成長する本棚」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。
展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2013/6/6~】
湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1545132
投稿元:
レビューを見る
面白かったような。面白くなかったような?
題材は良かったが、もうちょっと盛り上がる文章表現を期待します。キツツキが脳震盪を起こさない理由、バッタにスターウォーズを見させると。。のくだりは面白かった。
投稿元:
レビューを見る
不思議なことを不思議と思える感性、そしてそれを「そういう事なんだ」で済ませずに敢えて調べる勇気と行動力が大事だと気付かされる。
思いつくのは簡単でもそれを実際に調べるのは本当に凄いと思う。ウケ狙いや真似しようと思ってできることでは無い。
毎章のまとめが若干滑りがちなのが惜しいがイグノーベル賞がどんなものかを知るための一歩目の案内本としては十分価値あり。
キスするとき、確かに頭は右に傾けてたなあ。