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短編二編で合計150頁、凄い手軽に読める文庫。
そんな非日常な話ではないから自分の近くで起きているとも感じられるし、主人公の世界の見方を参考に自分も少し周りの見方を変えてみようかなって思わせてくれる物語。
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自分と現実世界との隔たりは、自分次第でどうにでも違って見えるんだなーと。
実際の距離は変わらないのに、近づいたと思って一喜。変化してないと気づいて一憂。
変わらないことを自分が勝手に歪めながら、生きているのか、私たち。
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特にこれといったことが起こるわけでもなく
淡々と語られていく感じ。
タイトルと話がいまいちつながらなかった。。
筑波大卒らしいですね。
↑私の中では未だに図情大だけれども。。
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青山七恵が読みたくなって図書館で借りてきた。
初青山七恵だったけど、初めてと思えないくらいすんなり馴染んで読めた。
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まりもの感情、文全体の雰囲気が、とにかく生々しい。
自分が関わらない世界で、想像もつかないほどたくさんの人が生きていて、それを覗いてみたいと思うまりもの気持ちは私には新鮮。
姉さんに抱いていた感情を、世間一般的に表す言葉があるのかわからないけれど、自分がどう頑張っても、どんなに足掻いても、変えられない世界や変えられない人たちがいて、孤独になる気持ちはわかる気がした。
大切なものが自分の元から離れて行ってしまう不安とか、誰かに奪われる恐怖とか、誰もが抱く感情を、わざと遠回しに描いているような印象。
まりもがいろんな生活を窓を通して覗き見るシーンは特に印象的だった。
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第42回文藝賞
処女作とは思えないほど人物、心理、情景の描写が綺麗にまとまっている。本質的には10代の多感な時期の「自分とは」と「他人とは」を模索しつつ存在意義を問う内容なんだろうが、それを感じさせない文章。悪い言い方なら「分かりにくい」だが読み物としては分かりやすい。
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青山七恵さんは、確か同じ大学だから親近感。ということで、読んでみました。
「日常」っぽいことを、「非日常的」に、面白く書くのってすごい。
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窓の灯…評価はこの作品。安アパートで壊れていく女。隣近所を巻き込みながら何かが崩れていく。詩的で空想的なのに冷たい鋭さもある。
ムラサキさんのパリ…ムラサキさんにいったい何があったのか。娘さんが絡んでいるようだけど気になる。
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いずれ新進気鋭の女性監督が映画にしそうな感じ。
前に読んで、内容はぼんやりだけど、これまた肌触りが良かったので読み返そう、と思った本。
そう、何か元気がなくなった時は、自分の中で気持ち良かったなぁ、体に悪い刺激を与えないだろうなぁという本を読み返して、元気になるのを待てばよいのだ。
そんなことができるのは暇を持て余した自分の、数少ない貯金・資産なのかしらんとちょっと思います。
まぁそんな時は読むだけ読んで感想も書けないですので、9月の中旬から下旬の本の感想を連投しているわけ。元気になりました。
若いときに本を読んでいて良かった。本は、こうやって私を助けてくれるんですね。
そんなこんなで読み返していてびっくり、私この本初めて読むわ。
昔読んだのはひとり日和か。
いい場末感。いい世界観の中、まりもとミカド姉さんの日々がつづられていきます。
最初は本当にお姉さんなのかな?と思っていたのですが、違うとわかった時から、なんとなくラスト近くの先生と姉さんへの反抗は予定調和という感じもありましたが、ラストシーンが素敵だったので良しとします。
絵になるんですよね。いずれ新進気鋭の女性監督が映画にしそうな感じ。
ミカド姉さん、やりがいありそうな役ね。
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解説も面白かった。
どちらも引き込まれてページが進んだのに、えっ、終わり?という最後でした。
あの人たちの世界に置いてきぼりにされた感じ…
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【なんだか若さを感じる物語】
青山七恵さんのデビュー作とのことです。
「窓の灯」と「ムラサキさんのパリ」の2作が収録されています。
「窓の灯」は一年も経たないうちに大学を中退した、主人公まりもはシヴェという喫茶店で働いている。シヴェの主人ミカド姉さんの隣の部屋で暮らしている。
向かいのアパートに引っ越してきた若い男は窓を開けっぱなしにしているので、自分の部屋のベランダから覗いてしまう。
さらに、深夜町を徘徊して、いろんな家の中を覗いてしまうようになった。
私は、「いつ通報されてもおかしくない…見つからないか」とひやひやしてたけど、そんなことはなかったです。
大学もやめて喫茶店でアルバイトして、知的なものを嫌がったり、家族に連絡をとるのも嫌がったり、覗き見をしてしまったりするのは、なんだか若さだなあと思いました。
ミコト姉さんが言うように、おかしいかもしれないけれど、なんだか若さ故かなぁと思ってしまいました。
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図書館で。
表題だけ一応読んだのだけれどもなんだかよくわからないなぁ、という感想。登場人物も舞台背景も、彼らの行動も考えることもなんだかふわふわしていて取り止めが無いというか。理解できないけれども理解したいわけではないので…そうか、興味が無いという事なのかと今感想を書いていて思い当たりました。
まぁでも今の時代文章書く人って大変なんだろうなぁ。何を書いてもどこかで読んだことのあるシチュエーションだとか、既視感のある人物設定とか下手すると現実世界の方がもっと突拍子もない事件が起こっていたりするからな。
でもだからこそ面白い小説を読みたいという気持ちがあるのだけれども。
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好きな人が自分の欲望とか汚い部分とか、さらけ出してくれないと、ちょっと寂しい。まして他の人にだけそれを見せているとしたら、疎外感をかんじてしまう。だからこっそり覗いてみたい。そんな感じを受けました。そんなまりもの行動は「変な子」なのか、「わかるわかる」って思うのか。
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読みやすい。さくっと読めて、特に心は動かない。
だからどうしたって言う話をこうして表現するのはすごい。世界観を楽しめると言うか。家の灯りを外から眺めるのは私も好き。
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窓の灯がデビュー作ということでこれから読み始めました。内面の描写が上手く例えられており、ストーリーもなんでもないことを文学的に描かれており好みの小説でした。この作品以外の作品もぜひ読んでみたいと思わせる作品でした。