紙の本
小説として具体性が求められる
2019/06/29 10:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は今野敏の警察小説に属する作品である。ただし、これまでの登場人物とは全く異なる警察官の登場である。つまり、シリーズものではないということである。この作品の特徴は、ネットワークとゲームを道具にして、殺人を犯す容疑者を追求するというストーリーである。
ただし、本書は実際に書かれたのが平成14年とかなり前である。ネットワークもゲームも進展のスピードが速い。それらの道具が陳腐化しているか否かが問われる。結果としてはそれほど違和感はなかった。それというのも具体的な描写が少なかった点が上げられる。たとえば、ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムのシリーズに登場するような、きわめてリアルなテクノロジー利用の犯罪ならば、読者はそのテクノロジー描写の方に心を奪われるであろう。
しかし、本書ではあくまでその仕掛けは読者を引き込むための道具に過ぎない。その点を利している点を感じるのである。あくまで道具であると言ったのは、殺人を行うのは人間で、ネットワークを利用するというだけの話である。
刑事の活躍がメインとなるストーリーである。本書にネットワーク自体の利用説明を求める読者も多くはないであろう。ただし、今後もネットワークの盲点を悪用する犯罪は増加する一方であろう。関係者の知識が求められることは確かである。
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いろんなネタてんこ盛り。
高校生活の描写は、ちと苦しいか。
しかし、ネットやらなんやらの最先端分野ネタの作品は古びるサイクルが早いなぁ。
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すごく多くのテーマを盛り込んだ、なんていうか、意欲作、とでもいうんでしょうか、作者の気合を感じる。なんというか、いくらフィクションとはいえ、作者の人柄というのは伝わるよね。
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ちょっとうまくいきすぎのご都合主義だなって感もないわけじゃなかったけど、読後感は良かったのでそれもまた良しというところかな。
エイキチくんが一番好き。
彼がメインの話(ただし、視点は彼以外)の話を読んでみたい。
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なんだかネットに関する長い長い説教を聞かされてる気になりました。
それと高校生の描写に少し無理があるような…
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どぅわーーーっとスピーディに流し読み。設定は分かりやすくイメージしやすかったが、イメージしやすいというのは得てして深みの欠如に繋がるのではないかという想いに至る。
今野敏さんの作品はお初だったし、隠蔽捜査などの名作も世に出している有名な作家の一人だったのでハードルは高かったが、思いの外親しみやすい分かりやすい素材だったのでちょっと肩すかしかな。
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2014.7.12
殺人ライセンスとは、出現しては消える不可思議なオンラインゲームのようである
高校生とリストラされた親父の話なのであるけど、結構深い会話や考察がある・・・
2019.11.11
再読です
気が付いていなかったけど再読です
通りでラストに展開が読めた
(俺って鋭いって思った)
当然、鈍い方です ( ノД`)シクシク…
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高校生の久(キュウ)は「殺人ライセンス」というサイトに遭遇。それは、ターゲットを殺害するゲームだった。その後、ゲームの標的らしいストーカー公務員の殺人事件が発生。リストラされた素人探偵とキュウは事件の解明に乗り出す。一方、捜査本部の丸谷刑事らは、犯人を絞れない事態に焦る。高校生と捜査本部、殺人ゲームと現実の捜査の接点はどこに―?
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ネット描写が妙に古いなと思ったら親本2002年なのな、でまあメインの事件もネットメインと来たらいくら今野敏といえど今読むのはちょっときつかったです。
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今野さんがSTや隠蔽捜査も書いた人だと知らずに購入したが、まあこんなものかと。読後感はスッキリ。家庭関係も修復したし、事件も解決したし、テレビの音も完結した…と。
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大分出張中に読了。ネットオタクの高校生がたまたま出会った「殺人ライセンス」という名前のサイト。ここは目標である「人」をどう完全犯罪で殺すかを競うサイト。ネット上で殺害された人物が現実の世界でも殺害されてしまう。
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探偵はじめる中年と家族のやりとりがいい。
事件のオチが、プロバイダがわかればよかった、流星群での電波ってとっても弱い。
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元は2002年の作品である。
その頃のインターネット事情と現在では大きく違う。
たぶん、この物語が発表されたときはインターネットの経験者はあまりいなかったのでは?と思う。
逆に今では未経験者を探す方が難しいだろう。
ネット上に突然現れる「殺人ライセンス」というゲーム。
ターゲットを殺害することを想定して進めていくゲームである。
たとえばターゲットに接触するのに「自宅を訪ねる」と「呼び出す」の二択がある。
「自宅を訪ねる」を選ぶと第三者に目撃されたことにより逮捕されました…とメッセージが出てゲームオーバーとなる。
「呼び出す」を選んだ場合は、次に呼び出す方法を選ぶ…という感じだ。
ほとんどの捜査官がインターネットの知識がないため、このサイトのことを知らされてもどう受け止めていいのかわからない。
インターネットで殺人…というシチュエーションが理解できないのだ。
結局、人が人を殺すのであって、基本的なことは何も変わらないと気づくのだが。
ミステリー部分よりも、相沢の変化、相沢家の雰囲気、キュウの成長など、他の部分のほうが楽しめた。
とくに祥子が麻理に違和感を感じ始めるところが印象に残った。
ほんの少しだけ自分の方が先に大人になっただけ・・・そんなふうに思えるようになった祥子の成長が見える場面は好きだ。
うっとうしいけれど感謝すべき存在でもある。
それが親だと思う。高校生で親のありがたみがわかるなんてすごいな…と単純に思ってしまった。
そんな簡単なことに気づいたのはもっと大人になってからだったので。
時間的な古さもあり、今野さんの作品のわりには書き込み不足というか浅い感じがした。
もったいないなと思う。
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高校生の久(キュウ)は「殺人ライセンス」というサイトに遭遇。それは、ターゲットを殺害するゲームだった。その後、ゲームの標的らしいストーカー公務員の殺人事件が発生。リストラされた素人探偵とキュウは事件の解明に乗り出す。一方、捜査本部の丸谷刑事らは、犯人を絞れない事態に焦る。高校生と捜査本部、殺人ゲームと現実の捜査の接点はどこにー?
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残り1/5からすごい駆け足な印象
難解なネットに誤魔化された
単純な交換殺人
ずっと、友達だったはずの
くるるさんと案山子さんは
殺人犯
キュウくんの精神負担やばそうだけど
そこは、かわいい巨乳な彼女に慰めてもらいましょう。、