投稿元:
レビューを見る
戦略とは、その当事者・対象によってレベル感が異なるが、日本の国家戦略はかなりの高次のものだろう。
また、課題先進国ゆえ、ベンチマークも少なく、難易度が高い。
色々なところで、見知った内容が多いが、実現されているものは多くないと思う。
こういう提言を以下に実行するかが、本当に難しいのだと感じる。
多くの本が、思い込みで問題を定義するなか、何をもって成熟国家と判定するか、
それは本当なのかから問い直すあたりに、さすがと思わされる。
投稿元:
レビューを見る
「バカにできない精神論」
『成熟日本への進路』読み終わり[1月9冊目]
お勧めいただいた本。
日本に競争力がないのは、
産業構造をシフトさせられないから。
その理由は、
チャレンジが失敗した時の恐れだと考えてる筆者は、
最低限の所得を保障することで、
新分野へのチャレンジも、起業も積極的になるのではないかという。
色々思うところはあるけど、とりあえず。
最後は精神論になるのは仕方ない。
再チャレンジのために、
「給料ゼロでも、生活できるようにお金あげます!」と言われても、
再チャレンジの意思がなくてはただの"ヒモ"量産機になり下がる。
それに、企業の重役さんとか、もしいまの生活水準が高かったら、
その生活を投げうってまで挑戦したいという気持ちが出てくるかはわからない。
本当、最後は、自らの信念と、名誉欲に賭けるしかない。
精神論とか言われてバカにされるけど、
社会保障見たいな物はいろんな面からみられる分、
特定の面から見てほしかったら、精神論しかない。
投稿元:
レビューを見る
日本はこれ以上は成長はしない。成長しない国に無理やり成長をしいると国民は不幸になる。やるべきことは成長ではなく「国民の誰もが医、職、住を保障される国」というビジョンを提唱しています。日本は世界でもっとも弱者に厳しい国です。弱者は自助努力が足りないから税金で救う必要がないという回答をする人の割合が世界で一番。そんな国って成熟してるのか?という問いでした。
投稿元:
レビューを見る
成長戦略を捨てて成熟した社会の有り様を確立すること、その具体的な中身として弱肉強食でない共生型社会を築くこと、その為には増税やむ無しと言うビジョンの方向性は賛成である。なぜこのような構想が政治家から語られないのだろうか。詰まる所、我々有権者がそういう将来ビジョンよりも目先の景気対策とか減税とかにしか興味がなく、票にならないからだ。政治家の質は有権者の質を超えられない。世の中が良くならないのは自業自得である。
ただ各論では少々異論がある。まず安心を得るための条件として医食住を挙げているが、人はパンのみにて生きるにあらず、医『職』住が重要ではないか?死なない程度に生き永らえても幸せとは言えないだろう。そうなると解雇の自由化は本当に目指すべき社会なのか?来月の自分の居場所も定かでない派遣的な働き方で幸せな人生を送れるものだろうか?
これに関してデンマークの例を引いているが、人口が兵庫県と同程度の小国と日本で同じ政策が成り立つとは思えない。規制緩和と高福祉という、小さな政府と大きな政府の政策を同時に推進することが日本のような大国で可能なのか?議論が粗すぎる。
また外貨獲得産業の例として、太陽電池、原発、水処理を挙げている時点で先見性のなさを露呈してしまっている。執筆時には有望市場に見えたのだろうが、時の審判は残酷である。おまけにモジュール型製品の代表であるEVに至っては産業政策に対する見識もセンスもないことが見て取れる。
官僚に対しても見方が一方的に過ぎ、バカっぽい陰謀論みたいで全面的に信用できない。国の政策は外交を含めて過去からの一貫性と整合性が重要である。時の政権次第でコロコロ方針が変わっては堪らない。その意味で専門性を以て長期的に政策を実行できる行政主導の方が政治主導より相当マシである。政治主導は民主政権で懲り懲りと言うのが普通の国民の実感だろう。
と、細かなところには賛同できないが、とにかく成熟社会のビジョンを提示したことは大いに評価できる。
投稿元:
レビューを見る
貧困率・・・日本は高い
今後、外貨を稼ぐ産業→ハイテク型環境関連
1.太陽光発電
2.原子力発電
3.水処理関連
デンマーク・・・国民が幸せと感じる国
くしくもW杯予選リーグで圧勝したが・・・
アメリカとデンマークの共通点
1.教育への投資が世界トップ水準
2.労働者を解雇しやすい
国民の負担(税)・・・参院選挙、国民の審判。
官僚機構・・・軍隊よりも強固な組織。