紙の本
キャパクラ嬢を通して現代日本社会を解説した本。
2009/01/17 21:37
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベストセラー「下流社会」の著者が、キャパクラ嬢を通して現代日本社会を解説した本。
本書は全国規模の調査と50名のインタビューの結果を踏まえて、どういった女性がキャパ嬢になるのかを研究したものです。
新聞紙上などでも既に取り上げられていますが、若い女性の将来就きたい職業の12位という結果が出ています。いまやキャパ嬢は人気職種です。
本書で紹介されているのは、一部の例外はあるにしても・・・
家の経済状態が悪く
離婚家庭が多く
学歴は低く
非正社員が多く
生活レベルは「下」が多い
いわゆる「下流社会」を象徴するような人が多いです。
巻末にインタビューの記録が掲載されていまずか、読んでいて社会のゆがみを感じます。
「お金」と「夢」。
これは本来別のものであるはずなのに、幸せが「お金」そのものになっている気がします。将来のビジョンが見えない。考えられない。
研究書としてはきちんと分析されていますが、どこか外部から見ている記述のみであるところか気になりました。
著者はキャパクラのお客としては、あまり行っていないような気がしますが・・・
巻末にキャパクラ用語集がついていました。一番印象に残ったのは・・・
「同伴出勤」・・・「(中略)・・・客にとっては半強制的に店に連れて行かれ、しかも店にまでお金を払わされる不条理なシステム。」・・・あまり著者は同伴をしていないようです。
龍.
http://ameblo.jp/12484/
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構造の変化ねぇ。
Z世代の「なりたい(なりたかった)職業」にイルカの調教師が
入っているのがおもしろかった。
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確かに今ってキャバ嬢をテーマにしたドラマとかマンガとか多いし、ドキュメンタリーもときどきやってるなーって思ったのと、著者が一橋出身だったので読んでみました。内容の99%くらいはアンケートと50人のインタビューで構成されていて、つい最近「食い逃げされてもバイトは雇うな」を読んだばかりだったのでその統計がかなーりうさんくさく見えました。インタビューも、確かに実際やるとなると50人はたいへんな人数かもしれないけど、大学生のレポートじゃないんだからもう少し調査が必要なのでは?と思い、あまり素直に読めませんでした。
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若い女性(15〜23歳)の2割がキャバクラ嬢をあこがれの職業とし、年収が約600万円で、この世代の7割が非正規雇用で、キャバ嬢やめたらニート転落で・・・ ずいぶん“軟らかめ”の市場調査をベースに、導き出されるのは、ここでも「世代格差」「教育の貧困」の仮説
納得してしまうのだけど、後半の50人の証言構成は一時期のモアリポートみたいで、個人的には安易に思えた
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著者の一人、三浦展氏の怪しさ(笑)も少しずつ?言われてはいますが(^^;)
確かに、読んでる限りでは面白いんですよねえ〜。
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私はキャバクラ嬢にはなりたかないけど。
大まかな理由としては以下3点。
?雇用状況や家庭環境の悪化
?マスコミによるキャバクラのイメージ向上
?承認欲求の充足を求める女子の増加
結局、グローバル化、人の流動化が大きな原因か。
そこに付随して、性の解放が絡むらしい。
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現代人の女子はなぜキャバクラ嬢になりたいのかを、
実際にキャバクラ嬢やその予備軍にインタビューをして考察している。
日本の雇用不安から経済的に男性から独立しなければいけない等、
誰でも考えられるようなことしか書かれていなかった。
何か斬新な理由があるのかと期待して購入したため、かなりの期待はずれだった。
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アンケートを利用した世代調査の一種
社会学的な考察としては面白いが、それゆえ”答え”は非常に抽象的
これを使って自分は何ができるか
どのように横展開していくことができるかが重要
(2008.12.24、読了)
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キャバクラ嬢をGFにしたことがある私です。キャバ嬢とて、ひとりの可愛い女の子。なんら変わりはありません。キャバ界は、実は若くしての子持ちがたくさんいます。狙っている女の子が実は、バツイチ子持ちだったりします。18歳だろうが、20歳だろうが、実は・・・の女性が多いのです。
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若い女性のキャバクラ嬢志向は、著者の言う「下流社会」化の一端だという。切り口は面白いが、グラフや証言集にかなりスペースを割いており、読む部分が少ないのが残念。
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なんとなくかって読んだけども。。。「下流社会」の時もそうだったけど、まあ「調べたら面白いだろな。。」と思うようなものを調べてくれるのはいんだけどさ、それからの分析やら考察がなんか凄い短絡的なんだよねえ。結構思いこみとか決めつかとかあるし。
まあこういう本はグラフとか表とかを飛ばし読みすればいいのかもね。
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15〜22歳を Z世代と名付け
将来なりたい職業の調査
その中に キャバクラ嬢 風俗嬢の増加に気づき
調査 インタビューによる 情報の収集
社会的背景 などが書かれていた本であった
いいわるい ということはなく
データをあつめ データの特徴を述べている所までに
留まっていたと思える 考察の深さは浅いかもしれないが
インタビューなどは わかっていた内容がおおかったけれど
そうなんだなっという 実話があって 参考になった。
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15歳〜22歳の女子の2割がキャバクラ嬢になりたい、
というアンケートの結果を元に、
なぜそんなにも多くの女の子が、
キャバクラ嬢になりたがるのか、背景を考える本。
不安定な雇用状況によって、正社員の口が減っていることや、
十分な所得を稼ぐ男も減っていること、などの周辺環境に起因するものと、
ケータイ小説やagehaなどの雑誌の影響で、
女の子たちのキャバ嬢への心理的な障壁が低くなったと説く。
現役キャバ嬢や、キャバ嬢になりたい女子のアンケートの結果も記載。
このアンケート読む限り、「若いうちに稼ぐための仕事」という子と、
「綺麗な格好ができてお金ももらえる」という子に分かれてるような感じ。
ただ、なんとなく、巻末にごっそりインタビューにページを割いてるわりに、
インタビューの結果がちょっと鵜呑みにできない気配を感じる。
なんかやたらと「ケータイ小説は読みました」とか
「エグザイルは好きです」とか「あゆは尊敬しています」的な言葉がでてないかな。
こうなってると、インタビューの仕方が、多少偏っていたんじゃないか、と思ってしまう。
例えば、「ケータイ小説は読んでいますか、Yesの人は、何を読みましたか」的な
設問だったんじゃないのかな。
これだと、設問にない言葉=質問者の想定していない回答は
取りこぼされてしまうと思う。
だから、「へー」とは思うけれど、この本でなにかわかるわけじゃないというか。
学校で孤立してしまったり家庭環境に恵まれなかった子が、
自己承認を求めたり、お金を欲しいためにキャバクラで働くなんて
わざわざインタビュー結果で補完しなくてもイメージできる図式だし。
結論として「へー」とは思っても、新しい知識にはならなかったな、というところ。
時間の無駄とは言わないけれど、わざわざ読まなくてもよかったかも。
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テーマは興味あったんだけど、読んだ結果は「ふーん、あーそう」ぐらいかな。あんまり深く考察してないような感じ。
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格差社会の中、ちゃんと女性達は「身の程」を弁えている。
それが切ないことだなぁと思いながら読みました。
経済学的にも分かり易く書かれていますし、
何より「よく調べたな!」と思いました。