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館シリーズ6作目も面白かったです。
なんか色々ともやもやする…と思いつつ、でもそれを明文化出来ず読み進めていたのですが、わーそんな!と思いました。
今回は犯人探しではなく、館探しだったのですね。阿寒にあったのは白兎館で、本物の黒猫館はタスマニアにあるとは…やられました。。
そして島田さんとともに読者も鮎田さんの手記を読み解いていくのですが、ミステリー好きですが推理は全く出来ないので張られた膨大な伏線にももやもやするだけという…島田さんが「あれも、あれもか…」と言い出しても、わからん…となってました。
でも種明かしは納得でした。もやもやがひとつひとつ晴れていく。そして二人目の死体の犯人はいるとしたら氷川だよな…とふんわり思っていたらそれはそうでした。この動機は、彼ならそう考えるよなと思います。トリックはわかりませんでしたが!
この館も異色作でしたが、どの館も面白くて好きです。
新装改訂版が出るのはここまでのようなので、続きも読み進めます。旧版を読んでいくのも楽しみです。
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中間まではまったく死体が出てこない作品です
また他の館とくらべて1番ダイナミックかな?
そんなのあり?っていう最後なので騙されちゃってください!
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黒猫館と呼ばれる館。手記の謎。密室殺人。淡々としたテンポのミステリー。読んでる最中にあることにふと気づいた。自力で真相にたどり着いたかと一瞬思ったのも束の間、読み進めるととんでもない展開が待ち構えていた。尋常ではない数の伏線の先に待ち受けるどでかい仕掛け。説明されると納得だけど さすがに全て見破れる人はいないんじゃ…
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今回は、館そのものに大きなトリックは無く、
北海道だと思ってたら、実はオーストラリアだったというオチ。
手記による回想と、現在の状況が交互に展開される。
犯人や被害者の背景描写などはあまり無く、
ロリコン&殺人老人が何も追及されず野に放たれているのが大きく違和感。
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トリックについては他よりも平易。依頼内容である正体もわかりやすい。ただ、館についてはまったく想像していなかった。他の館シリーズよりも随筆的な要素が強い気がした。
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前作の人形館が私的にはがっかりの作品だったが、この作品は序盤から怪しげな手記から始まり、盛り上がり要素満点で、最後まで夢中で読めた。
十角館や時計館のように、現場と、もう一つの世界とで視点を変え並行して進んで行く展開の仕方が、私はどうやら好きらしい。現場がずっと続くと、ずっと緊張しっぱなしだし、逆にスリルに慣れて気持ちが緩慢にはってくることも。二方向だと、俯瞰で事件を見ることもできるし。
今回は、ワトソン役の私の好きな江南くんが再び登場することも嬉しい要素。
しかし、いつもこのシリーズは殺人の動機が弱い気がしちゃう。何の罪もない良い人間を、知人や友人がそんな簡単に殺すかな?博士が殺した娘、そして友人に殺された謙二郎が、不憫に思えた。そんなこと毎回思ってるなら、ミステリー読むなという感じだけど
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館シリーズ第6段。殺人隠蔽について書かれたノートを持った記憶喪失の老人と、黒猫館で起きた(かもしれない)殺人の謎を追う。
館の謎についてはスケールは確かにでかいが、なんだかなぁ、トリックにしても、なんとなく揚げ足感があるというか、ちょっとズルいというか。館を建てた意味も前作に比べて乏しい。密室トリックはまさかの、ど定番過ぎてもはや誰もやらないと思われるネタ。この時代はありだったのか…?
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館シリーズ6作目。
他の作品よりはいまいちだったかな。
スケールは大きいのだけど、登場人物の魅力がない。
殺人の動機もいまいちだったように思える。
館の工夫はけっこうしてあってなかなかいいのですが、感情移入することはなく読書終了。
自作に期待かな。
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「黒猫館の殺人〈新装改訂版〉」
館シリーズ第六弾。
真っ黒な壁に赤と白の床で家中が統一され、窓は色が入っている嵌め殺し。(かつて)猫や兎等、様々な動物の形に似せて刈り込まれた庭。そんな建築家・中村青司にしては少し洒落た黒猫館を舞台にした館シリーズ。
嘗て管理人であった鮎田冬馬の手記によるパートと奇譚社の編集者である江南孝明と推理作家・鹿谷門実を主人公にしたパートから構成されている。手記は、鮎田が遭遇した殺人事件に関する記録であり、江南と鹿谷は事件後の火災により記憶を失った鮎田から依頼を受け、手記の真実を追っていく。
手記は嘘なく記載されているという点を踏まえて読み進めていくといくつか不自然な点が出てくる。また江南と鹿谷パートにおける描写を踏まえると気づける点も出てくる。それらを洗い出せれば読者はトリックと真実に気づける仕組みになっているのだが、私は全ての違和感に気づけなかった。まあ、ミステリーものでそもそもズバズバ見抜けるタイプじゃなかった自分がこれだけ気づけたんだから、初めて自分で自分を褒めたいくらい。
また、トリックとは書いたものの、大型トリックの方はズバッ!と見抜ける人はいるんだろうか。違和感を見抜くのは可能だけどこの発想に行けるのか。しかしながら、ミステリーマニアだったら可能な気がする(個人的にはそういうマニアに会ってコツを聞きたい!)。
ばらばらと読んできた館シリーズですが、完結予定であるとか。それまでに過去分は読了しておきたい。
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これは注意深く読めば、仕掛けの一つ二つには十分気づくことができる。ミステリにおいて、謎が途中で分かってしまうのは、楽しみがなくなってしまう、、、という訳でもなく。後半は作者との答え合わせに夢中になって、読むのが益々止まらなくなる。
ですよね。だよね。わかってたよーーー(ドヤ)、、あ、あら、そうか、、あ、なるほどー。ほー、良くできてるー。うーん、、、(悔しいが)納得。という具合。
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記憶喪失の男。過去の殺人事件が記載された手記。いかにもミステリーにありがちな設定で、鹿谷と江南が男の依頼に基づき、手記に記載されていた黒猫館を調べ、男の身許を確認する話。
手記には2つの密室殺人が記載されているが、どちらの真相も目新しさはなく、2つ目の殺人のトリックは想定していたものと同じであった。ただし、それを行いうる人物が限定されていて、それで犯人がわかるとまでは考えていなかったが。
2つの事件の真相よりも、手記に隠されている大きなミスディレクション、からくりの方がこの作品の主眼であろう。最後に、鹿谷が手記に書かれている内容に対して感じた違和感を1つひとつ挙げながら、こと細かく真相を説明していくのだが、正直、細かすぎる内容であり、あまり面白いとは感じなかった。とりわけ、鹿谷が『鏡の世界の住人』の真相に気づいた理由は、普通の人でもそうすることがあるのではと感じ、説得力に乏しいと思った。
衝撃とか驚きはなくて、良くも悪くもなく、まあまあの出来の作品。
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館シリーズ六作目、再始動の印象深い作品。本作
は、ミステリの王道たる「殺人の謎」からやや外れた風変わりな謎解きがメインとなる。額縁小説の体裁は迷路館以来で、即ちそれは正当なるフェアな謎解きの成立を意味している。シリーズ屈指の大量の伏線は、謎解きの主体が何であるかが明かされないことで読者を惑わすが、違和感を拾い集めた先には納得の世界が待っている。ある意味で初歩的な謎解きを徹底して作り込んだ感があり、ややヒントが過多であるとも思える。しかしその分納得感は強く、描写の説得力と必然性についても申し分ないだろう。
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シリーズ2個目
やはりこれはシリーズ順に読むのが正解な気がしたけどもう遅い…
迷路館よりも好きだった!北半球南半球のトリックはなかなか…!他のシリーズも読むぞう!
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館シリーズの第6作。帯には「驚天動地の大技」とか「世界が揺らぐトリック」だとか紹介されていて、そんなに誇張して大丈夫かと思ってみたのだが、そんなのは杞憂だった。というよりも、この表現は極めて言い得て妙。綾辻さんは、まさしく天地がひっくり変えるような仕掛けを施していたのだ。
物語の構成は、黒猫館で起こった殺人事件を綴った鮎田冬馬の手記と、記憶喪失となってしまった鮎田と共に事件を追う鹿谷門実と江南孝明のパートが交互に展開される。
綾辻さんが得意とする物語構成であり、これまでにもいろいろなトリックが仕掛けられていたので、思わず身構えて読んでしまう。
やはり「匂う」のは手記の方か。かつては天羽辰也の所有物だった黒猫館。しかし、天羽は失踪し、行方知らずに。現在は風間グループが持ち主となっており、鮎田が管理していた。そんな折、風間グループの息子である風間裕己が大学のバンド仲間を連れて遊びに行くという。
至る所に伏線が散りばめられているので、察しの良い人は序盤の方で「トリック」に気づくかもしれない。しかし、そこは難攻不落の館シリーズだ。ここも綾辻さんが得意とする「二段構え」がさく裂している。つまり、読者の7割くらいが解ける謎を据えておいて、その先に1割も解けないような衝撃的な仕掛けをこしらえているのである。
ところで、これで私が読了していない館シリーズも「奇面館」と「暗黒館」となってしまった。館シリーズは全部で10部であると公言していることから、未発表の1作も含めると残すところ3作だ。となると、次に読むのは…、やっぱり奇面館かな。だって暗黒館は分量が恐ろしいんだもの。
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そこらじゅう伏線だらけなのに真相に辿り着けないむずむず感。
筆者があとがきで述べているが、まさに、「八十パーセントまでは見抜けるかもしれないが、問題は残りの二十パーセントにこそありますぞ」だね。