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タイトルに近くの「谷中」とあったので手に取ってみました。
東京の様々な場所で展開される7つの短編集です。
色んな人、色んな場所の情景が浮かんできました。しかし、まぁ登場人物がベラベラ喋ること(笑)。それも楽しいんですけどね。
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タイトルに惹かれて読んではみたがこの作家の作品が苦手だという事をすkっかり忘れていた。表題作は良かったのだがあとはあまり、心に残らず。
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前にも書いた気がするけど、昔すごく片岡義男の短編が好きで、本棚の片隅が赤くなるくらい(角川文庫の背表紙が赤かった)読んでいたのと、あとやっぱりこのタイトルに惹かれて読んだんだけど。(なんかかっこよくないですか?)
うーん、なんかおもしろくないといえばおもしろくないような。不思議な小説だった。ほんとにただの喫茶店でのどうでもいいおしゃべりをきいているような。あらすじとか登場人物とかどうでもよくて読んだらすぐ忘れているような。
現実感、生活感がないというか。そこがいいところでもあるんだけど。
でもときどきちょっとした描写がすごく好きなこととかあったりもして。うまくいえないけど、ふっと、好きに、自由に生きていいんだなあっていうようなことを感じるような。それが、登場人物の生き方とかライフスタイルに対してそう思うのか、雰囲気なのか、なんなのかよくわからないんだけど。
昔、好きだったとき、このなんだか自由な感じにあこがれていたような気がする。
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40年近く遠ざかっていた片岡義男を読んだ。以前の好きだった本の内容をはっきり覚えている訳ではないが、ものすごく懐かしかった。当時学生だった私はこの世界に憧れこの街に住んでこの生活を送ろうと思った。結局そんな生活は全く送らなかったし、東京にも住まなかった。40年で私が変わったのだろうし、こんな世界はないということを幸か不幸か知ってしまった。もうこの世界に憧れることもない。
変わっていない片岡義男が嬉しくもあり、とても残念でもあった。星5つをつけたかったが、正直星3つが精一杯だった。
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びっくり! 片岡義男ってずうっととても気になっていたんだけど、こんなぺらっぺらな小説を書いているのかい?? バブリーな雰囲気で、時代から取り残されてる感じがするよ。やりたいことは分かるし、雰囲気は上手に出ているんだけど(年配の大御所?に対して大変失礼?)、好きじゃないひとには、「それしか」伝わってこないんだよ。その奥を見たいと思わないんだよ。だから、ほんとうに読んでてイヤな気持ちになったし、読まなきゃよかったとさえ思えてしまう。気になっているから、それが分かってよかったけれど。ほかの本もこんな感じなのかなー。なんだろうなー。こういうのは変えられなさそうだもんね。
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子供の頃から海外文学ばかり読んでいて日本の小説はなんだか暗くて貧しく思えていたのが片岡義男さんの小説を読んでから考えが変わった気がします。大人になったらこんな生活をしてみたい、そして東京への憧れをもつようになりました。少しも変わらない片岡義男さんがここにありました。スマートフォンやPASMO、Suica、塩キャラメル、ショートサイズのコーヒーなど今風なアイテムにタイトルは人気のスポット、でも登場人物たちは昭和な感じがして不思議な雰囲気でした。
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普段は読了してからだけど、最後まで読むかわからなくなったので、二話読み終わったとこで書くことにする。二十歳の頃、片岡義男の世界のオシャレ感に憧れ、そんな暮らしを中途半端に目指したりなんかした気もする。だが四十半ばで読むと、登場人物に嫌気がさす。おめーらみたいな暮らしをするから少子高齢化社会になるんだよ!シャツの色が、コーヒーの豆が、レコードがなんて言ってる時、薄給で三人の子育てやってんだよ。儲かったら税金払えよ!
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タイトルに惹かれて手に取りましたが、この本の中でズシんと心に残った話は「吉祥寺ではコーヒーを飲まない」。姉と弟の設定、その後に登場する2人の女性を足したバランス配置が実に良く凛としており、清々しい。最後のシーンで駅から進む方向の書き方もさすがです。
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片岡さんの本の登場人物のような生き方に憧れて久しい。
もう無理だと悟った。登場人物が全員、自分より年下だったという衝撃的な事実に気づいたからだ。
でも、カッコいいな。
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p46
大学へいけ、と両親に言われた。なにをしに大学へ?という問いに答えはなかった。では大学へいかないのなら、自分はなにをするのか。
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7つの短編の中で、個人的には「吉祥寺ではコーヒーを飲まない」が一番好みです。書籍名以外は、小田急線沿線の街が多く出てくるし、チンチン電車の「世田谷線」までも!やっぱり都会的で洗練された物語は楽しめる
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タイトル作を含む、全7編。
全てに「コーヒー」が登場する。
相変わらずの片岡ワールドである。
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2016.12.23 「ミッキーは谷中で六時三十分」を読む。
クリスマス企画「恋愛っぽい話をする」
〜あらすじ〜
ライターである主人公がひょんなことからバーの共同経営を持ちかけられ、バー店主の娘に挨拶をしに行くことに。ビリヤード台でキューを構えていたその娘と共に舞台は谷中へと移り、あれよあれよ、母親とも会うことになって…。
「これは恋愛なの!?」
「片岡義男って何歳…?」
「女の人が格好良すぎる。男に都合良すぎ!」
女性参加者が圧倒的多数だった今回の読書会では、男女の視点/視線の違いから携帯の操作の仕方まで参加者の意見は終始鋭く、会は司会者の全く予期せぬ方向に加速していく。
所謂、恋バナよりも参加者の年齢層の違いから見えてくる「どこからが恋愛」という価値観の違いに一同仰天。
参加者の一言
「もっと甘々の恋愛小説を語りたいです」
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高校生の時に読んだ片岡義男は 当時の風潮によって何かに追い立てられるように義務感で読んでいたような気がする。
おしゃれなタイトルにひかれ赤い背表紙の角川文庫を 何冊も何冊も読んだ。
そこで繰り出される男と女のトレンディでリッチでアーバンな物語は、実は全くよくわからなくて。
今思えば一種ハードボイルドのような面持ちで接すれば良かったのかなあ。
今作もそのテイストはそのままに21世紀にスライドさせたような。
しっかりと感覚が蘇ってくる。読んだはしから忘れていくのも昔のまま。
会話セリフが現実では全くありえない喋り方をしている。かつてもどうにも居心地が悪かったが、声に出して読むと、改めて本当に精巧に作られた作り物のように現実感がない。街並みや人物造型はリアルなのにこの会話の非現実感からふわふわとした夢のようなイメージへとつながっていると気づいた。微妙に外すことは非常に困難だと思うのだけれど。
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コーヒーを飲んでるシーンが多かったような…。
短編集。しっかり理由が言えないけど、なんか好きだなぁ…
「タリーズで座っていよう」が好き。何をしても終わった後には、タリーズに戻ってひたすらコーヒー飲んでる男の物語。