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本当にいい本だった。何回も泣きました。
中学生・神山の部活や友情や恋の話なのだが、臨場感あふれると言うか、おばさんの私でも感情移入できてしまって、一緒にいろいろな思いを感じさせてもらった。
その中の一つ、握手の力ってすごいなと思った。
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おっさんの少年心が”甘酸っぱい!”小説です!
...ちょっとネタバレ?
中学生最後の夏、
全力で取っ組み合った部活に水を差す
対話なき力ずくの”大人たち”への抵抗。
ラジオから聞こえてきたビートルズでの
唐突な脱皮。
まだ知らぬ性への、はち切れそうな
幼い「少年の」好奇心。
恋。
そして”護る”心の芽生えが導いたのか、
気づか無かった衝立がバタバタと倒れて行く様な
視野の広がり。
自分の変化からの、ずっとあった葛藤との和解。
こんなドラマチックでも、爽やかでも無かったけど、
14歳の自分ー!!
思い出しちゃったな、いろいろ。
【ナツヨム】田口さんのキャッチ
”もし、14歳の自分に声を掛ける事ができたら、
あなたなら、どんな言葉をかけますか?”
14歳男子、の内部的ないろいろがバレバレで、
なんともはや、なので、男子限定(笑)で。
...作中の多恵ちゃんに、やられちゃいます。
14歳の部分が、ね(笑)。
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テレビで解説の人が中学生に戻れるとかなんとか言って絶賛してたので読んでみた。
都合のいい展開だけど許せる。
やっぱり訳ありなヒロインが醍醐味だと思う。
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確かに中学生のころはこんなバカだったと思う一方、十和田湖の一夏はあまりに劇的、こんな中学時代ではなかった。もっと情けない気持ちで十和田湖から帰ると思った。事故から状況が180度変わり、先が見えなく辛いだけのはずの斉藤多恵が、明るくなれたのはよかった。
楽しめたけれど、自分にはちょっと爽やか過ぎたか。
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現実味に欠ける設定により、うまく入り込めない部分もあった。
でも現実逃避が小説の醍醐味か。
じゃあいいのか。笑
甘酸っぱい気持ちになりたい時に。
ちなみに、角田さんの解説のおかげで物語が輝いてみえた。
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若者が成長する姿を描いた小説が好きなんだと言うてたら「これ読んでみ」と薦められた小説だが、これはまさに少年の成長を描いた小説の基本形とでもいうべき王道を走っていて気持ちよい。
読んでいる間はすっかり主人公の神山君になりきってしまい、大人への不信に怒り、反抗的ダンスパーティに興奮し、童貞卒業企画にニヤニヤし、野球部員との友情に熱くなり、何よりも淡いけど一直線な恋に心ときめいた。
そして読み終わったとき、主人公よりも、彼らが反抗したり不信感をもったりした父親や先生やその他の大人たちの気持ちを斟酌している自分をみつける。普通なら「若かったあの頃は良かったなぁ」と思うはずなんだけど、そうじゃないのがこの小説のキモ。
若者が大嫌いな大人の事情を理解してしまった我々(と括ると不遜か?)に送られるエールを感じ、これおっさんをターゲットに書いたんじゃないか?と思える、世代を超えた青春小説の傑作なのである。
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なぜか、読んでいるこちらが恥ずかしくなるような、甘酸っぱい青春のひと夏の物語。とても爽やかでどんどんと読み進めました。
改めて、自分自身の中学生の頃を振り返ってみても、複雑で難しい年頃であったと懐かしくなるし、なんとも言えないわびしさのようなものがこみあげてくる。
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勢いがいいです。場面によっては、この描写、こんなに長く必要か?と思うところもあるのですが、作者がのびのび書いている感じで気持ちがよいです。主人公の少年と作者が重なります。
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高校生の時に一度読んだ本。なぜかずっと記憶に残っていた本で、特別な本なのだと思う。また、10年後に読もう。
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雨鱒の川が好きだったので、他の川上健一の作品も読んでみたいと思い本書を手に取りました。
ビートルズの曲に出会って勇気づけられた主人公はまるで生まれ変わったかのように強い人間になる。さらに、友人でありのちに恋の相手ともなる女子の心を開き、暗く重い過去から解放してあげることに成功する。
人の力や、若さのエネルギーを感じられる作品でした。ユーモラスな部分もありつつ、切なさや恋のじれったさを感じる場面もあり読んでいて飽きなかったです。青春っていいなぁ。
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青春小説の王道!
若い人が読めばもちろん感動するでしょうし、年配者が読んでも昔を思い出して心を揺さぶられるでしょう。
あるいは自身に思い当たることがあって、恥ずかしくて「キャッ!」と叫ぶ人がいるかもしれません。
それにしても若いということはうらやましいですなあ(ああ、年寄りのようなことを書いてしまった……)。
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若いころには尾崎豊を聞いてみたり僕らの七日間戦争を読んでみたり、まぁそんなに大人は分かってくれない!みたいな気持ちがあったわけじゃないけど、そういう空気感は共有していた、みたいなところはあった。それが今や大人になって、はっきり言ってしまえばあの頃のことはあんまり覚えてないなぁ、と。もう何十年も経ってしまって。そして今、子どもとどんなふうに向き合っているのか、などと考える。昔みたいにすぐ殴るとか、頭ごなしに命令するような親や先生は減ったような気もするけど、だからといっても子どもと向かい合うってどんな時代にも難しいよな。などという気持ちを思い出させてくれる。しかしこんなにも素直に自分の気持ちを打ち明けられるって素晴らしい。うちの子どもらも今はまだ素直だけど、そのまま育ってほしいよなー。
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内容紹介
初恋と友情…少年と少女の永遠のひと夏。中学2年生の時に初めて聞いたビートルズで、さえない僕の人生は変わった。冒険の小旅行、憧れの少女との交流。ひと夏の思い出が蘇る。第17回坪田譲治賞受賞の清冽な青春小説。(解説・角田光代)
青春小説として非常に評判が高い作品でしたが、なかなか見当たらなかったので読んでいませんでした。爽やか且つ青臭く、友情喧嘩反抗恋愛と揃っていて隅から隅まで青春まっしぐらです。僕にはこんな時代は無かったと断言できますが、読んでいると彼等の仲間だったんではないかと妄想する位のめり込んで読みました。
ヒロインの存在が秀逸でこの話の6割がそれ、4割が友情で出来ています。昭和ですね昭和。
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野球、ビートルズ、十和田湖。
完璧な青春小説。
出来過ぎと感じるところはあるものの、素直に感動し、息子にもこういう葛藤と闘いと脱皮とを経験してほしいと心から願う。
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夏に読むのにぴったり
これだけ意志をしっかり持った中学生は少し現実離れしてると思うけどフィクションとしてなら十分満足できる。
ただし無駄に長いシーンがいくつかあって、そこをカットすればより読みやすくて良い作品になったと思う。