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懐かしい、という、それだけでとりあえず☆五つを。このところ「オリンパス ペン」という名の新製品に興味を示す輩多数。なんてことはない、同居人がテレビコマーシャルを見るたびに欲しそうな声を出すので、「そういえばこんな本持ってるよ!」と、思い出したのです。本だけでなく、往年のオリンパスカメラ、PEN EE-3、XA、OM-1、OM-2などの5台を、今も私は所有してます、現役です。私の父が、オリンパスカメラが好きでした。16歳の私がまるまる一夏、家を離れてホームステイする際、「これはお前にやる」と言われてもらったのが私の「最初の自分のカメラ」でした。忘れません「PEN EE-3」です、私の初めてのカメラ。ハーフだったから、長期滞在の間、ほんとに便利でした。結果、かなりいい「思い出の画像」が溜った、これは私の宝物。帰ってきた私に父は、大学生になるんだからこれも持ってけ、と、XA(あれはあれでとてもスタイリッシュだった)を私に押しつけた。カメラのメカニズムに興味を示す娘に、もったいぶらず無条件にカメラを渡してくれる父、とっても気前がいいなあ…と思っていたものですが。だが! つまり彼は、OMシリーズが欲しかったんですね。娘にやったから自分のを再び調達、というのは、まったく正当な言い訳ではなかったのか、と(おとーさーん、そーゆーことでしょー!)。けっきょく、OM-1、OM-2も、私の手元にあります。「このところはデジカメでお茶を濁していればスナップ写真はなんとでもなるからなあ」という父の感慨も、わからなくはありませんね。この「往年のオリンパスカメラ図鑑」楽しいです。そして、「ペン」と聞こえた時点で自動的に反応する人のことを見ていて、商品のコンセプトとデザインの見事さ、そうしてあの「スタイル」が漂わせる独特な風情に「やられる」人は今でもいるんだ、と感心しているところです。PENは、ほんとに愛すべき機械だと思います。今のところ、オリンパスは私のカメラ、ペンタックスやコンタックスは家人のカメラ(ライカは憧れ)ということで、互いに手も口も出しません。すみません、やはりPENシリーズが可愛いんです。その感じをじゅうぶんに受け継いだデジカメが出たのです。家人もそのうち、ビッ◯カメラなどに行ったら、たまらず「最新ペン」をぶら下げて帰ってくるかもしれません。そのときは新旧のペンを並べてあれこれ眺めてみましょう。私はEE-3に久しぶりにフィルムを入れて、「夏」を撮りまくってみようかな。
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オリンパスのフィルムカメラ図鑑。
名器と誉れの高い、OMシリーズ、XAシリーズ、PENシリーズを特集したもの。
総合カタログとしても有用で、ほぼ全てのオリンパスフィルムカメラを網羅。
文庫サイズだけど、非常に読み応えのある逸品。
オールドカメラに興味を持って以来、やっぱり引っ掛かるのがオリンパス。
PEN系のコンパクトも、OM系の一眼も、どれもかなりデザインが良く、
使ってみてぇ!という欲の出る機種ばかり。
この本を読まなかったら、今さらPEN Fを購入する、などという暴挙には出な
かった(^^;)。というか、ここに載っているカメラが全部欲しくなる程。
キヤノンやニコンも凄いメーカーだとは思うのだけど、生産中止から数十年が
経過する製品にこれだけ惹きを感じるのは、やっぱり"オリンパス"という唯一
無二のブランドイメージがあるから。
いま大ピンチのオリンパスだけど、このブランドだけは絶対に残って欲しい。
もしオリンパスが無くなったら、かなりショックだと思うので・・・。
応援の意味を大きく含めて。
頑張れ!
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タイトル通り、まさに往年のオリンパス社のフィルムカメラを一同に紹介。
OMシリーズ、PENシリーズ、PEN Fシリーズ、コンパクトカメラの各機種、その他ズイコーレンズ全データ、PEN Fシリーズ用レンズデータ、開発秘話、当時のカタログなども紹介されており、興味深い。
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マニュアルカメラ編集部 編。枻出版。
PEN。PEN F。
OMシリーズ。
XA。
独創の設計思想とデザイン。
現在のオリンパスとの違いは思想のブレのなさ。
なぜあの緻密さがなくなってしまったのだろうか?
この文庫本のシリーズ、分解写真やモックアップなど質の高い資料と
的確な文章とで丁寧な編集がされている。
設計者の米谷氏のデザインが採用されるオリンパスのデザイナーって・・・