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マドカの携帯電話に届いたメッセージ。クリムゾンを名乗る不気味な人物からのメッセージ。そこには、マドカの死を予言するような恐怖の文章が記されていた。先日、幼馴染みにも同じ様なことが起こり、悲惨な目にあったばかりだというのに。
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表紙の感じがどことなく「真夜中の図書館」に似ているので、海外児童ホラーの翻訳本かなと思い購入した一冊。帯をよく見てみると、実はケータイ小説とのこと。ケータイ小説の出版元といえば野イチゴや魔法iらんどだが、ここはどのサイトだろう。それとなく探してみたが、発見できず。書籍自体が古い物なので、もう閉鎖してしまっているのかも。大人の私が読み進めていくと、大体30分強ぐらいで一冊読み終われそうな本だった。表紙は西洋の装いだが、中身は現代の日本を題材にしたホラー。世界各国の怖い話を集めたというあらすじだったので、びっくりしたが、今後の巻で別の国をテーマにした怖い話が展開されるのかも。一話一話がとても短く、気軽に読めるのはいいが、もう一声!もう一声!という話が多かった。
題材は面白かったのに、唐突に終わって、果たしてどうなった?という終わり方なのがやや残念。想像の余地はあるが、やっぱりオチにもう一声何かしらの動きが欲しかった。一番最初の話の「赤いあしあと」はこの題材だけで一冊まるまる書いても面白そうなのに……。