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読書録「歌枕殺人事件」3
著者 内田康夫
出版 角川文庫
p73より引用
“人間の記憶なんて、ごくいい加減なものだ
というのである。そんなことを言う割には、
警察の取り調べは、被疑者に何年も前の記憶
を無理やり思い出させたあげく、証拠として
提出したりする。”
目次から抜粋引用
“かるた会の夜
有耶無耶の関
本物の「末の松山」
教授とその弟子
名こそ流れて”
名門一家のはみ出し者でルポライターを主
人公とした、長編ミステリー小説。
代々高級官僚を輩出する名門・浅見家では、
例年かるた会が行われる。そのかるた会に、
今年は東京都のかるた女王が参加するのだが
…。
上記の引用は、警察の取り調べについての
一節。こういう問題が数多くあって、冤罪事
件もはっきりと実在することがわかって、い
よいよ取り調べが公開されるようになりそう
です。ただ、公開されるようになることで、
犯罪を犯した人間が、権利ばかりを訴えるよ
うにならないようにしてほしいものです。
2時間ドラマでもお馴染みの、名探偵浅見
光彦シリーズです。ベストセラーとして長年
売れ続ける作品であって、最後まで読みやす
い作品です。
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