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首相である武藤泰山と大学生である息子の翔とは、姿形はそのままで意識だけが入れ替わってしまう。この設定は、五十嵐貴久氏の「パパとムスメの7日間」や東野圭吾氏の「秘密」などでもある話だが、どうなるのだろうかというドキドキ感に、就任後1年ほどで辞任する首相、漢字の読めない首相、問題発言をする大臣、酩酊状態で記者会見する閣僚など現実の政治家の姿が思い浮かぶようなエピソードを交えた、ユーモアあふれる作品になっている。
総理とその息子が入れ替わりそれぞれの立場を演じながら親子の信頼感が芽生えると共に、総理である武藤泰山は本来政治家とはどうあるべきか、人として政治家として何をなすべきか、息子の青臭い考え方から初心を思い出す。
読んでいて思わず笑い出してしまったり、その熱血さについ心がジーンと来る場面もありでエンターテインメントの要素が満載だ。
「党の総裁である前に、私は日本の首相です。己の利益の前に、国民の利益を論ずるべきだと考えます。」と心底から話すそんな総理大臣が現実にいると信じたいものです。
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著者のこれまでの小説と、だいぶ趣がちがっていた。筒井康隆の小説のようなドタバタがあって、これはこれでおもしろかった。
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ある陰謀によって、人格を入れ替えられた「首相」と、その「バカ息子」。お互いが異なる立場に立ったことによって見えた景色、忘れていた景色。政治家は政治家の本懐を思い出し、若者は生き方を再確認する。いい話だった。
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軽く痛快なSF政治コメディー?です。今まで「空飛ぶタイヤ」と「下町ロケット」を読みましたが、これらのようにドキュメンタリーのような真実味やヒリヒリするような緊張感はありませんが、社会の問題点を指摘したストーリーはさすがという感じでしょうか?現実離れした話だからか、全体にかる~い雰囲気が漂っています。
今まで読んだ本もそうですが、登場人物のモデルが誰かが分かりやす過ぎるのは大丈夫なのでしょうか?
主人公は首相とそのぼんくら息子で、親子の心が入れ替わってしまいます。それは、アメリカ防衛相から盗まれた脳波の読み取り、書き込みに関する特殊技術によるもので、誰かがそれを盗み出し、テロ?を起こしたためとわかります。それの解決も1つの話ですが、入れ替わった親子がそれぞれの場で、今までの社会的しがらみから離れて、起こす言動が痛快です。
楽しく読める作品です。
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漢字の読めない首相。ミゾユー⇒『未曾有』。ハンザツ⇒『頻発』。ハヤリ労働者⇒『派遣労働者』もはや答弁にはなっていないし、何年か前が容易く思い起こせる一冊です。笑いながら本当に笑いごとじゃないんですよね、本当にあったことだから、、、。
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総理と息子に起こった非常事態。
最初はコメディと思いきや、途中から話はミステリアスな展開へ。
あり得なさそうで、やっぱりあり得なさそう。
あったら怖いな。
そんな作品です。
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初めはくだらない話なのかと思っていたら、読み進めると熱い男たちの話で後半は一気に読了。これぞエンタメ小説って感じ。20130620
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最後格好良すぎたーー!!
メモ__〆(._.)
「ここは予算委員会だろうが」
には激しく同意。
いかに相手の足元をすくって自分の立場を良くみせるか
ではなく
どうしたら日本は良くなるか
を考えてほしい。
政党の目標であるとか実績で勝負する組織であってほしい。
揚げ足取りとかほんと情けないと思わないのかしら。
企業もしかりで、
出世がうまい人ほど・・・。
口ではなんとでも言えるけど、
飲み会だったり、自分がピンチのときに本音が丸見え。
ちっちゃいわー、って思うし、コイツの下で働いてんのかと思うとガックリ。
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池井戸氏ってこういうコミカルな感じでも書くんだ。と前半はただの面白小説だと割り切って読み進んだ。そのベースが最後まで残るが、途中からは池井戸氏の持つこの国の政治に対する批判や皮肉が色をなして見えてくる。「空飛ぶタイヤ」のように迫り来るものはないけれど、池井戸氏の小説の芯をなすものはある。
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後半で池井戸さんらしい世界観は垣間見えるものの、構えて読むと物足りなさを感じる一冊。
今までとは少し違うスタンス、何となく肩の力を脱いて読む分にはお勧め。
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『嘘で固めた政治の世界のどこに、この人たちが求める真実があるのか。よりどころがあるか。そんな国政で果たして本物の未来を切り拓くことができるのか。』
総理大臣の泰山と息子の翔が入れ替わる。終末医療の現場を目にした泰山は思案する。
私は嘘の是非よりも対応力を高めたい。
民王と民生。何もないな〜♪誰もいないな〜♪(*イージューライダー/奥田民生)これは誰もいなくなる。。。
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人の幸せのために何ができるか。
世の中のために、今の自分はどうすべきなのか。
人間としての己のあり方について
考えさせられた。
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硬派な社会派作家のイメージが強い著者だが、本作は政治家を揶揄したエンターテインメント。ややありきたりな設定は拍子抜けだが、漢字が読めない場面から加速度的に愉快なお話になる。理想的すぎるきらいはあるが、小気味よい清涼感と明日への希望も与えてくれる。
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フィクションの政治家だけれど、どこかリアルな感じを否定できないところにどっぷりハマる。
今、必要なのはこんなあべこべ総理なのかもしれない。漢字が読めなくても、目先の支持率と金本位で動かない、熱い政治家が現れないものか。それこそが、若者の政治離れの打開策になるのではと感じさせる一冊でした。
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今までの池井戸さんのスタイルとは、一味違う新しい切り口で書かれた作品。個人的には、非現実的な話が多くて、池井戸さんの本として期待すると少しがっかりするかも!個人的には俺たちバブル入行組が池井戸スタイルの典型であって、私はオススメ