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最近、本を読むスピードが落ちてるけど、あまり読みたい本も無くて丁度良いって感じだったのだけど、それでも読む本切らしてしまって、新刊の中で面白そうかなと思ったこの本を買って帰る。
お話の前半、麻生政権をダシにしたお決まりの政治への揶揄や、脳波がジャックされ父子が入れ替るという荒唐無稽な設定に、ありきたりな描写が重なり、ちょっと、どうかなぁっていう感じ。
我慢して読み進めた後半、漸く作者の意図が見え始め、ドタバタとした雰囲気は続くものの、若者の持つ素直な青春の志を称えながら、この国の政治や国民やマスコミに対する思いの丈も語られて、多少青臭いという感じもするけれど、まあまあ適当なところで前半の減点を帳消しにした感じ。
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「民王」
夢かうつつか、新手のテロか?
「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ! 」とは、人間的にTOO BADな政治家、大臣、マスコミ、大学生にこそ相応しい褒め言葉だろう。
ある日、総理と息子が入れ替わってしまう。何故入れ替わってしまったのか。その謎を追うには、どうも親子の関係は相応しいと思えない。
なぜなら、総理は、昔本気で日本を変えようとしていたらしいが、今ではすっかり女たらし。一方、息子は息子で、だらしの無いぐーたら。そんな彼等がお互いを好きであるはずもなく、全くどうしたものだろうか、と思えるから。
入れ替わったことで、互いに何を考えていたのかをようやく理解する2人。父は息子の意外な決意を知り、息子は父の仕事の難しさを知る。まさに、親子の物語だ。しかし、それより印象的なのは、ダメな政治家とダメな息子をコミカルに描くことで、現代を皮肉る池井戸氏の作風です。企業を中心とした作品が多いように感じていた中、登場したのはコメディタッチで題材は現世。となれば、読むしかない。それくらい気になりました。
そして読んでみると、ダメな人間達を皮肉っている、これから感じるのは「あぁ、これが人間なんだな」と。正直、互いを理解し、関係が改善され、ひとりは昔の気持ちを取り戻したり、ひとりは自分であることの貴重さをようやく理解したりするのは、体の入れ替わりという設定からすれば、十分考えられるもの。しかも、彼らには共感する部分が少ないだけに、ともすれば退屈に終わりがち。
しかし、そうならないのはなんと言っても、皮肉が効いているから。誰もがあの人をモデルにしているなと分かる登場人物を、情けなさ無くコミカルに、しかしながら的を得ている表現で描き切られたら、もうあぁ人間なんだなと、こんなもんだなと笑うしかない。
時期的にタイムリーであったことも可笑しさをより一層増加させます。タイムリーな時期に書くのは、いち国民として池井戸氏は、何か思う所があったかも知れない。それを政治家や学生、マスコミの皮肉られた部分は、気づいているだろうか。
いや、そんなことは無い。だからこそ彼らはいつの時代も皮肉くられ続けている。あぁ、これが人間なんだな。
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アメリカで開発された新兵器で総理大臣とその息子が入れ替わるというお話。馬鹿息子だからこその核心を突いた政治へのコメントが小気味良い。
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この人はこんなにつまらん本を書く人だったのか?
人が入れ替わっちゃうっのって、僕が子供の頃の映画「転校生」と何か違うのか?(ちなみに原作本は、山中恒「おれがあいつであいつがおれで」です)
あっちの方がよっぽど面白いわ。
ということで投げ出しました。
最近こらえ性がない。
けど皆さんのレビューを見ると、これは異質な部類みたいですね。
最後まで読めなくてすみません。
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面白かった。これまでの池井戸さんとは作風が違うように感じたけど、読んでよかった。
時代に寄り添った場面が多々あり、吹き出してしまうことも多い中、最後には真剣に世の中のことを考え、政治に関心を持てる展開に感心しました。
綺麗事かもしれないけど、大事なことってそういうことなんだと思います。
若い人や選挙の時に投票に行かない人には是非、参院選前に読んで欲しい。
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文庫化されたため読了。今までの池井戸作品にくらべると全体的に話が軽いタッチなので読みやすい。
なぜ漢字も読めない人が総理になってるのか?という疑問から執筆されたというだけに政治に対する見解が秀逸。政治キライの人でも馴染めるとおもう。
立場の異なる者の気持ちや考えを理解してはじめて人を思いやることができる、そんな気持ちにさせられる本。
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就任したての総理大臣とその大学生の息子の頭の中身が入れ替わってしまって…という、楽しく読めてしまう入れ替わりもの。
麻生元総理がモデルとのことでなんか気になって実際どうだったのか、とか調べてしまったw
もうちょい硬派な内容を期待してたけど終始入れ替わりのドタバタに内容を割かれていたのが残念。
しかし、中身が息子の総理大臣が官房長官のスキャンダルでマスコミに問いつめられた場面での「人の私生活を暴いて女とああした、こうした、と書き立てることが意味があるのか!お前らマスコミがバカだから国民も勘違いしてバカになるんだ!」のくだりはすっとした。ほんとそのとおりだよな。
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人が入れ替わるという使い古された設定だが、それを承知でうまく物語が出来ているし、この作者お得意のスカっとするラストは面白い。
が、元に戻り方はもうひとひねり欲しい。
CIAまで出しておいて、あまりにもあっけない!
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総理大臣とその息子大学生の中身が入れ替わるコメディタッチの政治の 話。 正論がいっぱい詰まっていて、 うなずくこと多し。コメディにすることによって、とても読みやすく心に入ってくる。今の政治家の方々は、この小説を読んでどんな感想を持つのだろうか。
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この人こんなSFも書くんだ、、、と少々驚きと違和感を持って読み進んで行きましたが、途中からようやく「なるほど、表現したかったのはこういうことか」と分かる流れでした。半沢シリーズとはまた違った雰囲気で、少々おやじ趣向の小説ですがなかなか良いと思いました。
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今まで読んだ池井戸さんのものに比べると、物足りなさが残るなぁ〜。人の描写、話のテンポ感はいいんだけど、軽い。その全体的な軽さが物足りなく感じたのか?私の期待しすぎだったのか?
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池井戸潤の作品にしては、親子が意識を交換しお互いの肉体に移るという安っぽいドラマ(本人も文中で書いているが)の設定。
お互いが乗り移るあたりは何となく興ざめする感もあったが、読み進めていく内に次第に引き込まれ、今の政治のあり方、マスコミ批判そして、本質的なことをすべきと説く意図がわかり、最後は納得感のあるまとまりになっている。
新しい、書きぶり、とても面白かった。
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総理の父とドラ息子の中身が入れ替わっちゃう痛快政治エンタメ。
漢字が読めない首相、酩酊状態で記者会見に挑む大臣…どこかで聞いたエピソードを反映して、面白可笑しく書かれたコメディ。こんな作品も書けるのか、と新たな一面を見た。
池井戸潤の描くキャラクターは本当に生き生きしていて好き!女好きの総理の父に、学校をサボって遊びまくる息子…なのに憎めない!
ストーリーはきちんと伏線が張ってあるし、相変わらず仕事が丁寧で美しい。
読みやすく面白いし笑えた!
ただ、「踏襲」が読めない息子が、会話の中で普通に「オヤジにしては殊勝なこといってんじゃん」って言ってるのには違和感だけど。
でも、細かいことを気にしないで、さっくり読む本ですね(笑)
☆あらすじ☆
夢かうつつか、新手のテロか? 総理と息子の非常 事態が発生--。
「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わな いのか。目をさましやがれ! 」漢字の読めない政 治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコ ミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐ る痛快劇の幕が切って落とされた。 総理の父とドラ息子が見つけた真実のカケラと は!? 謎が謎をよぶ、痛快政治エンタメ!
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誰が読んでも何を題材にしているかわかってしまうくらいの題材や人物設定を、非現実的な設定のコメディに仕上げた作品。痛快!
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会社じゃなくて、政治家の話だったか~!と思って、読みだしたのもつかの間・・・あまりの「えええ~~っ!?」な展開に、一気読みw さすが、池井戸さん!面白かったです~~!!!