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紙の本
等身大の自分であることの苦しみと喜び
2004/04/04 01:42
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:大宮誠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、「ゲイ」をテーマにしている。作品の中で主人公たちは、決して特別といった存在ではない。ごく平均的な青年で、周囲の人と同じように仕事をして生活をし、そして恋愛をしている。ただ一つ違うのは、恋の相手が同姓だという事だ。ここで描かれている世界は、アメリカの社会でありその価値観は言葉や、何気ないしぐさに現れている。そしてこの社会は、同姓愛者にとって決して優しくはない。この社会の中で登場人物は、ありふれた恋人同士の些細なすれ違いやケンカ、またゲイであるということから起こる、周囲からの差別やカミングアウトといった問題を抱えながら解決し、時には割り切れないものを残しながら、その人生を歩んでいく。
差別されている人は、不幸だろうか? 主人公たちは自分の中にある、一番大切な価値観を曲げずに生きている。曲げずにいるからこそ、悩み苦しむこともある。作中で主人公は、自分は幸せだと答える。自分の人生のつらいこと、苦しいことを全部含めた上で、それでも幸せだと答える人は不幸だろうか?
この作品は、幸せになることができないと思っている人に読んでもらいたい。幸せは人の数だけある、ということが非常に優しいかたちでもって表現されている。
電子書籍
セツナイ……
2022/05/15 11:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作品名のベタさと(ニューヨークはすき)、表紙の絵柄から個人的には選ばない雰囲気。
ところが読むと味があって深く、第一印象とは全く違っていました。
初期のケインは、さいってー!
メルより年上なのに幼く、過去に嫉妬しては怒鳴り、1度は殴った。
全てを取りこぼさず手に入れるのは、誰であれ(どんな志向や容姿でも)無理だ。
天然の無礼者とはよく言ったもので、ケインは気付かないままに傲慢だった。
持たざるメルが、いついかなるときもケインを包み込む。
メルの無償の寛大さに許されながら、本質的なキャラはそのままに、ケイン自身もまた相手を包み込めるような、いい男に成長していく物語。
友との永遠の別れが切なくも重い。
紙の本
1巻
2018/05/04 23:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
評判が良かったので、気になって読んでみました。
評判通り、名作でしたね。これを単なるBLのカテゴリーに入れて欲しくないです。
リアルなマイノリティの恋愛物でした。
そして、リアルなアメリカも描かれていました。