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登場人物多すぎ!
・・・って読み始めてまず思ったこの作品の感想だが、
読み進めていくと複雑に絡み合うこの登場人物たちが面白い。
出世欲に駆られた主人公、その腰巾着の画家、実弾(現金)を受け取って一票を投じる芸術家etc・・・
どいつもこいつもクズばっか。
画家なら絵描いてろよ!って言いたくなる。
バイオレンスばかりだけでなく、自分が知らないような美術界の裏事情も作品にできる黒川氏に改めて敬服。
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日本最大の総合美術展「邦展」(もちろん、モデルは日展)と日本芸術院会員選挙をめぐる収賄、不正審査などを描いて、日展の暗部を世に知らしめた小説。連載は 2003年、単行本は 2004年、そして日展に出品する人ならば誰もが知るこの慣行を、鬼の首でも取ったように朝日新聞が「スクープ」するのが 2013年。小説には、暗部を描く力はあっても、世の中を変えるにはジャーナリズムの力が必要ということか。もっとも、疫病神シリーズなどと比べると筆の勢いも今一で、小説としてだけ読むと、たいして面白い作品でもない。
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日展での不正がスクープされたのが2013年。本書はそれ以前の作だが、以前から常識だったものだそうなので、そういうことなのだろう。
芸術院会員選挙への老画家たちの選挙戦と、その周辺の画家や画廊、政治家の混迷。
登場人物が無駄に多い割に役割がそう重要な訳でもないので、面白くない訳ではないが半端な印象。
室生個人の人生にするか、全員を重厚に描くかして欲しかったかな。
同主題で別の小説やノンフィクションなどないだろうか?
https://www.j-cast.com/2013/10/30187698.html?p=all
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古本屋で手に取る。
京都を舞台に日本芸術院の会員選挙を巡る話。
室生晃人は鹿児島から身一つで京都に出て、必死に絵を書き成り上がってきた。
今回二度目の挑戦となる芸術院会員選挙。画廊の会長を参謀につけ、金まみれの選挙戦が始まる。
弟子の大村、大村の愛人、対抗馬などキャラが濃い人がたくさん出てきてページが進む。