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紙の本
金融が実業を動かすおかしな時代
2009/05/26 23:48
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の金融危機を著者は原子炉の炉心が融解する様に喩えて「ウォール街のメルトダウン(炉心溶融)」と呼んでいる。その金融危機を分析した本である。序章・第一章では「アメリカ金融帝国」の興亡、第二章では市場原理主義、第四章では世界同時不況を分析している。
最後の第五章では日本が「金融危機の結果生じた世界同時不況」にどう対応すべきか示そうとしている。著書「政権交代」などでの提言とほぼ同じである(穿った見方をすれば著者の政策提言をうまく金融危機と絡めた本とも言える)。地方分権とセットで地方経済の活性化をはかり、内需を拡大する。一次産業をてこ入れし、食糧自給率の向上を図る。質の高い農産物は輸出も念頭におくというもの。
「はじめに」でも書かれているように、今回の世界不況を大きな好機、転換点と捉え、真の改革が行なえるかが日本に問われていると思う。アメリカ一極集中時代が終焉し、BRICsなど新興国の存在感が高まり、多極化時代を迎えている。グローバル化が進む中、日本一国でできることは限られている。日本の良いところをアピールしながら、世界に貢献し、世界と協調しながらグローバル市場の恩恵を受けていく。そういう新たな時代に適応できる社会を構築し直して行く時期に来ている。
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