「オカマ」と呼ばれ続けた少年の日記です!少年アヤさんの自伝でもあります!
2020/07/10 10:58
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、エッセイストとして活躍されている少年アヤ氏の作品です。同氏は、ブログ「尼のような子」が注目を浴び、男女問わず絶大な人気を得た方です。著書に、同ブログを元にしたエッセイ集『尼のような子』や『果てしのない世界め』などがあります。同書は、「オカマ」と呼ばれ続けた少年が、世界の欲望と不幸を一身に背負い自分自身だけを見つめた愛と焦燥の365日を綴った作品となっています。ぜひとも、一度、読んでみてください。
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ずっしりした本。まさに日記帳。
アヤちゃんやっぱ面白い。
面白いけど。けど…ってなってしまうところでなんか違うのかなとも思う。
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どろりとしたものとふんわりしたものグラデーションが幾重にも重なって少年アヤちゃんというものが見えるようなやっぱりわからないような感じで、読んだ人がこの人はすごいとかいい書き手になるだろうというのはそう言われるよなって思う。だけども、これほどのものをこうやって吐き出さなければならないものを抱えているならば出すだろうし出さないのであれば孤独な誰かに殴ってほしいとこの人は思うのだろうか。
読んだら少年アヤちゃんと言う人がわかるとは言えないけどこの人は向き合う人や関わった人の闇を見てしまう、見いだしてしまう光の部分があり反転してその闇に覆われているような、どこまでも優しい≒冷たい人になれるのかもしれない。
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どうして私は、王子様になれないのだろう? 世界の欲望と不幸を一身に背負い、〈おかま〉として生きる少年アヤが、自分を見つめた365日。熱狂的人気を得た日記連載が、待望の書籍化。
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所謂、毒親のもとに育ち、自尊心や自我が育たず、いつの間にか歪んでしまった家族たちとの関係と、自分自身に対する想い。
辛い現実から逃げるためか、それとも退治するためか、自虐的に過ごす日々。
そんな、悲しければ悲しいほどに、内心、強く生きたいと思えるようなひと時。
そんな、絶望の中で見つけた些細な光の強さ。
わたし自身が同じような経験をしてきたこともあり、どちらかといえば共感に近い気持ちで読みました。
彼自身のツイッターなどを見ればわかるのですが、最終的に親からかけられた強力な呪いを克服しています。
文体は淡々と、しかし鮮明に、どこか儚げで、美しく世界を映し出していてとても読みやすいです。
完全なる日記、エッセイではありますが、絵本などを書いたところを見てみたいなと思うくらい。
両親のいいなりになってきた人間の、琴線に触れる本でした。
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大した覚悟もなしに読んだせいで読後の脱力感がすさまじい。魂をもってかれそうになる。文章がどんどん浄化されて具体的な地名や出来事がなくなって最後にはまるで聖書みたいになっていた。なんだこれは。
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201407/待望の書籍化。web連載で読んでた時の衝撃ったらなかったけど、今回ページをたぐって読んでも、なお心うたれる…。アヤちゃんというスゴい表現者に出会えたことの喜び、そこから派生する自身と向き合うことへの悲しみ。
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今度こそ、すごいもの読んでしまったと思った。
日記でここまで小説のように引き込む表現できるのすごい。
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最初はアヤちゃんのコンプレックスの強さプラスアイドルへの愛が強すぎてニマニマしながら読んでたけど、段々思いが強くなり過ぎて、最終的には小説家になった方がいいのではと言う位抽象的な鬱状態んを書いた日記になってて正直ちょっと気が重くなった。
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最初はリアルな自虐を交えた鋭い日記という感じで、笑ったり泣いたりしていたのだけど、途中からどんどん、ふわふわと現実感のない言葉が並んで具体的なイメージが沸かなくなる。そういうときの言葉こそ、翻訳されてない一番確かな精神世界のような感じがした。
少年アヤさんはきっと詩人の生まれ変わりなんだ、と思っちゃうほど言葉が鋭利で美しい。すき。
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霊感といっしょで、見えない人にはなんてことないものが、見えてしまう人にはどうにも生きずらいのでしょう。見えない人にもわかるように、美麗なアイテム(うんことかちんこも含む)と適格な表現で言語化する、これほど、神に愛された才能をもっているのだよ。アヤちゃんという人は!
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全体に漂う孤独感…飲み込まれそうでなかなか読み進められなかった。
わかる、わかるよ、暗闇にいる自分が輝く偶像に引きつけられる焦がれる想い。
季節の移り変わりに沿うようにあやちゃんの病状wの変遷がこれまた痛々しい。そして最後はいっそすがすがしいです。
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文章の書き方が日記風なんですが、その書き方が本当に奔放で、惹きつけられます。
アブノーマルな作者の心の動きや悩み、欲求がストレートに入ってきて、むしろ心地がいい感じがします。
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著者である少年アヤ氏のエッセイ本。前半は少し重めだが、クスッと笑える話もあったので心穏やかに読み進める事が出来た。しかし、最後の方の家族の話は私自身の現在の精神状態では読むのがきつかった。自分の現状と若干、重なる部分があるせいだろう。前作から感じていたのだが著者は他人には厳しく、自分にかなり甘いような印象を受ける。そういった部分というのが文章の端々に出ているような気がしてならない。
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少年アヤちゃん2冊目。連載は後半ちょこっと読んでいた。
最初は前回の尼のような子と変わらなかったけど、だんだんaikoの歌詞のようだなあと思った。12月頃がピークかな。さらにだんだん抽象的になっていってちょっと中二臭が…
生きにくさみたいなものを感じているのだろうけど、それをなんとかできるのって、やはり少女ではないところとオタクだってところかなと思う。