紙の本
母も毒親
2022/11/24 20:46
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジェルミの母親のサンドラ
優しい母親だが、自分の弱さを息子に押し付ける行為の数々
罪悪感で縛って逃げられなくするという意味ではあの虐待義父とさほど変わらない。
こういう依存母を持ったジェルミはますます追い込まれる。
気の毒で見てられなくなってきた…
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一巻でトラウマで一年以上続きに手が出せなかったけど、最近重たい話が読みたくって再チャレンジ。笑 したら、二巻も更に凄いことになってる。
ジェルミが狂わされていく様が本当に壮絶としか言いようがない。グレッグの狂気に巻き込まれて…ポーの「黒猫」を引用したモノローグはたまらない。震えるほどにやりきれない。
残酷な神、って、一巻ではグレッグのことだと思ったけれど、二巻を読むと、イアンやサンドラの「無知の残酷さ」を凄く感じた。グレッグとジェルミの関係という事実に対する無知だけでなく、どこか理想的なものにこだわるがために生まれる、本質的な無知、っていうのかな…、残酷。
最後道が開けそうな展開になって、これまた三巻が楽しみですが(とにかく一刻も早くジェルミが救われてほしい)、でもまだ三巻だからなあ…苦笑
とにかく、やはり萩尾望都先生は天才です。
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読んだ日:2005/03/25
買った日:2005/03/25
買った所:文教堂書店 新城店
値 段:\610
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母が再婚した男から性的虐待を受ける主人公。そして、その義理の兄。結局は主人公だけでなく、兄を含めた二人の成長の物語だったように思う。が、考えさせられる。もーさまの作品はいつもそうだ。読んだ時にもそれなりに受け止めているんだけど、時間がたってふいに自分の中に流れ込んでくるように「意味」がわかる。
なので、これもきっと10年ぐらい(<おい)して、ある朝ふいに「あああ」って思うのだろう。
解説の中で「トーマの心臓」になぞらえてるものがあった。それも複数。でも私は「訪問者」を考えていた。雪の上をたどって神様が罰を与えにくる。そのモチーフが頭の中をぐるぐるしていた。
罪、罰、犠牲、人はどうして、そんなものを必要としてしまうのだろうか?
そして物語は、真のカタルシスもなく終る。そして、そのことこそが萩尾望都の言わんとするところを示しているのではないだろうか。つまり、痛みは消え失せることはないから、人はそれを抱えて生きていかなければならないと。
萩尾望都が読める今、生きててよかった。
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まともに読み進むには、気持ち悪さを抑えなくてはいけないような、救いのない話です。
グレッグの異常性が、どんどん明らかになっていきます。
完璧な人間のようで、実は周りの人を不幸にひきずりこむ人間。
ジェルミを生贄として、仮面をつけ、鞭をふるって倒錯的な暴力的、性的虐待を続けるグレッグ。
母親の幸せのために、どんなひどい行為を受けながらも、誰にも漏らすことなく耐え続けるジェルミ。
でも、意に染まぬ不条理な状況下でためこんだ心のストレスは、どんどん彼を追い詰めていきます。
すさまじい筆致に、生理的嫌悪感でいっぱいになりながら読みました。
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ん〜〜〜
義父の虐待はエスカレート
救いはあるのか・・・
くら〜いけど、読まずにはいられない
夢中になってしまう系