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『闇の喇叭』の事件後、単身大阪に移り住んだソラ。そんなある日、ソラは行方不明の自分の母に探偵業の仲介をしていた男性と引き合わされることになる。
シリーズ二作目の今作は伏線を張ることと、ソラ自身の母を探したいけど、具体的に何をしたらいいか分からない、というもどかしさを描いた巻となっている印象です。そのためどちらかというと地味目な展開です。
読んでいて結構手詰まり感があるので、ここからどうソラが動いていくのか、ということが気になります。
またこの本は北海道と日本が分断されたり、探偵行為の罰則化、政府の国民への監視などパラレルワールドの日本が舞台となっているのですが、その世界観とソラの母の行方不明事件が結び付いてるようにも匂わされているので、そこをどう結び付けていくのか、そしてあくまで17歳のソラがそんな大きな力の前に何ができるのか、というところにも期待していきたいです。
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数年前に失踪した母親の行方がつかめぬまま、17歳の空閑純は大阪で独り暮らしを始める。探偵行為の科で逮捕された父親との面会が許されない状況下、思いがけない人物に声を掛けられたことをきっかけに、純は探偵への道を歩きだす。木箱に入った元探偵の溺死体が発見され、純は「水の棺」の謎に挑戦する。
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設定に力が入りすぎて、ミステリ要素が少ないのが残念。手をつけてしまった以上はとりあえずシリーズ読み切ろうとは思う。
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17歳の空閑純は大阪で見習い探偵を始める。
と書いてしまうと、探偵の雛の物語のように思えてしまいますが、世界観が面白い。第二次世界大戦後、日本は北海道と本州に別れて争うことになる。そして、警察は絶対的な権力を持つために、探偵による捜査を違法とする。彼女の父親は探偵で、それがもとで警察に捕まり、同じ探偵の母親は行方不明。
この世界観を見て思い出したのが有川浩さんの図書館戦争でした。これも、権力による横暴により自由に本が読めないというもの。
日本って他の国に比べたら、自由かもしれないけど、慣れの問題で、絶対的に見たらやっぱり束縛が強くなっている気がしますね。子供の声は騒音だという声もある。それは子供の自由を奪う訳だし。声の大きな人が特をする世の中になっているのかな。
純が、必死に探偵としてまわりに認められようとする姿が応援したくなる。シリーズ第2段と気付かずに購入。
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20141102読了。
第一作よりはストーリーが分かり易かった。が、動機の伏線がなく、最後にならないとわからないのはちょっと。
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「探偵ソラ」シリーズ第二弾、『真夜中の探偵』を読了。
前作のあと、純は友人達のもとを去り、大阪で一人暮らしを始めていた。
そこで純は、探偵である父親に仕事の仲介をしていた人物やある組織のメンバーなど、複数の重要人物に出会う。
父親と同じ探偵になる決意をするが、昔の両親の仕事仲間には止められてしまう。この世界では探偵行為は禁止されているからだ。
しかし決意は固く、ある事件を解決する事で認めてもらおうと奮闘する。探偵名「ソラ」として。
さて、事件の話になるが、今回のトリックは比較的面白いものだった。簡単には思いつかない。しかしミステリとしては、まだ軌道に乗ったか乗らないかだと言える。本シリーズはストーリー性に重きをおいていて、謎解きの要素はまだまだ本格的ではない。実際、「探偵ソラ」シリーズは二つのアリスシリーズに比べるとストーリー性がかなり重視されていると思う。現実とは異なる世界の話なので、二作目ではまだその説明などが不足しており、ミステリ要素も足りなくなってしまうのも仕方が無いのであろう。
三作目からは、これまでより謎解きの要素が強くなると予想する。既にノベルスなどで読まれた方もいるだろうが、オレは文庫派なので二、三年後を楽しみに待ちたい。
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なんかワンピースの世界観を見ているよう。
そして「大長編」になりそうな物語の構成。おお、有栖川御大、ここにきて新境地の開拓とは。
ちょっと戸惑いはあるけれど、その心意気は素直に寿ぎたいな。もちろん内容は抜群の安定感。ややアクロバティックなトリックも、この世界観にはふさわしい。
火村や江上がこの謎に直面するという設定だったらどんなふうに振る舞うだろうと想像するのもまた楽し。
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前作、「闇の喇叭」のタイトルの意味は結局最後までよく分からなかったのだが、この「真夜中の探偵」に関しては、終盤でその含意が示され、ストンと腑に落ちた。
完全に"シリーズものの第2作"という頭で読むべきで、単品のミステリーとしては決して秀逸とは断言できず、また状況説明も不足しているように思う。
筆の運びに関しては、実績のある著者だけに確かで、途中で飽きて放り出すことなく読了することができる。
また、青春小説の側面も若干備えている。
シリーズ全体を鳥瞰した上での期待を込めて、星4つ。
ラストシーンは、ひょっとしたら「バイオハザード」が元ネタかな、とニヤッとしてしまった。
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再読4回目。
高校生探偵の第二弾。探偵ものとして読むよりは、主人公の成長記録として読んだ方が面白い。この先はどうなるのかな。まだまだ残る、たくさんの謎。
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数年前に失踪した母親の行方がつかめぬまま、17歳の空閑純(そらしずじゅん)は大阪で独り暮らしを始める。探偵行為の科(とが)で逮捕された父親との面会が許されない状況下、思いがけない人物に声を掛けられたことをきっかけに、純は探偵への道を歩きだす。木箱に入った元探偵の溺死体が発見され、純は「水の棺」の謎に挑戦する。
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あのお話(喇叭)の続編だったのですヽ(〃Д〃)ノ気付かずに読み始めたのですけど、分かっていたら買わなかった……かも?と思っていたのですけど、相変わらずのSFテイスト+本格(?)とゆー感じで事件が起きてから面白さも加速ヽ(*´∀`*)ノ.+゜♪.+どうやらまだまだ続くのですね( ´¬`)有栖川小説に飢えたらきっと読んでしまうのです
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空閑純シリーズ第二段。
著者にしては珍しく、ミステリとしてもちょっとモヤっとした感じが残る。明快でない。
単純に、本格ミステリとしての分量が少なく、人物像や舞台設定の確立に裂くページが多いからなのか。
続編以降、徹底的な謎解きに期待をする。
2+
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シリーズもの第2弾だったのか。
なかなか世界観がつかみにくかった。
そんな時に殺人のアリバイやら殺害方法は何だというが放り込まれても、読み手としては戸惑うばかり。
消化不良のまま終わってしまいました。
とりあえずまだ続きそうですね。
第1弾読もうか、どうしようか…。
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2015/11/03図書館から借りた。
これは、続きがあるのか?
皆さんのレビューを見て、第2段なのか。
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有栖川有栖の「ソラ」シリーズ第二弾。探偵が悪とされる世界で父親が逮捕され行方不明の母を探す17歳の空閑純。今回は「木箱に入った元探偵の溺死体」の謎を解くが・・・
シリーズキャラクターになりそうな人物もちらほらとでてきて、お母さんの現状もわかってきて段々と盛り上がってきました。ミステリとしては「水の棺」の謎だけなので「とにかく謎解きを」という人には不満かもしれませんが。
この先が非常に気になるところですが、次回作で完結するのかな?まだまだ続くのかな?