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じいさんが3日間かけて恐ろしくでかいカジキを取り、帰り際襲ってくるサメに魚を食われながら帰ってくる話。ただそれだけ。
なのに面白いってすごいと思う。様々な設定を考えないと小説書けないと思っていた価値観が消えた作品。
書き手の表現でどうにでも面白くかけるってすごいことだなあ。
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非常に単調で物語の起伏も激しくないのに心に残る話だった。名作とされているからそう思っているのかも知れないけど。短編の割に読むのに1週間もかかった。でも読み終わった後の気分は良かった。不思議。
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名作でありながら今まで読んでいなかったことを悔やむ。何度読んでも楽しめる単純明快なドラマで、老人の孤高奮闘が今にも眼前に繰り広げられるように想像できる。原作から加筆されたとあとがきまでしっかり読みたくなる作品は名作ならでは!
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死闘の末、カジキを括り付けてからあっけなく鮫にズタズタにされ、カジキの「残骸」しか連れ戻せなかった。しかし、老人は漁師としての評判や少年等かつて失ったものを取り戻すことができたのではないか。
また、大自然の中で目に見えない海中の生き物と戦い、生き抜くことすら厳しい世界で、カジキを持ち帰り、誇りを貫き通す姿から、生きる事について考えさせられた。
「だが、人間、負けるようにはできてねえ。ぶちのめされたって負けることはねえ」の一言が印象に残る。
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挑戦し勝利して、その後に待ち構える不条理・徒労。
先日のMGC。設楽選手のレースはサンチャゴによく似ている。サンチャゴと同じくらい強い自信と信念をもってレースに挑み、勝利をつかみかけた。そして、何も得ることはなかった。
サメも、設楽から勝利を奪っていった他のランナーも、ハイエナみたいなものだ。目の前に転がり落ちた宝物をかっさらっていく。しかしそれを悪とみなすことは出来ない。
サンチャゴは、うろたえなかった。手に入れたはずのものを自分よりもはるかに・あっけなく横取りされてしまったのに。強い憤りも、もう死んでしまいたいというほどの落胆を見せることもなかった。
そいつらを呪い殺してやりたい程の怨念にとりつかれてもおかしくはないと思う。もしくは、この悲劇に耐えきれず、咆哮の果てに自らの命を落とすということも。
身を削り、生命を消耗する程の経験であればこその顛末なのかもしれない。自分にはそんな経験はないし、これからも命ギリギリを犠牲にして何かに挑むこともないだろう。
でも、苦労して苦労して身を滅ぼしかけて、ようやく手に掴んだと思っていたものが、その手の中から風に飛ばされる砂のように消え去っていく事を考えれば考えるほど。なんて残酷な話なんだと思わずにはいられない。
少年は泣き続けた。周りの大人たちも落胆し心配している。
あっという間に読み切ってしまった本ではあるが、この話をどう消化するべきなのかと、読んだ時間以上に考え込んでいる。
今のところは「なんて悲惨な話なんだ」だ。
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世界観に引き込まれた。展開が気になってほぼ一気読み。老人の戦いは胸が熱くなった。孤独なときでも一人ではないんだと感じられた。負けてもいいと思うことはなかなかできない。また節目に読みたい小説になった。
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初めての海外文学。読みやすかった。
ようやく掴んだ勝利とその後の敗北。せつなかった。
この作品は訳者によってもだけど、読む人によっていろんな解釈ができると思う。老人や少年の詳細がほとんどなく、いくつくらいなのかとか、村の描写だとかもないか、想像を膨らまして読む楽しかっさがあった。悲劇だと言う人もしるだろうけど、私は希望をみいだす話だと思った。読んでよかった。
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ヘミングウェイの名作。
英語の講義で話の冒頭を読み、全体の話が気になっていたので読んでみました。
本書を読んで、老人が巨大なカジキやサメと奮闘する様子が文章を通じて伝わってきて、この世界に引き込まれているような感覚になりました。
老人がライオンの夢を度々みているところから、ライオンのような食物連鎖の頂点にたつ存在に対する老人の憧れを感じました。
最後はサメに獲物を横どりされてしまいましたが、老人の諦めない姿勢や不屈の精神に感動しました。
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不漁連続64日。翌朝小さな帆掛け船で一人沖での勝負に出た老人サンチャゴ。NYYジョーディマジオとアフリカ大陸で見た海岸のライオンを想いながら格闘の末、大物カジキを捕獲するも次々にサメに襲われる羽目に。照りつける青い海と月夜の映像が目に浮かび、老人を尊敬するマノリーン少年が愛しい。
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サンチャゴの強い精神と漁師としての誇りを強く感じられたが、それと同時に自然の摂理に背かない思慮の深さと少年に対して素直なところも感じられた。「生き方」の理想の一つを見た気分。
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やっと読みました!
名前はずっと前から知っていましたが、やっと読みました(笑)
これこそ、まさに「男のロマン」「ダンディズム」って感じでした。
読みやすくグイグイ入ってきて、映像がリアルに浮かんできました。
まさに映画にもってこいの本ですね。
古典とは思えない新鮮さがあります。
ぜひぜひ、読んでみてください。❗
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なんか思ったよりそんなになんもなかった
原文で読んだら多少いいんだろうけれど、どちらにせよ僕のタイプの本じゃないだろうから遠慮しておこう
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老人と魚の死闘を徹底した外面描写で表現し、自然の厳しさと、人間の強さが文章から伝わってきた。
マノーリンの優しさに気づくことができれば、敗退して帰ってきた爺さんも立ち直ることができるのではないかと思った。
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エンタメなら巨大カジキを持ち帰って祝宴でハッピーエンド。
だけど、ヘミングウェイはそうしなかった。
失われたカジキの代わりに、何を得たのか?
ヘミングウェイの提唱する氷山理論に従って、海面上に見える8分の1しか描写されていない。
だが、読者はそれを読み取ることができる。
ヘミングウェイがそれを知り尽くしているから。
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力強い人間描写に飲み込まれてしまった。それは、老人のカジキとの戦いでもあり、老人の声にならない言葉であり。強さばかりではなく、弱さも垣間見える、その場面にどっぷりと漬かってしまった。
この面白さは、病みつきになりそうだ。
また、いつか手に取ってみたい一冊だった。