紙の本
自由奔放な恋物語
2015/07/18 18:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
在原業平をモデルにした歌物語だ。「昔、男ありけり」の出だしはあまりに有名だ。100年後の源氏物語にも大きな影響を与えただろう。恋愛においては、出自や身分の差よりも、生命のつよさが何よりも大事だと教えてくれる一冊だ。
紙の本
雅な恋愛短編集
2023/11/10 20:33
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投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
平安時代の貴族が主人公の恋愛物語集。和歌で想いを伝え合う雅な世界の、様々な恋の形が記されています。
高校時代は古典は退屈なだけでしたが、大人になってから読みやすい訳で読むと、人間はそう変わらないものだな、と興味深く読めました。
第124段の「思ふこと言はでぞただにやみぬべきわれとひとしき人しなければ」、この歌が特に心に残りました。
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教科書で紹介されているところは、やっぱりイイですよ。
なんじゃコリャっていうのもあるし。
とりあえず、現代語訳だけ読んどけば教養にはなるんじゃなかろうかと思いました。
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在原業平の一代記。歌物語。125段から成り立つ。田舎者の男などが主人公として扱われることもあるなど、完全な一代記とはいえない。
基本的には『男』と『女』なので『業平とおぼしきもの』と書かれている第1段を飛ばして読んでしまったら誰なのかわかりかねます。
一代記ということからもわかるように書かれている歌は恋の歌が多いです。恋の歌と思えなくても、その背景にはしっかりと愛しき者が描かれていたりして深いです。
恋多きもの故に良き歌が読めり、という感じですね。
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何回読んでも内容を全く覚えることがないため、いつでも新鮮な気持ちで読み返しています…。私だけでしょうが。
お手付きの田舎女に対するあまりにもつれない仕打ちとか、最初は気取っていた女性の行儀の悪いところを見てすっと冷めてしまうところとか、何だか妙〜にリアルで、今も昔も人の心は変わらないんだなあ、としみじみと感動することができます。
海外留学にお供で持っていった思い出深い一冊です。
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かなわない恋をしたり、歳をとったり、友達と出会ったり別れたり。
そんな折節に詠んだ歌だったり。
ひとりの男の一生ぶんの。
おもしろいけど、読み終わったあとは何だかせつない。
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何故か、同時に購入したビギナーズクラシックよりこちらから着手。訳文がいいですね。成人から死ぬまでというのが昔男の人生の重みを感じてイイと思います。原文も源氏物語ほど解りにくくないような。ひじきを贈られても困りますが。最終段はちょっと泣けますね。どんなにイケメンでブイブイ言わせてても老いるし死ぬんだよなあ…。
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最初期の歌物語。
受験期にも思っていたけどやっぱり和歌って難しい。現代語訳と照らし合わせても2回目読んでようやくなんとなく分かるかなというところ。
面白いと思ったのは、昔はほいほい浮気し放題だったということ。夫が浮気をすれば妻も浮気する。互いの浮気性を非難して和歌の応酬をかける。今よりよっぽど壮絶なのではないかと感じた。
古典はいろんな話の原型になるエッセンスが多く詰まっているということを実感した。これからも定期的に日本の(学校の科目で言う)古典に触れていきたい。
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何度も読みたい。
酷すぎて笑ってしまうところもあり、いかにも風流なところももちろんあり、ふとした時に歌を思い出せたら良いなあと思います。
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秋の夜の千夜を一夜になずらへて
八千夜し寝ばや飽く時のあらむ
秋の夜の千夜を一夜になせりとも
ことば残りて鶏や鳴きなむ
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気軽な短編集って感じですよね。古典だけど。
角川ソフィア文庫は、現代語訳も全部あるし、読みやすいと思って気に入ってます。
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古今和歌集を読んだときに、伊勢物語と多数の歌が含まれていることを知り、元ネタのほうを読んでみた。古今の中でも、詞書がそのまま載せられているものも多かったが、段によっては、それほどストーリー性のないものもあり、個々の段というよりは、作品全体を通して業平の物語に仕立ててある。源氏物語への影響など、解説も丁寧。
(2015.3)
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補注、解説がていねい。現代語訳もあるので読みやすい。解説によると後の文学作品、絵などへの影響もあるので、読んでおきたい古典の一つだと思った。
2017/9/25~10/15
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在原業平をモデルにしたとされる歌物語。作者も成立年代も不詳だそうだが、源氏物語に影響を与えたとか。歌の機微に通じていることが必須とされた時代であり言葉に対する感覚の鋭さに感心することも多かった。千年以上前の文学が今の美意識にも通じている伝統に想いを馳せるきっかけになる。
解説がやや古いのが残念。
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『伊勢物語』(作者不明)が書かれたのは今から約一千年前の平安時代です。
『伊勢物語』の世界をもっと身近にかんじたいひとは、合わせて俵万智(たわらまち)の『恋する伊勢物語』(ちくま文庫)も読んでみましょう。
(Z会『ほんとうの「国語力」が身につく教科書』より紹介)