結構真面目に忍者漫画
2020/05/04 17:40
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投稿者:にーく - この投稿者のレビュー一覧を見る
忍者漫画なのに火を吹き水を操り…みたいな、所謂NARUTOみたいなことはありません。
主人公のムジナは、任務で死ぬことが当たり前のそれこそが誇りである忍者の世界で、生き残ることだけを考えているいい年なのに下忍の父ゴキブリの息子。
ムジナ自身も落ちこぼれのため、底辺の扱いを受ける。
そんなある日、父に任務が与えられる。囮として死ぬことは察したものの、家族を人質に取られ仕方なくこの任務を受ける。
何故ゴキブリは今まで生き残れたのか?
その秘術を息子のムジナに伝授する…。
元々ギャグ漫画の人なので王道ではないですが、中々に熱いです!
忍者社会を通しての組織で生きることの虚しさ、本当に大切なものとは何なのか、そういうことに気づかせてくれます。
忍者漫画としても結構リアリティもあり、クナイを持てる数に限界があったり、情に絆されない忠誠心の強いくノ一の育て方であったり、中々説得力もあります。
忍者漫画の中でも異色を放つこのムジナですが、一見の価値はあります!ゴキブリ直伝の秘術は必見ですよ!!
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ムジナが強くなっていくまでの過程がいいです。最後はけっこう感動します。
女子にはおススメできません。
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大好きなマンガ。連載も欠かさずよんでた。●
http://blog.livedoor.jp/subekaraku/archives/50169931.html
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これをギャグの部類にするのは少し間違いだと思う。少ない巻数でこれだけの濃い物語を描いた、相原コージさんを尊敬し直しました。面白いし最後に感動に持って来る演出がニクい。
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全9巻。
「愚かな・・意思ではなく、立場が人を動かすのか・・」
好きか嫌いかっていったら嫌いかも。でも凄い。
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ギャグ漫画家が描くシリアスというのは、なんと言うか抑圧されていたものをブチ撒けるように鬱で凄惨なものになる傾向にある気がする。幸せな人間に喜劇は書けないと聞いたことがあるが、そのとおりなのかもしれない。このムジナという作品もそうだ。下ネタとギャグ要素と漫画的実験を大いに取り込んでいるおかげで何とか挫けずに読みきることが出来たけれど、そのストーリーはつくづく救いもなく重苦しい。最終回の一コマを見たときにあったのは安堵感でも爽快感でもなく、ただこれからの行く末を想像して悲しくなるばかりだった。それでも好きな人と一緒に生きていければ幸せなのかなぁ。
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忍者オタクの私の中での忍者漫画と言えば、カムイ伝の次はこれでしょう。
相原さんまた忍者漫画描いてくんないかな。
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このマンガには,格好いい登場人物はいない。
みんな平凡で,薄汚くて,狡くて,臆病で,滑稽だ。
ただ生きることに精一杯なそんな人たちが,泣き出したくなるような恐怖に抗い,意志の力のみ頼って一瞬ヒーローとなる姿が描かれている作品で,読むと勇気がわいてくる。(本多)
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リアルな忍者漫画。
妖術やチャクラとか、非科学的要素があまり無いのがイイ。
無駄に下品なのはマイナス。
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たぶん、これを超える忍者モノは無いんじゃないかってくらい面白い。
忍者だけじゃなく、人間の、汚物を垂れ流してでも生き抜く本能も見事に描いてる。
だからこそ節々で吐き気がして、心にぽっかり穴が空く。
相原コージの代表作と言ってもいいと思うんだけどな。
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某所で評判を見て購入。とりあえず様子見で3巻まで読了。
ニンジャとウンチクとギャグとスプラッターがぐちゃぐちゃになっていてなんだかとんでもない読み味になっている実験的な忍者漫画。
大事な仲間が死ぬシーンや血みどろの殺し合いのシーンで唐突にギャグ描写やいらぬウンチクが入っているなど、笑えばいいのか泣けばいいのかすらわからないようなシーンが頻発するので最初は戸惑う。しかし単純な善悪で判断できないようなグレーなシーンが積み上げられていくことで結果的にはなんとも言えない奇妙に味のある漫画になっている。
こういった漫画の中では「キャラクターが何を考えて行動しているか」がしっかり考えられている部類で、特に主人公であるムジナは序盤でバックボーンが丁寧に語られるので「任務の成功や仲間の生存などどうでもいいからとにかく一人でクソにかじりついてでも生き抜くのだ!」というスタンスへの納得度が高い。端から見ればかなりダメな奴だが、読者はしっかり共感して読むことができる。そこが熱い。
もう少し続きが読みたい。続刊も買ってみようと思う。
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落ちこぼれ忍者の息子が主人公の忍者漫画
ストーリーはとってもシリアスなんだけどそこは相原コージなのでギャグ満載。描写がグロかったり生々しいけどどこか面白い。絵は古いが読ませる技術がすごい高いんだと思う。
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ヘタレ忍者の活躍を描いた忍法武芸帳の流れを汲む傑作。ふざけた内容かと見せかけて伏線は張ってあるので意外性にも納得がいく仕様。忍者特有のドライさが滑稽であるのは流石ギャグ漫画家だと思う。
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90年代の後半に東京のアパートで隣の部屋の小沢さんが、面白いからと勧めてくれたのだけど、すぐに読むのを辞めてしまった。それがずっと心に残っていて、古本を高値で買ってようやく読む。すると、当時の自分がなぜ読むのを辞めたのかよく分かった。字が多くて読むのが大変だ。しかし、今は小難しい小説も根性で読むほどの読書習慣が身についている。気合で読み進む。
変な癖があって、描かれている文字は全部読まないと気が済まない。適当に読めばいいと思うし、自分も漫画家の端くれとして読まなくていいことも描くし、作者の相原コージさんも細かい字まで全部読むことを求めてもいないはずだ。しかし読まないと気持ちが悪いので読む、読んでいるとさっぱり進まなくて根性がいる。
今回は絶対に読むと決めて高値で買ってもいるので、読むとなるほど確かに小沢さんが勧めてくれた気持ちも分かる。すごく面白い。