紙の本
思いもよらない展開でした
2023/03/10 23:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
異世界との隔たりがあり、なかなか会えないふたり。そして、様々な人との出会い。なんだか最後はあっけなく感じましたが、読み応えはありました。
カラスへの見方が、変わった自分がいます。
投稿元:
レビューを見る
天の門の彼方に消えた彼女を追って、彼の旅は続く。少年と少女の瑞々しい感性が少しずつ成熟に向かっていく。失うものも有るけれど、望んで手に入れることの歓びに優るものはない。
投稿元:
レビューを見る
とくべつな力を持つ、草十郎と糸世。出会っては離れ、また出会い・・・時代の流れ、世間の流れに翻弄されながら意思を保とうとするふたりが、けなげで愛しい。
カラスの鳥彦王と意思を通じ合わせながら進んでいく草十郎の「不器用さ」が全体にあって、スムーズに進まないんだけどなんとなくホッとする。
カラスとの軽妙なやり取り、糸世のぱりっとした物言いや存在感による軽やかさ・明るさと、草十郎の不器用さによる薄暗さが、うまくバランスを取っている印象。
投稿元:
レビューを見る
消えた糸世を探す草十。鳥彦王とのやりとりも面白く、最後はまさかのラストに泣いてしまった。草十の糸世を想う気持ちが純粋で切ない。
投稿元:
レビューを見る
登場人物の性格が単純な気も少ししたのですが、それ故の物語なのかなとも感じました。勾玉三部作には明確に対峙する相手がいましたが、本作品では、確かに法皇などいましたが、主に自分に打ち勝つという方が主題だったような気がします
投稿元:
レビューを見る
新しい勾玉シリーズと云うこと。そこここに懐かしい名前を見つけて、また平家物語などの軍記物好きには思わずにやーりとさせていただく場面が(^^)
この話がRDGに続くのね、と思いっきり納得しました。
投稿元:
レビューを見る
勾玉三部作からの流れをうけた4作目。だけど、独立したお話だから、これだけでも楽しめるお話。
平安末期の時代のファンタジー。
読み出すと止まらない。
寝不足覚悟でぜひ。
投稿元:
レビューを見る
子供の頃読んだ勾玉シリーズを懐かしく思い出した。
昔と変わらず、すらすら読みやすい。
勾玉シリーズは少女が冒険する話だったが、今回は少年が旅する話。
時代考証としては、間違ってる所もあるのだろうけれど、雰囲気は出ている。
フィクションたっぷりで、うんとライトな大河ドラマと言うか、正月の三時間ドラマ枠というか。
ただ、個人的にラストの設定は頂けない。
ありがちだけど、そりゃないよ、とがっくりしてしまった。
そこは好みかもしれないけれど。
投稿元:
レビューを見る
鳥たちが可愛かった。
頭にうぶ毛がはえていてもわかるでしょうに。
がなんだかツボだった。
鳥彦王の哲学も好きだった。
投稿元:
レビューを見る
前半は草十のダメダメさにちょっといらっとしたけど、だんだんと逞しくなっていってよかった。
が、やはり糸世の魅力はよくわからなかった。一番魅力的なキャラクターは間違いなく鳥彦王だなぁ…烏たちの話がもっと読みたかったかも
投稿元:
レビューを見る
荻原規子作品、初めて読みました。
草十郎の笛聞いて泣きたくなりました。
そして、なんといっても鳥彦ちゃん面白い。鳥も苦労してるなんて、存在感すごいです。
毎日カラスが気になって…ます。
この作品を紹介してくれたファンタジー好きのSさん、ありがとう。
投稿元:
レビューを見る
前半は設定がおもしろくて、続きが気になって仕方ありませんでしたが、後半はやや物足りなかったです。
糸世の舞と草十郎の笛で運命を変えようとしていたとき、糸世が神隠しにあってしまう…。そして、草十郎が糸世を助けるために奮闘する展開となっていますが、後半は草十郎と糸世の物語というよりかは、草十郎とそれを支える鳥彦王の物語だという印象でした。
草十郎が糸世のためにそこまでするのが不思議になるほど、二人の関係が書かれていません。
草十郎と鳥彦王の絆には感動しましたが、もう少し草十郎と糸世の場面があればよかったと思いました。
投稿元:
レビューを見る
下巻はほとんど草十郎と鳥彦王の旅の話です。
この話の組み方?流れは、勾玉三部作と同じだなあと思いました。
熊野が出てくるので、RDGがだいすきなのでうれしかったです!
あとがきでも、風神秘抄がRDGの姉妹作みたいなものと荻原先生がおっしゃられてて、どきどきします!
投稿元:
レビューを見る
少女の舞と少年の音が共振した時、天の門が開かれる
平安末期、源氏方の武士として平治の乱の参加していた草十郎は、慕った将を失い絶望する。ある日その魂鎮めに舞う糸世と出会い、少女の舞と少年の音が合わさった時、不思議な力が生じた。これをきっかけに、平穏を望んだ二人の世界は大きく動いていく。
全体的にテンポよく進んでいく。その理由は草十郎と糸世の会話の噛み合わなさや、草十郎の旅を助ける“彼”のこれまたどこかずれた話がとても楽しいからではないだろうか。
荻原先生の作品ではお馴染みというか、この年頃特有の少年の“死”に近い危うさが、読み進めるにつれ少しずつ変化していく様は、読者を確実に、けれど違和感なく物語の世界へ引き込んでいく。
また、勾玉三部作とRDGを読んだ人には、これは!と気づく要素が多々あるのでより楽しめる。
少しだけ出てきた源頼朝の新作が出たようなので、必読である。
投稿元:
レビューを見る
鳥彦王がいいです。論理的な考えを述べたうえで、でもやっぱり好きだからこう考えるってずばずばくるのが、真っ直ぐでうらやましく思いました。独りよがりだった草十郎が、少しずつ成長して、周りが見えてきて、ありがたさに気づいていくことが泣けてきます。幸せが、待っていなくとも、それでも自分の思いを曲げずに、成し遂げようとする。かけがえのないものの両立はできないんだなぁと悲しかったけれど、反面、それが糸世と同じくらい大事なもなんだよなぁと思いました。