紙の本
女性向けである
2023/10/26 10:15
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投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私にはわからなかったが、読みやすかった。
電子書籍
難しい
2020/12/27 23:31
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投稿者:あゆみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
芥川賞受賞作ということで手にとってみましたが、文学を読み慣れていない人には難しい作品だと思いました。関西弁の口語の部分も多いので、そこもまた読みにくかったです。読み手の力量が問われる作品だと思います。今の自分の読解力では作品を理解することができませんでしたが、また数年後に手にとってみたいと思います。
紙の本
どこかの学者が言ってた。
2020/12/06 12:46
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性は生涯において、男性よりも多くの選択肢を持っていると。それゆえに悩みも多いんじゃないかと、この小説を読んで思った。どうしてこんなに女であることに悩まなければいけないのか。ただの生き物ではなく、人間として進化したからだと思う。男性がこの小説を読んだら、どんなことを考えるのだろうか。ちゃんと考えてくれる人がいいから、今はあの人に読んでもらいたい。
紙の本
女性ならではの作品
2017/06/06 21:02
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投稿者:えるべっく - この投稿者のレビュー一覧を見る
春樹さんとのインタビュー記事の流れから
この本を手に取った。
生理の描写など女性ならではの
描写でやや読みづらさもあったが
そこは大阪のノリもあり、
短い作品だったので
あっという間に読破した。
この作者の骨のある
長編を読んでみたいと思わせる
作品でした。
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凄いなあ、と単純に思った。
こういうの、革新的。
女性にしか分らない感覚だってものもあるだろう。
だけど、今まで文学の中には「男性にしかわからない」とされるものが占めていたはずで、それが崩れてきている現在は、とても面白いと思う。
特徴的な文章に擬態語を当てるとしたら「たらたら」だと思って、それは血や乳や卵の質感とうまく似てるのかなって。
流動的でリキッドな感じは女性的だと思います。
この発想。頭の中どうなってるんだろう。
これで国語の授業やったらどうなるのかな、先生だってうまく読めないよ。
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『目の前の巻子の胸は、蚊にさされた程度の膨らみしかなく、そこに何かの操縦パーツかと思えるくらいの縦にも横にも立派に大きい乳首がついてあり』のところらへんのくだりは笑った。
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雰囲気とかはそんなに嫌いじゃないんだけど。。。
想像すると気分が悪くなって先を読み進めなくなる描写があって、ちょっとダメでした。足の裏に針が刺さる描写が特に。
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もう一種の中毒といっても過言でない。川上さんの言葉はすごい長くて、ずらずらしているけど一言一句逃さず入っていくから不思議。
もう三回は読んだなぁ。
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初潮がくることにおびえている?女の子。と豊胸手術をしようとしている母親。
女の子、緑子と、彼女が恐れていることをとっくのとうに通り過ぎてしまった大人の女との対比?
つらつらと語るような文体。
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関西弁で、しかも、しゃべる言葉に忠実な文体で、読みにくいが、そこが味があるのだろう。センテンスが非常に長く、ひらがなも多い。へたうまというのか。油絵でいうと、ルソーの絵のような、稚拙派という分野に属すのだろう。
何気ない話であるが、そういう人生もあるのかと、納得する。寂しいような気もするし、味気ない人生であるが、そんなものか。
感想文も下手な文体になりつつある。
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娘の緑子を連れて大阪から上京してきた姉でホステスの巻子。巻子は豊胸手術を受けることに取り憑かれている。緑子は言葉を発することを拒否し、ノートに言葉を書き連ねる。夏の三日間に展開される哀切なドラマは、身体と言葉の狂おしい交錯としての表現を極める。日本文学の風景を一夜にして変えてしまった、芥川賞受賞作。
すごく新しいタイプの小説。書き方が独特で、正直読みやすくはないが、一行もとばさずに読みたくなる不思議な感じ。
緑子の葛藤は、女性性として生まれたからには誰でも一度はあるであろうこと。それを文章として綴る少女に美しさを感じた。
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「一見稚拙に見えて、
まっすぐに響く文章」を
狙っているのでしょうが
わたしはやっぱり
言葉をうつくしく見せる文章がすき。
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何行続くんだってくらい一文が長くて、しかも会話体だし、大阪弁だし、読み始めは気持ち悪いことこの上なかった。
だけど、その文体は主人公の心の声そのものなんだと思う。
だから、読んでるうちにびっくりするほどこの本に引きずり込まれてしまった。
ちなみにこの場合、引きずり込まれる感覚っていうのは全然心地のいいものじゃなくて、疲れを感じるもののこと。
気持ちが文字通り痛いほど伝わって来ちゃうから、疲れすら感じるってことなのかな。
話は、豊胸手術がしたいと悩んでるけど、何でそんなに手術したいのか全く分からん姉の巻子と、その娘で全然しゃべらないでペンで会話するけど、何でしゃべんないのか全く分からん緑子が上京してくる所から始まる。
そして、ちょっとずつ彼らの悩んでる心の内が明かされていく訳なんだけれど、その時、引きずり込むような感覚のせいでびしびし伝わってくるのだ。
帯にも引用されているクライマックスのシーンは圧巻。
気付いたら自分も登場人物とおんなじ気持ちになってた。
それから、この本の中では性とか体っていう生々しいものについてたくさん考えていて、そこも気になるポイント。
胸の大きさとか形とかを気にする気持ちとか、生理がはじまるのを喜んだり気持ち悪がったりする気持ちとかが、遠慮なく描かれていて、気持ち悪くなっちゃう人いそうだなぁって思ったし、実際ちょっと気持ち悪いと思った。
卵っていうモチーフも、その生々しさに一役買ってる気がする。
総じて、なかなかない小説だろうなぁ。
嫌いな人は嫌いだろうし、「明るく楽しく優しく、汚い物はなるべく見ない」っていうものとは明らかに逆だと思った。
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椎名林檎と似たオーラを感じる。
読点の多い独特な文体だけれど決して読みにくくない。むしろ綺麗な日本語だなと久しぶりに思える作品だった。
「乳と卵」と一緒に収録されている「あなたたちの恋愛は瀕死」も読みごたえがある。「乳と卵」はもう若くない女(40代)とまだ若すぎる女(中学生)の話だったので感情移入がしにくかったけれど、こちらは恋愛(妄想・回想)ネタであったのでグイグイ読めたりもした。
ガールズトークの部分が、女子だけが集まったときに現われる独特の痛々しさや興奮やいがみ合いや口の汚さが満開で楽しかった。
彼女の小説をもっともっと読みたい。
ブログ「純粋悲性批判」も覗いてみたら、良かった。
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【書き表し方】従来の文語を重視する人には受け入れられず、自由かつ効果的な省略・表現を重視する人には好まれるかもしれません。
【内容】筆者が女性だからこそ、本書のテーマについての物事を克明に活き活きと表わせるのだと感じます。
女性に対する幻想を取り払い、そして更に深い理解をする覚悟のある男性、そういう人にこそ相応しい作品でしょうか。
自身に否定的な事柄を受け入れて思考できる女性にも役に立ちそうに思えます。