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本書で取り扱われているいくつかの問題に対して、ただただ「愚痴」というか、ネチネチと嫌味を述べている言説が続くだけという本。一部の技術決定論や左派的な議論を嘲笑するものの、それらの言説の生まれた背景や歴史(例えば「心のノート」については、背景にある少年犯罪への(根拠の少ない)不安やポストモダン社会における心理主義的な傾向など、社会学の立場からいくらでも指摘されてきたはずだ)への視座もなく、ただアドホックな「苦言」を述べているだけに過ぎない。
また本書においては、現状の政策課題(特に経済政策と少子化対策)に対して「何もしない」ことが前提となっており、そういうあり方を「若者」としての著者が肯定していると読める。そのようなメッセージを「若者」として発信してしまうことは、結局のところ古市の如き「若者」を消費するだけの読者に、全く無意味な現状肯定感を与えるだけではないか。この点でも極めて罪深い論説であると言える。
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若いおにーさんがあれこれ言うのを見るのは楽しいですね、というスタンスで追いかけている古市憲寿の最新作。
日本は首相が毎年変わっても何事もなく生きていけるくらい成熟した国という考え方はなかなか素敵ですね。
スマート家電はちっともスマートじゃないにはものすごく納得。ああいうの、結局まだ売ってるのでしょうか??
しかし、わたしも該当する若者であるはずなのに、社会を変えようという努力はデモ的にも小さな活動としても経験がなく、また知人友人にもそういったことをしている人はいなかったので、そーだよね!とは言えなくて、そんなもんかーとしか思えず残念。
誰も戦争を〜にもあった、SF的な最終章は、朝井リョウ都知事になっちゃったよ!と、笑ってしまいました。
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面白かった!一見、新書のレビューにはそぐわないようだけど言葉の通り(^^)
社会は急には変わらない。だけど、個人は変えられる。変わることができる!
小さな変革が大きな革命につながる!
と、いう事でしょうか。
締めの日本の未来予想図も面白かったです!
いい本だったと思います(^^)
2020.22th
6年ぶりくらいに再読。
☆×4
最初に読んだときは確かこの人のことよく知らなかったような。今ではトクダネのコメンテーターとしてよく見てます。
世の中を斜めから見てるようなところもあるけど、古市さんらしくて面白い本かと。
前回読んだ時と同じく、日本の未来予想が面白いなと思いました!
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おじさんに片足突っ込んだ世代のわたくしには、若造がなにを!って読み始めました。けど、いやいやどうしてとっても分かりやすい。どれもこれもスマートな印象で、読みやすかった。
とっても恵まれた環境でとっても勉強なさって沢山の知識を得たのだろう。古市さんが「おじさん」になったときそのズレてしまったものにどう向き合っているかが楽しみです。
わたしは大切な大切なわたしの周りに居る人たちを守れるように、知識と力をつけて2040年を迎えます
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痛快愉快、と見せかけてたくさん釘を刺された 自戒しないと!と思わされる本。最終章、とても良い。注釈なくてつまらないかなーと思ってたけど、スマートで読みやすいという印象が勝る、でもちょっと物足りない。古市さん、もっとごてごてしててほしいって思っちゃう
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いつもながら読みやすい文章で社会のことが書かれていました。
日本という国のことについて考えてみるきっかけになる本かと思います。
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同い年の社会学者が何を言っているのかついつい気になって読んでしまう。
新書らしく、サクッと読めます。
一番興味があった就活の章から読み始めて、
最後まで読んでからまた始めに戻った。
おかしいな、と思ってもやもやしているところを言語化してくれているので痛快。特に前半は声を出して笑ってしまった箇所も。
一方で、全部丸ごとすーっと、なるほど、と受け取らないくらいには、私も社会学をかじったようだ。
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抱腹絶倒の突込みオンパレードの面白い本。パウロ・マッツァリーノ氏の本のにも似たユーモア溢れる社会批判。本書の主張は僕は殆どに同意できる。僕自身も本書のような疑問は常日頃抱いていたからだろう。
「ポエムじゃ国は変えられない」「テクノロジーだけじゃ未来は来ない」「ソーシャルに期待しすぎるな」辺りの章はは本当に本質を突いた批判だと思う。
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新書だけどさくさく読めました^^*
何となくズレてる『おじさん』達。
期待するだけしといて高みの見物って
どうなの…ふむふむ共感してしまいます。
結局動かす力を持っているのは、
現状おじさんであるってのも確かに!
とはいえ、若者は冷静に見ていれば
いいという訳でもない。
周りの数十人から幸せにできる『静かな改革者』に近づくことが大切。
環境に不満をもらすだけじゃなくて、
実際に行動しないと何も変えられないというのは心にぐぐっときますね(^-^)
朝井リョウさんと仲良しなのは
十分伝わってきました(笑)
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石原慎太郎 村上龍 田中康夫 綿矢りさ 朝井リョウ スティーブジョブ 20世紀少年 宗教家ともだち 粛々しゅくしゅく 官僚制 毒にも薬にもならない中谷彰宏 リーダー論の需要 自然と誰かがイニシアチブをとる 久保田ミツロウのアゲイン‼︎ フォロワーの存在こそがリーダーの本質 一人のリーダーが世界のあらゆる問題を解決してくれるなんて幻想 自分ができる範囲 気持ち悪いプレゼン おもてなし でっかいフォント 中学二年生が真夜中に作詞したみたいなメッセージ この暑苦しさは誰の為か 別にEXILEなんて起用しなくても絆とか言っていればヤンキー層は取り込めたはずだ 安直なナショナリズム 新しい希望の物語 海外映画に出てくるようなニッポンに相乗り 鞄に詰め込むものは、何故か希望や夢や愛といった抽象的なものだと相場が決まっている。 この学級に正義はあるか! 自信作 ドヤ顔 スピリチュアル臭 思えば叶う的な表現 国定ポエム集 心のノート 具体的な体験によって心はきっと成長する スマート家電 Panasonic おじさん思考 Kindle ネクサス 空港 指紋 フジ産経グループ スポンサー花王 高岡蒼甫そうすけ 就活カースト かつてアラモアナショッピングセンターを保有したダイエー 入社式というイニシエーションセレモニー フリーメイソン ノマドとはただの脱サラである フリーターがかっこよかった時代 リクルート 社会的弱者 自立を迫った勝間和代 スキルアップ教と揶揄され やり直しがきかない社会 彼らはただ、スタイルの話をするだけだ 東大生は使えないという幻想 コミュニケーション能力は総じて高い 学問が人の上に人を造る ピースボートと日本未来の党 山本太郎 脱原発というお祭りフクシマの正義 静かな変革者が社会を変える カリスマの耐用期間 シェアハウスブーム ダウンシフターズ減速生活者 ベーシックインカムと改良プロザック抗鬱剤ハッピーサプリ 富裕層はスマートドラッグで脳を若々しく保つ 人口ボーナスが2015年に終わった中国 平成生まれ初の東京都知事となった朝井リョウ 先月一番売れた本は三浦知良の死なないよ 今、ここにある身近な幸せを大切にする感性コンサマトリーおじさんの罪 人は、今いる場所を疑わなくなった瞬間に誰もがおじさんになる
コングロマリット(英: conglomerate)は、直接の関係を持たない多岐に渡る業種・業務に参入している企業体のこと。複合企業とも。主に異業種企業が相乗効果を期待して合併を繰り返して成立する。
アプリオリとは、経験的認識に先立つ先天的、自明的な認識や概念。カントおよび新カント学派の用法。ラテン語のa prioriに由来する。日本語では、「先験的」「先天的」「超越的」などと訳される。コモディティ化は、経済やビジネスにまつわる用語。所定の製品カテゴリー中の製品において、製造メーカーや販社ごとの機能・品質などの差・違いが不明瞭化したり、あるいは均質化することを指す。
デフォルト「標準仕様「通常時」
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いまわたしは25歳。働いて四年目。
なんだか感じるもやもやを、わかりやすい言葉にしてくれたこの本。
いま『新しい』と感じていることも、元をたどれば昔からあるもの、ことを焼き直ししているのだなー、とわかる。自分自身を棚卸できた感覚。
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あとがきだけを立ち読みするのがおすすめ。p236「おじさん」は「今ここにないもの」に過剰に期待してしまい、「今ここにあるもの」に潜んでいるはずの様々な可能性を見過ごしてしまっているのだ。
という論調で、今時の若者が抱える何と無く気持ち悪い矛盾を言語化してくれています。
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気鋭の若手社会学者が、現代日本に感じる違和感をさらっと論じた本です。
図書館で借りましたが、購入して何度も繰り返し読むタイプの本ではないと思います。
流行のものに疎い私には、世間ではこのようなものが取りざたされていたのかというのが新鮮でした。
さくっと読めますが、それだけにあまり心に残らない。
それでも、社会を変えるのは、いわゆる強いリーダーではなく、個人が身の周りの人を確実に幸せにすることが、社会の変革につながるかもしれないということに私は希望を感じました。
政治をただただ非難するだけでなく、自分にできることをしていこうと。そう思えただけでも、本書を読む価値はあったと思います。
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最近、テレビに出てる若い社会学者ってことで読んでみたが、あまりに内容がひどすぎてビックリした。
理論的に書いてるつもりなのかも知れないが、AだからBであるっていう理論が短絡すぎる。自分の都合の良い話だけを持ってきて、話の辻褄を合わせてる気がした。
特にヨーロッパの若い人の失業率の高さでスペイン、ギリシャを例に出すのはどうだろう?そもそもの社会情勢(経済)が悪化してた背景があっての話なので、その辺りを知らない人は納得するかもしれないが、どうかと思う。
どうも作者のご都合主義な感じがする。
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新書だけに気楽にサクッと読み終えることが出来ました。
「ソーシャル」に期待しすぎるな。辺りまでは納得の連続。