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ストーカーの加害者に積極的に接触し、対話した内容が書かれており、とても貴重な文献だと思う。また、ストーカーは病気だと定義されており、心理学や精神医療の面からの話が少し難しかった(用語をもっと知っていれば…)。著者が「ストーカーの被害者でもあり加害者でもある」人物だと言うように、冷静さを保てないとどっちにもなり得るのはなんとなく納得。具体的な事案の記述は大事なところ以外読み飛ばした。ストーカーの精神面の解説が興味深く、どんどん読んでしまった。人それぞれ自尊心を傷つけられるポイントが様々だし、被害者にも非がある例も見られた。「被害者は自分の人生を歩めなくなる」というのがストーカーの一番の問題であると私は感じた。(自分の人生を歩んでいないという意味では加害者もそうだが)
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<感想>
ストーカーの心理を学ぶことで、執着心を捨てるヒントがあるのではと考えて手に取った一冊。逆自己啓発本というか、心が囚われた人間の行動を知ることができた。特定の誰かにつきまとうことは無いが、ストーカーが執着から離れて回復するきっかけや方法などは、妄想に囚われやすい人には参考になると思う。
見たい物だけを見る。納得できない現実は存在しないものとする。それがストーカーの心理のようだ。そのように現実を認識しているとどうなるかというと、周りの人間が間違った行動を取っているという「認知の歪み」が発生する。間違っている行動を是正させるため正しい行動がストーキングなのだろう。
「認知の歪み」が自分に向かえば鬱になり、相手に向かえばストーキング行為になる。
「自分だけは違う結果になるはず」という妄想は、仕事上でよく見かける風景だ。そういう角度で読むと、自己啓発の示唆に富む一冊であった。
<アンダーライン>
・ストーカーは相手に対して「疑問」や「疑念」、「要求」を抱いていて、その回答を相手から直接得ようとして「追及」している。その現われがストーキング行為
・彼らが渇望しているのは一般的な正論「一般解」ではなく、相手からの個別で具体的な回答、つまり「特殊解」なのです。
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ストーカーをするひと、されていたひと、それぞれの心理を知る事ができた。
命に関わる最悪の事態になる事があるんだと改めて認識した。
やはり人は、ある意味、怖い。
理性や良識があるようで、所詮、動物。
本能で動く時もあるんだ。
感情が最優先される時が多々あるんだ。
人と安易に出会わないようにする。
まずいと気づいたら早めに物理的に距離をとる。
まずはここから。
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公的な機関ではない著者の立場がそうさせているとは想像できるが論調がどうにも微妙で、結局単なるエピソードの羅列に感じてしまうのは残念だ。
法律、社会、政治など公的な措置は、どれも私権制限との折り合いにおいてどうしてもグレーゾーンが必要なのだとわかる。本書はこの点について細かい問題提起はしている。
ただし浅いうえに古いと邪推されても仕方ないような心理学の知識を大上段に振りかざすのはいかがなものか。
その職種上どうしても何らかの方法で理論武装をしないといけないというのは分かるのだが。
そもそもこの案件の専門家の育成はもちろん、なんだかの学術的なメソッドすら個別案件の差が多岐に渡るため難しいのではあろう。
どうしたらいいのかね。
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ストーカー行為から殺人にいたるケースは数パーセント。報道されないほうが多い。
ストーカーに苦しんでいる人は想像以上に多い。そして誰にも被害者、加害者になる可能性がある。怖い。
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私とは考え方が違う点もあった。しかし、著者の言葉からは、現場の最前線に立っている人ならではの力を、現状を少しでも良い方向に変えたいと願う強い意志を、感じた。
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男性が8割は偏りすぎだと思う。著者の言う通り通報されないから表に出ないだけでストーカーに性差はさほどないように思う。
ストーカーは精神的な病態に陥っている。病態は病気ではなく神経症であり精神病ではない。
精神病では1+1=3だと言い切り
神経症では1+1=2であることに不安
というのは興味深いと思った。
あるエピソードで「俺を怒らせないでくださいね」と言っていたのが印象深い。
俺が怒るではなくお前が怒らせる。という人のせいにする考え方はモラハラな人間にも通ずるところがある。こんな考えの人がカウンセリングを通して人を支援したいと思えるまで変われるのがすごいと思った
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今日は病院で検査だったのでこの本を持っていく。
2時間ぐらいで終わると思ったのに、全部で6時間もかかってしまった。
当然長い待ち時間、読み終えて院内の書店に行く。
スマホもあるけど待合でギリギリまで読めないので、こういうときは紙の本がいい。
院内の書店には、「医者に殺されない〜」とか「ふくらはぎを」とか、医者要らず系ベストセラーが並ぶ。いいのかな。結局、読んだ本か、どうでもいい本ばかりで、すごすごと戻って、この本を何度も読む。
というわけで、長い前振りでしたが。
著者自身もストーカー問題の当事者でもあったことがあり、今はカウンセリングをストーカー被害の加害者、被害者両方に行うという珍しいスタイルをとっているという。
ストーカーの被害者と加害者は火が着いた家の中で、気付かずに二人で争っているようなものだと。誰かが「火事だ!」と叫んで飛び込まなければ出てこない。著者は加害者にもあって、一緒に出かけたりして気持ちを落ち着かせたりもすれば、花を持たせたり、ちょっと強硬かな、という言葉を使うこともある。中には残念ながら被害者が殺害されるにいたったケースもある。
だからこそ、そこに至らないためにどうするか。
ストーカーのスイッチの入り具合は人それぞれではあるが、そのスイッチが見えづらいところが怖い。僕だって自分のスイッチがわかっているわけではない。
ストーカー被害者は女が多い、というイメージがあるが、相談されるのは決してそんなわけでもなくて、男が追いかけられることも多々ある(「座敷女」を思い出しちゃった!)。
それから、ストーカーになる人って、公務員や教員や会社員や、いろいろいるけれど、農家など自然相手の人は不思議といないって(まあ、農業人口の絶対数の問題もあるだろうが)。
いやねえ、人間関係って。
警察はストーカー対策もあって人数を増やすらしい。だが警察に至る前にいろいろなプロセスがあって、それぞれの段階での対処方法があるのだ。時に警察も必要だが、警官が増えたところでストーカーのスイッチが切れるわけでもない。
ストーカーのことはまだ僕には自分事としての実感はないが、アルコール依存も類似だといわれると、なんだかわかる。
ところで療養中は禁酒である。マジか。
よい本でしたが、自分の状況を書きすぎました。スンマセン。
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ストーカーという最近できた問題に開拓者的に対処しているNPO「ヒューマニティ」理事長による解説
ストーカーの思考は、世間一般常識を逸脱していて、そして私個人の思考ともかけ離れていて、話の予測ができないため、非常に読み難く感じた。
カウンセリング、精神医療、警察、支援団体、法律などの社会的な仕組みや問題が勉強になる。
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小早川朋子 『「ストーカー」は何を考えているか』
一応、わし#ストーカー じゃありませんからw
ストーカーの深層心理、行動パターン、ストーカー度チェック、ストーカーされた時の対処法等々。
ストーカーされている人は是非w
ストーカーしている人も是非w
2014年読破