投稿元:
レビューを見る
アラーからいつも絶対正しい命令がなされ、破ると業火に焼かれ続けるという…、イスラム教徒は安心して生きることを楽しめているのだろうか。しかしイスラム教が着実に世界に広がっていることを考えると、自力で生き抜くことの方がよほど苦しい事なんだろう。
投稿元:
レビューを見る
・あくまでムハンマドが聞いた、という根本の貫徹。
・あらゆる宗教を完成させようという意欲。
・武力。
・女性の扱いは、当時の慣例から見ればかなり革命的だったのか。
などなど。
イスラム文化はもっと追究すれば面白くなりそうだ。
投稿元:
レビューを見る
イスラムの教えのエッセンスがわかる良書。
世俗の運不運も不公平も最後の審判で全部アラーが精算してくださる、だからひたすらアラーを敬い、教えに従っていれば目の前の些細なことは気にしなくてもよい…ある意味シンプルな生き方かもしれない。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教とも神はみな同じというのも興味深い。アラーがイエスに「自分が神様だと言いふらしてるんじゃないか?」と尋ねてイエスが必死に否定するくだりは笑える。
投稿元:
レビューを見る
イスラムと日本の感情的な距離感はヨーロッパよりも圧倒的に遠い。
また、まったくの無根拠ながら何やら
前近代的なイメージを僕自身が浮かべがちでもある。
とはいえ、世界の3大宗教のうちのひとつであり、
今、政情の不安定さからも特に注目すべき宗教だと思う。
不謹慎な言い方をするが、
ルールも知らずにスポーツの観戦は十分に楽しめない。
この本はそれくらいカジュアルな層に向けて書いているが
それというのも、前述した距離感を念頭において
いかにして日本の読者に読まれるべきかを真摯に考えた結果と思われる。
また、イスラムについて理解を深めると同時に、
おそらくキリスト教から見ての日本も相当に深い溝があるだろうことも
十分に想起させてくれる。
広く異文化との接触におけるガイダンスの役割を果たしてくれるであろう良書です。
投稿元:
レビューを見る
友人に勧められて読む。無神論者の筆者からコーランの一部を読み解くもの。コーランの矛盾やコーランはマホメット個人の意見も入っているのではないかというのを暗に指摘しているような感じの部分が何か所かある。
本当の理解のためには、コーランをしっかり読まなくてはいけないと思った。
投稿元:
レビューを見る
読み助2013年12月15日(日)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2013/12/post-b845.html
投稿元:
レビューを見る
あの阿刀田さんが、コーランについてはもちろん、イスラームの誕生やら行ってみた現在のイスラーム諸国の話なども書いてる。特にコーランは目を通したことがなかったから、それがストーリーとかなく有機的な繋がりもない、言ってみれば親父の説教のようなものとの喩えでわかりやすく説明してもらえてよかった。ヨルダンやサウジアラビアなど、何年か前に行ったところが出てくるんだけど、阿刀田さんはそうゆう感想を抱くかとこれまた面白かった。
投稿元:
レビューを見る
日本人から遠いイスラム教の経典コーラン。内容をその時代の背景も織り交ぜて解説している良書。著者の前作聖書を知っていますかシリーズに、比べると読後感は悪い。物足りないのだ。著者があとがきにて弁解しているようにコーランは馴染みがないために、理解が難しい。今後もコーランを学んでいく。
投稿元:
レビューを見る
イスラム教について、知りたかった。わかりやすく書かれていたと思う。でも、ほとんど読み進めることができなかった。無理だった。特におかしなことが書かれてたわけじゃなかったと思うんだけど、なんでだろう。時間をおいて、も一回、挑戦してみよう。
投稿元:
レビューを見る
読み終わって、イスラム教とキリスト教、ユダヤ教の関係が何となく理解できました。
イスラム教徒は多神教の信者とは結婚出来ないけど、キリスト教などの一神教の信者なら結婚を認められているとは知りませんでしたので、それが一番驚いたかな。
昔、イスラム教徒の多いエジプトでモスクを見学していたら、学校の遠足で来てるらしき現地の子供に英語で「宗教は何?」と聞かれて(東洋人が珍しく、何か話しかけたかったのだと思われる)驚いたが、彼らはまず宗教ありき、の生活だからそんなに突飛な質問でもなかったのかな、と今更ながら納得。
ちなみにその「宗教は何?」という質問には答えられませんでした。。
ジャパニーズ神道、とでも答えておけばよかったかな。
投稿元:
レビューを見る
阿刀田高の「知っていますか」シリーズ、コーラン編。最近は、空港に祈祷室が設けられたり、ハラル食を出すレストランが増えてきたりと、イスラム教に関する理解が広がってきているが、しかし、それでもまだイスラム教は日本人に取って最も理解されていない、遠い宗教ではないだろうか。そんなイスラム教を、発足時点の背景、発展の歴史、聖典とされるコーランの構成と教義、現代資本主義との折りあい方まで幅広く平易に概観した一冊。
2001年の航空機テロ事件後に書かれたこともあって、「時流の流れに乗ろうとした軽薄な書」とも受け取られがちだが、しかし、その内容はイスラム研究者が「本来は我々研究者がこういう平易なコーラン入門を書かなくてはいけないところを、小説家に先を越された」と地団駄を踏むほど出色の出来。個人的には、イスラム教がユダヤ教、キリスト教に連なる宗教であることすら知らなかった(これは「常識が無い」と言われても反論できないところだが)ので、非常に勉強になった一冊だった。
投稿元:
レビューを見る
周木律先生のアールダーの方舟を読了後、イスラム教の概略をおさらいしたいなーと思ったので、ブックオフで目に付いた本作を購入しました。
が。
第1章を読んで、読破を断念。
思っていた以上に詳らかに解説されていたのですが、教典を引用したり比較したりするような内容は求めていなかったので、今は読むタイミングではなかったかな、という感じ。
後は、既知の情報を長々と講釈されたのも、ちょっととっつき辛かったかなー。
投稿元:
レビューを見る
知識としてのイスラム概略。
くだけた文章で書かれていて、取っつき難い感じがなくとても読みやすい。
旧約聖書も新約聖書もコーランも、もともとは同じルーツを辿っていることを知る。日本人の感覚として仏教を同じ宗教のカテゴリーとして分類するにはあまりに乱暴なようにも思えてくる。
ニュースで見かけることの多くなったイスラム諸国の問題の前提が少し理解出来そうな気になれます。
投稿元:
レビューを見る
2016年10月5日読了。阿刀田高によるコーランの解説書。「日本人はイスラム教について漠然とした知識しかない」という前提で(私もそうだが)書かれており、大変分りやすく、我々素人目線で時折入るアラーの神さまへのツッコミも、「イスラム教徒が読んだら怒るのでは…」という後ろめたさも相まって、すこぶる面白い。イスラム教がユダヤ教・キリスト教をいわば「後出し」で取り込んでいったこと、何の後ろ盾もなかったイスラム教は激しい戦闘を経て広まり、その途中で部族の結束や未亡人・孤児や戦勝金、離縁の手続きなどの詳細を決めていく必要があったこと、などを踏まえると、イスラム教やコーランに対しても入信するとまではいかないが、親近感を覚えられる気もする。「親父の説教に似た」と言われるコーランを読む気は起こらないが…。
投稿元:
レビューを見る
コーランどころか旧約聖書、新約聖書も知りませんでした。イスラム教を理解できたと思わないけど、一神教の考え方を理解するきっかけになった。