紙の本
漫画チックなお仕事小説。いやー、楽しい楽しい。
2017/01/11 21:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとまあ、またしてもR-18文学賞出身作家にあたってしまった。
いったい何の偶然だ? とはいえ、これは漫画的な面白さで出来
ているので、R-18文学賞的な心理展開はないのだが。
五話+エピローグ。出版社の校閲係にスポットを当てたお仕事
小説だ。
河野悦子は出版社の校閲部所属。
ファッション雑誌をこよなく愛し、記事を暗記するまで読み込むファッ
ションオタクだ。愛した雑誌の出版社に根性だけ入社した変わり者だ。
しかし配属は文芸の校閲班。
悦子にとって、毎日の校閲は茫漠と過ぎるただの作業時間でしか
なかった。
校正は、文意を変えず、誤字脱字を直すこと。
校閲は、文章や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、
訂正・校正すること。
鉄道ミステリーを例にとると、本当にその電車は走っているのか、
本当に乗り換え可能なのか、その時間の車窓の風景と描写に
ずれはないかといった、内容に踏み込んだ作業をするのである。
当然そこまでのチェックをする出版社は限られるし、こだわり的な
部分でもある。この作品で初めてその世界を知ることができ、
非常に楽しかった。編集者・営業・校閲の役割分担もイメージできた。
やはりお仕事小説は面白いし、それが興味を持っている分野と
なるとなおさらだ。この小説は本好きの人々の興味がある部分を
ネタにしているので、それだけで通常×1.5倍くらいトクをしていると思う。
内容は漫画チックなドタバタコメディーなのだが、ひょいひょいと読み
進んでしまった。
河野悦子の薄っぺらさが気にはなるが、まあ、ライトノベルに近い
エンタメ小説なわけだし、楽しんでしまえばいいのである。
本のゲラ・校正・著者校正などの作業ステップも分かり、本作りに
参加しているような気になれることが最大の魅力だ。
菓子パンをつまみ食いするような感覚で楽しんでもらえればと思う。
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スカッとしておもしろかった。貝塚とのやり取りほんとよかった。あんな風に言えたら気持ち良いだろうな。悦子は信念の人で夢に向かい努力してるので偉そうにしてても、すとんと納得出来て良かった。
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校閲のこと(編集者の裏側)を知りたくて買ったのですが、なかなか大変だにゃ~とよくわかったにゃん
また、その世界を描くのも、とっても大変じゃなかったかと思うにゃん
宮木あや子さんて、知らなかったけど(花宵道中は知っていても)これ読んで、他の作品も読んでみたくなったにゃん
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今度ドラマ化になるんですよね! 3巻も出るみたいでうれしい!!
宮木さんのは明るい方しか読んだことがないけれど、あけすけで芯のある女性が活躍する話が多いから好きだ!
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校閲のお仕事の様子を垣間見ることができたような気もするけれど、容赦なく連弾されるファッション用語(?)の圧にやられた印象の方が強いです…。あと、エピローグはなくても良かったような。
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さくっと読めた。小説として面白かった。もっともっと校閲の内容や雑誌社の様子など、WEBディレクションの仕事でも参考になること多いと最高だった。校正の勉強したい
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気がついた時には、よく読んでいる、
出版業界、書店業界のぉ仕事小説…。
今回は、「校閲」といぅお仕事です。
ボクも、事業会社での研究開発業務時代は、
カタログや技術資料、論文や特許明細書の、
校閲作業も経験したけど…、
そのときは、作者兼の校閲作業だったので、
描かれた、出版社での校閲といぅお仕事に、
じれじれ感も感じて、主人公にとても共感。
主人公が、新人の女性で、
一般には、馴染みの薄ぃ、
出版業の特殊なお仕事に振り回されながら、
恋と仕事に悩み成長していくストーリーは、
なんとなくパターン化されてきていますが、
ある意味、王道で、安心して読めますね…。
主人公や、他のキャラクターも、それぞれに、
プチSな等身大の働く若ぃ女性たちを中心に、
ボロボロ?かつキュートな感じが、グッドっ!
各話の最初に挿入されている「研修メモ」も、
楽しかったけど…、萌え系の表紙イラストは、
その分、ちょっちミスマッチだったかもね~。
ボクは、お好きな感じで、面白かったですよ。
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ファッション誌の編集者になりたくて
出版社に入社した悦子だが
実際に配属されたのは校閲。
いつかはファッション誌に。。。という思いのなか、
校閲の仕事に励むお仕事小説。
悦子はだいぶ口が悪い女子だけど
仕事はできるし
徐々に校閲の仕事にも興味を持ったり
好きな人ができたり
合わないと思っていた同僚ともうまくいったり。
悦子の成長もさることながら
校閲という裏方だけど、大事な仕事の詳細も知れておもしろかったです。
宮木さんのテンポのいいストーリー展開は読みやすいし◎
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宮木さんのお仕事ガール小説はパワフルで、でもちゃんと仕事していて(普通ではないこともしているけれど、いつ仕事してるの?という感じではなくその前にやるべき仕事はやっていることが伝わってくるのがいい)、読んでいて元気が出ます。
自分を卑下せずに、素直に下の位置に置いて考えられる主人公がいい。
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タイトルと表紙に惹かれて読んでみた。
ちょっとブッ飛んでるけど、「校閲」に関しては真面目に描かれてて面白かった。
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特に前半読みづらかった。校閲前の誤字が多くまわりくどい文章も載せててそこはもちろんだけど、本文も所々助詞の間違いがあってなんだかなーってかんじ。校閲をテーマにした本なら、完璧に仕上げてほしいなー。
出版社で文芸書校閲の仕事をしてる女性。地味なイメージがある仕事だけど、彼女は元々ファッション雑誌の編集者に憧れて入社したくちで、オシャレ大好き。
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前作の『あまいゆびさき』とは真逆の雰囲気と登場人物の作品。今回の作品は校閲をテーマにしている。私達が読んでいる書籍は作家と編集者の方々の努力の賜物だと思う。たくさんの人々の力により作品が作り上げられる事を知り、今まで以上にもっと本を好きになった。お仕事をテーマにした小説というのは自分が知らない世界を見せてくれるので、すごく勉強になる。
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ファッション雑誌の編集を目指して出版社に就職した悦子が配属されたのは、校閲部。原稿の誤字・脱字のチェックとともに、文章全体のチェックなどもする。不本意な仕事に文句を言いながらも、あからさまな物言いに作家からは意外と受けが良かったりする。そんな悦子のお仕事ライフ。
そんなもんかなあ…??と思いながら読みましたが、感じるところがあまりなかった。
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初挑戦。校閲に関する情報あれこれは面白かったけど、作風はうーん……既読感が。自分でも校閲してみてってのはなかなかやりがいがあった。
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校閲のお仕事がどんなのか気になり手にした本。軽いストーリーで読み易かった。いつも何気なく読んでいる本の読み易さを考えているのも、この校閲があるから。主人公の河野悦子がもともとファッション好きで出版社に就職したが、校閲部に配属され嫌々仕事をしている姿も想像が出来る。同期との関係、編集部や作家との関係性も面白く書かれていました。強いて言えば、エンディングがイマイチでとても軽い本という印象になってしまった。。